2016年1月14日発売(アトラス/ヴァニラウェア)
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グラフィックを強化し新要素を追加して9年ぶりにリメイクされた2Dアクション
5人の主人公の物語を描く2D横型アクションRPG「オーディンスフィア」のオリジナルは2007年にPlaystation2で発売されました。
今回の「オーディンスフィア レイヴスラシル」はPS3になったことでグラフィックがHD画質となり、新たな中ボスやマップやアクションを追加した大幅な強化を加えたリメイク版となります。
なおタイトルから「CLASSIC MODE」を選択すればオリジナルのPS2版も遊べます。
オーディンスフィア レイヴスラシルのストーリー
物語はアリスという女の子が部屋で古い本を開くところから始まり、その読む本の物語を綴ります。
神々や魔物が住むエリオンと呼ばれる大陸で強力な力を持っていた魔法王国「バレンタイン」。
このバレンタインには「魔力の結晶炉」があることで魔石を生み出すことができ、魔力を蓄積して成長する武器「サイファー」を手にすることで誰もが魔法を使えるようになれました。
しかしバレンタインは一夜にして謎の滅亡することになります。
その後、バレンタイン跡地に残っていた力の結晶炉を巡り、魔王オーダイン率いる「ラグナネイブル」と妖精の国「リングフォールド」の間で大きな戦いが起こることになったのです。
オーディンスフィアはエリオンで起こった戦乱を描いています。
主人公は5人存在し、1人ずつ順番に独自の視点で物語が進行し、5つ全ての物語が終わると厄災による「終焉」が始まります…。
オーディンスフィア レイヴスラシルのキャラクター
オーディンスフィアの物語の5人の主人公をご紹介します。
グウェンドリン
姉の槍を受け継ぎ冷気による攻撃が得意。
コルネリウス
プーカの姿となった王子は剣を持ち呪いを解く手がかりを探す。
メルセデス
妖精の国の姫である彼女は空中を自在に移動し魔弾を放つ。
オズワルド
闇の力で変身し高速で強力な攻撃ができる暗黒騎士。
ベルベット
鎖のサイファーと炎を変幻自在に使いこなす。
オーディンスフィア レイヴスラシルのシステム
通常は会話イベントから戦場マップに赴きます。
マップは小刻みにエリアごとに別れ、当然、戦闘シーンに突入するエリアがあり、剣のマークがそのステージのボスになります。ボスを倒してその主人公の物語が終われば次の主人公へと進みます。
同じエリオンの世界ではありますが主人公によって進行できる場所が異なります。
なおマップ上の「Rest」は拠点となっていて魔物は出現せず、人々と会話をして情報を得たり、お店で買い物などができます。
なおキッチンでは集めた素材を渡して料理を作ってもらうこともできます。
注文した料理によってHPの回復量や取得経験値などが異なります。
サイファーを持つものは魔素と呼ばれるフォゾンのエネルギーを敵を倒すごとに吸収しています。
手に入れた種を埋めてフォゾンの力を与えることで芽が出て成長して実や果物ができ食べることでHP回復や経験値を得ることもできます。
オーディンスフィア レイヴスラシルの戦闘
戦闘の基本操作は通常攻撃ボタンで攻撃し、ジャンプ中、しゃがみ中に十字ボタンと組み合わせて様々なアクションが出せます。スキルボタンはゲージを消費して強力な攻撃もできます。
なお戦闘終了後には成績が評価され獲得できる経験値が変わり、主にチェイン数や被ダメージ、経過時間などが関わってきます。
各主人公はアビリティポイントを消費することでアビリティを覚えることができ、剣技や魔法だけでなくHPの回復量や移動速度を上げるなどあらゆる面で有利になります。
強力な剣技や魔法などの攻撃スキルはボス戦では必須なのでよく考えて選ぶ必要があります。
なお3つまではスキルボタンにショートカット登録することができます。
通常のエリアとは別にマップの随所に中ボスが存在します。長いHPゲージが表示され、長期戦は必須です。
物語が進めば強烈な攻撃をしてくる大ボスも出てきます。
中ボスよりもさらに長時間の戦いとなることは避けられず、攻撃パターンを見切って確実に避けたり、回復する時も時には距離を確保するなどより注意が必要となります。
何回もやられるようであればスキルの選択を見直したり回復アイテムを多めに持ちましょう。
オーディンスフィア レイヴスラシルの感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
やわらかいタッチのキャラデザは好みが別れるところですが、幻想的でメルヘンチックな背景などグラフィックは全体的に美しく、剣と魔法のファンタジーな世界と2Dアクションが好きな方にはよりおすすめです!
回復アイテムは購入したり戦場で手に入れたりする意外に、自分で種を植えて成長させて実を刈り取るというアイデアが面白くさらに回復しながら経験値も得られるから種を植える必然性も出てくるという。
…反面、面倒くさいと思うところも若干あります。
アクションゲームでは珍しいと思うのがストーリーが進むごとに操作するキャラが変わっていくので違ったアクション性で飽きさせず楽しめるのもこのゲームの良さの一つです。
ただそれだけ多くの異なるキャラ性能に対応できるテクニックはある程度必要になってきます。
戦闘はボタンの組み合わせなどで簡単に色々な技が出せるのでやりやすいのですが、メニュー画面とかUIに携わる部分でウィンドウがたくさんあるの少々複雑でゴチャゴチャしてしまう気もするのでそれらがもう少し簡易化されてるならさらに良かったと思います。
中盤以降は通常の雑魚戦でもわりと体力が削られるようになりますしボス戦はドンドン厳しくなっていきます。
まぁアクションゲームなんて大抵そんなものですが、このゲームは良くも悪くもアイテムが沢山所持できるので、ボス戦などではわずかな隙を見て食べ物を食べて回復し、少し戦ってまた逃げて回復して…。
という感じの戦術がメインとなり、終盤に近付くほどその作業が顕著に現れます。
ただ強力な回復アイテムはなかなか手に入りにくいので残数も気をつけなければなりまん。
それでも肝であるアクション、戦闘シーンは操作性もよくショートカット登録で簡単に強力なスキル技をバンバン出せるので非常に爽快です。
「終焉」では章ごとにキャラを選択し、選んだキャラによってエンディングが変化します。
クリア後には「XTRA NEW GAME」が選択でき、より難易度の高いゲームが楽しめます。
私はPS3版で購入しましたが、PS4やPSvitaにも移植されてるのでお持ちの機種で遊んでみてください。
そして今の時代には貴重になりつつある「横型の2Dアクション」を存分に楽しんでください!