2020年1月16日発売(SEGA)
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出典:龍が如く7公式サイト
龍が如くの7作目はシリーズ初のRPG
極道から足を洗うも意図せずヤクザ同士の抗争に巻き込まれた桐生一馬(きりゅうかずま)の物語を描いた「龍が如く」シリーズ。
従来はアクションゲームでしたが、今回の7作目は主人公が春日一番(かすばいちばん)となり、コマンド選択によるRPGとなって装いを新たにリリースされました。
龍が如く7のストーリー
東城会の三次団体「荒川組」に所属する春日一番は組長の荒川真澄から若頭の沢城が犯した罪の身代わりを頼まれ出頭することになる。
18年の刑期を終えた春日が戻った神室町は東城会が撤退し関西の近江連合に支配されており、さらに荒川が近江に寝返ったとの噂を耳にする。
真相を探る為、荒川を探し再会することになったが、荒川から春日に向けられたのは銃口だった…。
その後春日は横浜の伊勢佐木町を舞台に動き出す。
ただ伊勢佐木町は「異人三」という日本、韓国、中国の国籍の異なる三つの組織が睨みあう街だった…。
龍が如く7のキャラクター
春日一番(かすがいちばん)【固有ジョブ:フリーター、勇者】
18年の刑期を終え信頼する荒川の親分が近江連合に寝返った真相を確かめるために動き出す。
まずは横浜の伊勢佐木町でホームレス生活から始まる。
荒川真澄(あらかわますみ)
若いころの春日をヤクザから助け出したことで春日から絶大な信頼を寄せられてる東城会三次団体「荒川組」の組長。
春日が出所したころには近江連合のナンバー2るあら若頭代行を任される立場となっていた。
荒川の春日に対する心境とは…?
ナンバ【固有ジョブ:ホームレス】
伊勢佐木町で倒れていた春日の命を救った元看護士のホームレス。
後に春日とともに行動をすることになる。
足立宏一(あだちこういち)【固有ジョブ:刑事】
上司の警視総監・堀ノ内の捜査に反抗し左遷させれらた本刑事。
事件の証拠を握る荒川真澄に近づくため春日とともに行動することになる。
向田紗栄子(むこうださえこ)【固有ジョブ:チーママ】
ソープランド「乙姫ランド」オーナーの野々宮が経営するキャバクラに勤めている。
その後の事件で春日と出会うことになる。
もちろんこの他にも春日の仲間となり共に戦闘で闘ったり敵対するキャラクターが多く出てきます。
ご自身の目で確かめてみてください。
なお登場キャラの声優(モデル)には中井貴一や堤真一が参加してます。
龍が如く7のシステム
龍が如くの7の物語の部隊の中心となるのは横浜の伊勢佐木町。
ホームレスに堕ちた春日がはここの町を中心に再起を図ることになります。
ゲームの進め方は従来の龍が如くシリーズと同様、会話やムービーイベントで進行し、目的地の場所を目指してマップを動き回り、時には会社員やヤクザと戦闘になったり、お店で武器や防具を購入して装備を整えたり体力を回復したします。
直接ストーリーと関係のないサブイベントをクリアすることでレアな装備やアイテムが手に入ったりゲームが進めば武器を強化したり作成してくれる場所も出現します。
なお春日には「人間力」という6つのパラメータがあり、イベントなどで上昇することで新たなジョブに転職することができます。
龍が如く7の戦闘
龍が如く7の戦闘は従来のアクション要素をほぼ廃止し、シリーズで初のパーティー制となり「ライブコマンドRPGバトル」を採用しています。(一部ボタン連打やタイミング押しはあり)
各キャラクターにはジョブごとの武器や極技(得意技や必殺技)が設定され、攻撃範囲や属性が異なるものがあります。
アクション性がなくなったとはいえ、敵は移動するので密集してる時に範囲攻撃をするなどある程度ポジショニングやタイミングは重要です。
さらにゲームが進めば「デリバリーヘルプ」を使え、ストーリーやサブイベントで関わった一部のキャラクターを助っ人として呼ぶことで攻撃したりサポートしてもらうことができます。
龍が如く7のジョブ
龍が如く7のパーティーキャラは伊勢佐木町のハローワークでジョブチェンジをすることができます。
ジョブはキャラクターの初期ジョブの他に男女別に能力や技の異なるジョブがそれぞれあります。
ジョブには転職する春日の人間力の数値や各キャラのレベルや絆レベルが関わってきます。
なおジョブごとにはジョブランクがあり、同じジョブで経験を積むほどステータスも上がっていきます。
【男性キャラ】
- 用心棒:刀を武器に相手に痛手を負わせる技を使う
- ホスト:酒瓶を武器にサービス攻撃による技を使う
- ダンサー:アックレットを武器に素早いダンストリックの技を使う
- 解体屋:ハンマーを武器に重打や粉砕する技を使う
- ストリートミュージシャン:ギターを武器に味方を歌声で援護する技を使う
- 料理人:調理器具を武器に炎や刃物を使った技を使う
- 機動隊員:警棒を武器に護衛や多種多様な技を使う
- 占い師:宝玉を武器に味方に奇跡の加護を与える
【女性キャラ】
- アイドル:マイクステッキを武器に敵を腑抜けにさせたり味方を癒す技を使う
- ディーラー:カードを武器に運を味方につけた技を使う
- キャバ嬢:ポーチを武器にサービス攻撃の技を使う
- ナイトクィーン:鞭を武器に敵を責める技を使う
※この他にも有料ダウンロードコンテンツ専用のジョブもあります。
龍が如く7の会社経営やミニゲームなどのやり込み要素
「会社経営」では春日がとある店舗の経営者となります。
ゲームの途中では莫大な資金が必要になることがある為、成果を上げ、会社を複数経営していく必要が出てきます。
なおここで登場する鎌滝えり(かまたきえり)も特定の条件で仲間に加わってくれます。
その他にも龍が如くにも実に多くのミニゲームややり込み要素が存在します。
サブミッションで登場する一部のキャラはミッション完遂後にデリバリーヘルプで呼べたり会社の人材として雇用できるのでゲーム展開がいくらか楽になるので余裕があればチャレンジすることをおすすめします。
- 会社経営
- サブミッション
- 武器錬成(強化・武器生産・防具生産)
- サポート全般(素材集めや探し物など)
- レスキュー(特定のタイプの敵を指定数倒したり強敵との対戦)
- アドベンチャー(人に話した回数などゲーム中のアクション記録)
- パーティーチャット
- 宴会トーク
- サバイバル缶広い
- 空き缶回収
- ドラゴンカート
- 映画鑑賞
- 資格取得
- カラオケ
- バッティングセンター
- 打ちっぱなしゴルフ
- ダーツ
- パチスロ(アナザーゴッドハーデス、蒼天の拳、他有料ダウンロードコンテンツ)
- カジノ(ポーカー、ブラックジャック)
- 花札(こいこい、おいちょかぶ)
- 麻雀
- 将棋
- ゲームセンター(ヴァーチャファイター2、ヴァーチャファイタ―5FS、スペースハリアー、アウトラン、ファンタジーゾーン、スーパーハングオンン)
- スジモン招集
- 東城会の代紋招集
- にぎにぎ
- バトルアリーナ
龍が如く7の感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★ |
熱中性 | ★★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★ |
難易度のバランス | ★★★★ |
龍が如く7はシリーズ初のRPGとなりましたが、バトルには従来の激しいアクションシーンが自然に表現されています。
戦闘は私も含め、アクションゲームとしての「龍が如く」が好きだった方々には今回のRPG要素が強いコマンド式のバトルには賛否両論だと思います。
ただバトルの技の中には□ボタンを連打したり△ボタンをタイミングよく押すなど若干のアクション要素もあり、技を発動して攻撃してるシーンをだけを見てると本当にアクションゲームのようにすら思えます。
龍が如くのアクションはボス敵が強くても薬をたくさん使えたり何度かチャレンジするくらいで倒せるくらいの難易度でしたが、RPGとなりパーティー制を取り入れたことで周りのメンバーのHPに気を配るなどいくらか面倒にはなりましたが、レベルやジョブランクを上げれば強くなれるのでその意味ではしっかり育てればゲーム進行は楽になります。
ただ、全体的に火力が足りなく感じ、大して強くない敵でも弱点属性で攻めても2、3ターン費やしたりするのはちょっと煩わしいと思いました。
さらにエンカウント率が高く、一つの場所で戦闘シーンを終えた後、歩いてて出現した会話イベントを見てる途中でまた新たな敵につかまったりすることもわりとあります。(ゲームが進めば確認できるようにもなりますが。)
龍が如く7はゲーム中に「ドラクエ」や「勇者」などのワードが随所に出るように、国民的RPG「ドラゴンクエスト」のオマージュを感じられ、今作は仲間と力を合わせて魔王を倒すRPGというテーマを強く強調しています。
ストーリーもより重厚な仕上がりとなっていてソープランドで育った主人公の一番が荒川組に入り、身代わりとなって獄中生活を送り、出所後に状況が著しく一変しホームレス生活に転落する…。
物語が序盤からずっと盛り上がりっぱなしでグイグイ引き込まれて離れられません。
本来、ゲームにおいて長時間の会話やCGムービーばかりを見るのが苦痛な私ですらストーリーの続きが常に気になってしまいました。
まぁストーリーについてはゲームの肝なのでこれ以上は控えさせていただきます。
ただ春日も東城会の人間なので過去のシリーズの人物が出たり話に触れたりする場面もあるので一つでも多くの龍が如くをプレイされてる方の方がより一層楽しめます。
なおある章では急に大金と大幅なレベル上げが必要になります。
この章だけは足止めをくらい異常に時間がかかりました。
大金は今作の特徴の一つである「会社経営」を必然的にやらせる為ですが、なかなか始めはつかみづらく感じると思います。
ただ、最初からいい結果はまず出ないので気長にじっくりと時間をかけてやるべきです。
人材配置、株主総会のメンバーなど弱点を補っていけばそのうち自分なりの攻略法はみえてきます。
ジョブに関してはある程度キャラ別に担当を決めて育てた方がジョブランクも上がってトータル的にステータスが上がるので頻繁に変えていくのはおすすめしません。
私はRPGではじっくりレベル上げして進むタイプなのでプレイ時間は80時間くらいでした。
やりこみ要素はオールコンプリートとは行かないまでも全種類できる範囲のところはやりました。
(そのせいか火力がないと感じたのは敵も同じ。終盤でも一部の攻撃以外はほとんど脅威に感じなかった。)
とにかく今作のストーリーの面白さはもちろんですが、やりこみ要素の数が尋常じゃありません。
将棋や麻雀、バッティングセンター、パチスロなどお馴染みのミニゲームからホームレスの缶広いとか映画館で眠気を回避するミニゲームなど一工夫があって面白いです。
ただ
まともに全部やろうとしたら半年かかるかもしれません。
(全部が全部面白いかは別として。)
主人公がキムタクのゲームはプレイする気にはなりませんでしたが(笑)久々に遊んだ「龍が如く」は終わって見ればRPGといのが気にならないくらいにストーリーややりこみ要素に夢中になって一日に何時間もプレイするほどのゲームでした。
そして個々に心奥底に秘めてる人間ドラマが熱かったです。
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