アルツハイマー型認知症の高齢者が迷子になった時の体験談

アルツハイマー型認知症を家族に持つ私の体験談です。

約2年前、認知症を患った父の理解できない行動の数々を本ブログにて書かせていただきました。
その後もそうした行動はエスカレートしていきます。

まずは2年前の状態、トラブルから改めてご紹介させていただきます。

 

2年前(2019年当時)の父の状態や行動

アルツハイマー型認知症の父に当時悩まされてた状態や行動は主に以下のとおりです。

 

・物忘れがひどい
・考えが働かず怒りやすい
・夜中に酒を買いにいく(アルコール中毒ぽくなってる)
・突然、相手を不快にする言葉を使いだす

 

詳しい状況は下記記事をご覧ください。
一週間で2回も救急車に運ばれました。

 

アルツハイマー型認知症患者の夜の異常行動に対して家族の苦労と対策

アルツハイマー型認知症人間、生きてる限りいつかはなる可能性のある認知症。
家族にアルツハイマー型認知症を抱える方々はその先の読めない行動の数々に苦労させられ、ストレスがたまってくると思われます。
我が家でも症状にあわせた対策の奮闘体験を公開いたします。(19/04/24)
記事を読む

 

認知症の高齢者がいる家族の方はわかるかと思いますが、
夜寝ている時などちょっと目を離した隙に色々と理解できない行動をするのが一番苦労させられます。

本心なのかどうなのかあまりにも人道に反する言動の数々に耐え切れず大声を出してケンカになったのも数知れません…。

「言っても無駄」「認知症だから仕方ない」とはわかっててもです…。

 

2年経過しての父の様子

上の記事を書いてから2年経ちましたが幸いにもその間に大きな病気には罹りませんでしたが、母と日課にしてる朝の散歩ができる時間が徐々に減ってきて「疲れた」とか「足が痛い」ということが多くなりました。

そして私が見た時はいつも食べてる時以外はほとんど横になってる時間も目立ちます。

大きな病気があるわけでもないのに入院患者と同じような生活を続けていたせいか身体の動きが余計に悪くなっているのは本人の責任ですが、痴呆症の症状の一つとして何でも「面倒になる」という考え方が表われてきました。

 

ただそれ以上とくに大きな問題がなく、夜中に酒を買いに行くこともなくなったのは良くなった傾向でした。

というのも、この間、全世界で新型コロナウィルスが猛威をふるったことから、
私も母も父に「ウィルスに感染すると危ないから勝手に一人で外に出ないで!」と、何度も言い聞かせたので自然と刷り込まれていたのかもしれません。
(父は自分から「マスクを常につける」という感覚すら理解できてません。)

 

こんな言い方もなんですが、コロナの影響で父が出歩くことがなくなったことについてはまだマシに考えられます。
だから今後コロナが終息しても「一人で外出していいよ」というつもりもありません。

細かいケンカは何度かありましたが、夜中に外出しなくなったおかげで一緒の寝室で寝る母も以前より快適にぐっすり眠れてる日が続いてます。

それでもついさっきの会話も忘れるほど物忘れもひどく夜中にこっそりお菓子を食べてる痕跡もたまにありますが。

 

痴呆症の高齢者が迷子になる恐怖

高齢者の迷子体験
認知症の高齢者のトラブルとは
流れを無視して予期しない時に突然やってくるものです。

以降がその最大のトラブルの時の体験談です。

 

我が家では母が自営業で私が会社員である関係上、
食料品、生活用品の買い出しほぼ毎週の日曜日に車に乗って大型スーパーへ行ってます。

ただ普段から長年利用していたスーパーAは自宅から近いですがフロアごとに買う物が分かれてて密集してたのでコロナ禍になってからはちょっと離れたスーパーBを利用するようにしてました。

こちらは地下のワンフロアがすべての食料品を扱っており、スーパーAよりも倍くらいの規模があり通路の幅なども広かったからです。
買い物中で父が疲れた時は同じフロアの隅のベンチに座らせて休ませることもできます。

 

ところが今月(2021年6月)のある日曜日はちょっとした用事があったので
帰りは距離的に近いコロナ以前に利用していたスーパーAへ一年ぶりに行くことにしました。

ここは駐車場がスーパーから離れていましたが、父が運転してた時から数十年、何回も通ってた場所です。(もちろん父は忘れてますが。)

ただ最近まで利用していたスーパーBとは異なり、食品売り場のフロアに椅子がないので父が「疲れた」と申し出た時は一つ上の階に連れて行き窓側の椅子に座らせ

「後で迎えに来るから絶対ここを動かないで!」
と強めに注意して離れました。

 

…結果的に久々に訪れたこの場所ではこれが失敗でした。

 

それから母も買う物をかごに揃えたので一緒にレジに向かおうと上のフロアで休ませてた父を迎えに行ったら…

いませんでした。

 

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「えっ!?どこへ行った!!!!」

最近まで使ってたスーパーBでもいない時はありましたが食料品のある同じフロアを探し回ればなんとか見つけることができてました。

ただ、今回は久々に訪れたスーパーAは何度も通ってたとはいえ、現在の父からすればおそらく未踏の地。

しかも待たせてたベンチの目の前には上下のエスカレーターまであるからどこへ行ったのかもまるで見当がつきません。

 

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「ど、どこから探せばいいんだ…」

同じフロアにいるのか?
トイレにいったのか?
上に行ったのか?
下に行ったのか?
それとも外に出たのか?

ただでさえ選択肢が多いのに外に出られたらもう見つけるのはほぼ不可能です。
かといって8階建てのスーパーAの全てのフロアを探すのも大変ですしすれ違いになる可能性もあります。

 

私はどうしようもない状況にひどく困惑してしまいました。

 

とりあえずまずは母に事情を説明し、負担をかけたくないので父が座ってた椅子で待ってもらうことにしました。
ごくわずかの確率で座ってた場所に戻ってくる可能性もあったので…。

そしてすぐにそのフロアとトイレから探しました。
認知症がひどくなったと感じたのはトイレの回数が増えたのもあり、行きたいのか行きたくないのかわからないのに運転中に騒がれてコンビニへ寄ったのも何回もあります。

ただいずれの場所にも父はいませんでした…。

 

残るは上か?下か…。

どちらか迷いましたが、エスカレーターが目の前にあったとはいえ
歩くのがしんどい高齢者が上へ行く選択をするとは思えないので下の階の食料品売り場へと向かいました。

最初は母と一緒にここで買い物をしてたので向かうから探しにきた可能性が高そうに思えたのもあります。

ただ細かく一列一列確認しましたがいませんでした…。

 

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どうしよう…ここから外へ行ったのか??
今度は上へ向かうのか?
それともスーパーの人に呼び出してもうらうか?

ただ認知症の父は店内放送が流れたところで理解できないだろうし
自分から店員に「家族とはぐれた」と助けを求めることを伝える発想も期待できないと思いました。

もしスーパー全体を探しても見つからなかったら外に行ったことしか考えられず
外での迷子ならもう警察に頼むしかありません。

極力、他人には迷惑をかけたくなかったですがもうその段階まで近づいていました。

過去にはスーパーで買い物してても座らせてるはずの父が不安そうに店内をキョロキョロしながら徘徊してるのを見かけたことがありますし、一緒に散歩してても信号を見ずに渡ろうとしたこともあります。

一人で外を歩いたら周りを気にせず事故に遭遇する危険性が非常に高まります。

 

段々と不安が高まり、最悪を考えて上の階よりも外に出て近くを探すことにしました。

ここは駐車場が少し離れた場所があるので父の記憶がわずかに残ってれば本能的にそこに向かった可能性もあったので…。

私自身も非常に不安定になってきて
周りにぶつかりそうになりながら外へ出ようと入り口の方を目指したら

 

…なんと前方に父が外から店内に入ってくる姿が見えました!!

「い、いた!!!」

あわてて捕まえて

発狂「何やってたんだ!探したんだぞ!」と言ったら
「待ってもこないからこっちが探しに行ったんだよ!」と例によって逆ギレ。

おそらく父からすればそれが正直な言葉だと思います。

「大人しく待ってろといっただろ!」
と、さらに私は周りに人がいようが焼け石に水なのもわかってましたが思わず声を荒げてしまいました。

ただ最初の「ここで待ってて」という言葉もすぐに父の頭からなくなってて
やはり知らない場所(久しぶりの場所)で一人で待つことが不安になって動き出したのかもしれません。

とにかく無事に見つかってよかったです。
何より周りの人に迷惑をかけるのだけは避けることができました。

本当に探してる途中は、「夕食時はどうなってるんだろ?」と想像もつかなかったのです。

 

認知症の父と逸れると探すのが大変になるだけでなく、
一人で不安になってキョロキョロ動き回ると危ないですし、実際以前に一人で散歩して大けがして救急車に運ばれたこともあったからです。

もうしばらくはどんな理由があろうとこのスーパーAに一緒に来ることはできません。

一昔前でできてた「買い物中に一人で待たせる」ということも今後は厳しいことだとわかりました。

 

自分や母の目の届かない場所へ勝手に行かれた時の恐怖にくらべれば本当に家でキレようが夜中に隠れて酒飲もうが全然マシです。

認知症の父親が事故にあったり他人に迷惑をかければ間違いなく私達家族の責任なのだから。

 

まさかの地元でも迷子【2021年7月17日追記】

大型スーパーではぐれてから約一か月後。
なんと地元でも父は迷子になりました。

 

その日は休日の土曜日なのに朝の8時過ぎに母から電話で起こされ、何事かと思ったら二人で散歩してて見失ったとのこと。

我が家は最近では高齢者の生活や運動を指導してくれる施設から小型の車いすを借りていました。
杖で散歩してても足や腰が痛みだしてやたら座る場所を探したりすることが増えていたので車いすならその場で休めると思い、ここ最近の散歩では利用していたのです。

そして母が駅近くのスーパーでちょっと買い物するからと父に近くのベンチに座らせた後、戻ったらいなくなってたそうです。

 

この数日前には梅雨もあけて朝からかなりの日差しが照ってたので母は家に帰らせて私が探しにいきました。
自分なんかでも歩いて探し回るのがしんどいくらい暑さです。

幸い、駅周辺は全体が見渡せるのでいるかいないかはすぐに把握できましたが、そこからどっちの方向に向かったのかわかりません…。

できそうな探し方といえば駅を中心にスーパーの中や考えられる周辺を見回るくらいでしたがやはり見つからず母に二度目の電話をする事に。

案の定まだ帰ってなく、念の為はぐれたベンチの場所を改めて詳しく聞き向かいました。

そこはやはり一応私がも最初に探した場所でした。

ただ、そのベンチに座った状態から前方に別の建物の屋外で飲食するテーブルや椅子があるスペースで父がフラフラと歩いてる姿を発見しました!

 

発狂「見つけたぞ!!なんでそこにいる!!」

父は自分が押してきたはずの車いすの存在を忘れて離れた場所に放置。
例によって「どこ行ってたんだよ!」と逆ギレ。(そもそも私はその日は最初からはいない)

意外に母が見失った場所から遠くにはいってなかったのですが、母も車いすがあるのだから一緒にスーパーに入って座らせて待たせておいた方が良かったとも思います。

 

ただ、地元で迷子になったというのは前回よりも事態をかなり重く受け止めるしかありません。

認知症のトラブルの中でも本当に迷子だけは別次元のトラブルです。

この夏の時期に長時間フラフラと外を彷徨っていたら熱中症の危険性もあるので緊急な対策が必要となりました。

 

認知症の高齢者に対して便利な迷子グッズやサービス

アルツハイマー型認知症の高齢者のいる家族における苦労は色々あるかと思いますが、私の経験上で一番困るのは家の外ではぐれてしまうことだと思います。

子供なら迷子になっても自分から泣いたり人に聞くことはできるかもしれませんが、私の父のようにキョロキョロフラフラ彷徨うだけでそういう判断が利かない認知症の高齢者には困難なことです。

インターネットなどで調べてみるとやはりこうした悩みを抱えてる家族も多いせいか子供だけでなく高齢者にも利用できる迷子グッズもあるようです。

簡単なものでいうと名札をつけるという対策方法があり、他にも専用の迷子グッズを高齢者に持たせることで仮に近くで見失ってもスマホから遠隔で機器のブザーを鳴らすことで見つけることができます。ただそれらは電波が通じる距離には限度があります。

 

今回のように同じスーパーの建物内や地元の駅周辺ならこれくらいでも十分に活躍できたかもしれません。
スーパーで音が鳴ならなければ外に行ったという判断もできます。

他にはGPSを搭載した機器もあり、専門スタッフが現在地を教えてくれるのもあります。
ただこうしたケースは商品を買うというより、専門業者のサービスに加入することになるので月々の支払いが発生します。

 

認知症の高齢者を抱えてる家族の方はつきっきりで監視することもできませんし何かと大変かと思います。

目を離さない、一人で放置しないはもちろんですがもしもの時に備えて上記のような迷子防止グッズもそろえておいた方が安心かと思います。

使用範囲や金額など目的にあった商品やサービスが見つかると思うので探してみてください。

 

 

 

 


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