認知症・痴呆症の親戚間とのトラブル体験談 その1~遺産相続~

親戚とのトラブル

あたなの家庭では親戚付き合いは良好でしょうか?

 

私の家では父が長男なので本家となっており、父の兄弟の一番下の妹だけは同居していました。

毎年、お正月には父の3人の弟達がそれぞれ家族を連れてきて大勢で新年を迎えてました。

いとこが来たのは私が中学生くらいまででしたが、コロナ禍以前は叔父たちは毎年訪れてます。

 

喧嘩ばかりしてた私と兄と違い、
父からは何かにつけて「俺たちは喧嘩なんかしなくてみんな仲良かったぞ」
という言葉をよく聞かされました。

 

ただ、そうした良好だった親戚関係ですが、
ある出来事から急に関係が悪化する事態が起こってしまうことになります。

そこには遺産相続と認知症を患った三男である叔父の存在が深く関わってきます。

 

良好だった親戚関係がどのようなことで脆くも崩れ去るのか?

2回に分けてその時の体験談を書かせていただきます。

 

我が家の家庭環境

本ブログにも以前書かせていただきましたが、私の父は認知症を患っています。

細かい内容は以下の記事に書いてありますが、
家族で認知症を患った人が出てくると生活が悪い意味で一変します。

 

コントロールが効かず言いたい放題。
予定の変更、余計なストレス、家族への負担は計り知れないものですが、
「どの家庭、誰にでも起こりうること」と認識して「他人には迷惑をかけない」ということを心がけなんとか母と力を合わせて父の面倒を見ているつもりです。

 

アルツハイマー型認知症患者の夜の異常行動に対して家族の苦労と対策

アルツハイマー型認知症人間、生きてる限りいつかはなる可能性のある認知症。
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我が家でも症状にあわせた対策の奮闘体験を公開いたします。(19/04/24)
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一つ上の兄は結婚して家を出て行ったのもあり、
私なりに「両親の面倒は自分がみる、自分が家を守る」

という気持ちです。

もちろん、これは世間一般では当たり前の考え方だと思いますし、そうされてる方は多くいらっしゃると思います。

 

ただ、今回の三男の家族はそのあたりを全く理解していないのが問題でした。

 

2020年10月【四男の葬儀について】

今回の記事を書いた約一年前。

2020年10月の新型コロナウィルス蔓延真っ只中の時に、父の兄弟の一番下の四男が自宅で亡くなっていました。

 

この四男は亡くなるまで独身で、兄弟の中で一番学歴はあったようですが陰湿で何かと問題ある人でした。

まず人に対して「ありがとう」とか「ごめんなさい」とかいう気持ちを持ち合わせていません。

妹である叔母にマンションを購入してもらうなど頼って生活してたせいか、「頼めばやってもらえる」ことを当たり前のように考えて生きてきた人間です。

その流れで私の父親に物事を頼んでくることもありますが、父は何もできない(やらない)ですし、かといって母が四男の問題を対処するのは負担も大きく見ていられなかったので何かと私が対処してきました。

例えば「家のアイロンを消したか忘れたので確認してきてくれ」とか店を営んでる高齢の母に頼んでくるのです。

 

はっきり言ってすごく迷惑な存在で関わりたくない人間でした。

 

「病院が嫌いだから行かない」という意味の分からない信念を持ち、血圧が高く精神病院にも運ばれて私が父の為に一緒に車で様子をを見に行ったこともあります。

結局は原因不明のまま死後一か月以上経って部屋で遺体となって発見されたわけです。

 

私なんて病院がなかったら成人式を迎える前にとっくにこの世にいない人間です。
病院のありがたみを人一倍感じています。

 

辛かった入院生活その1~未体験の恐怖~

辛かった入院生活ある日の朝、突然襲ってきたお腹の痛みと異常な膨満感。
味わったことのない腹痛に耐えきれず病院にいったらそのまま入院。
即手術となり、目覚めた時に目に入ったのは真っ暗な病室の天井でした。
それは盲腸破裂による腹膜炎だったのです。(17/11/29)
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つまり、父が言う「兄弟みんな仲良かった」というのは綺麗ごとにすぎず、
このだらしなく迷惑を迷惑とも感じない四男を誰も注意せず甘ったれた人間に育てたのは父の兄弟全員の問題であり、結果的に母や私に迷惑をかけてることだったのです。

 

ただ今回問題視しているのは四男ではなく三男の「A」の方です。

 

コロナ禍で突然来訪してきたAの状態

2020年10月に四男が亡くなった日、発見したのはAでした。

四男は元々叔母が購入したマンションに住んでて、それは我が家の隣の駅にある距離です。

所有者であった叔母が亡くなった後はこのAがマンションを買い取り、四男を世話する形になり、Aは自宅のある隣の県から稀に様子を見に来てました。

本当ならAの自宅まで四男を連れて行って一緒に住んでほしかったですが、その話をすると喧嘩になったらしいです。
四男は自分の立場をまるで理解していないことにも腹が立ちました。

 

四男が亡くなったとの知らせを受けた日の午後、

嫌なおじさん

Aがマスクもせずに急にうちに来ました。

この時でもコロナウィルスの猛威は衰えず、マスクをしないで人の家に勝手に上がってくるなんてありえません。

母も非常に混乱していました。

 

幸いにも私がこの日家にいたのでAにマスクをつけさせて話を聞いてみると…

どうも話が伝わらない。
一分前に言った事さえ理解していない。

 

どうやら私の父だけでなく、

このAも認知症を患っている可能性が高いと理解しました。

 

Aは父の兄弟ではわりと性格が堅く怖いイメージがありましたがしっかりした人でした。
ただこのAが認知症を患ったことにより、Aの家族との関係が急速に悪化することになるのです。

 

四男が自宅で遺体となって発見されたわけですが、警察もAとの話が通じなかったために四男のマンションから一駅の距離にある我が家に電話をかけてきて、その後母と私で警察へ行き、四男の亡くなった時の状況を聞きに行きました。

(死んでからも母に迷惑をかけるな!)と思わずにいられません。

死後一か月経過してることから、腐敗した遺体の写真を確認するのは心臓の弱い母にはさせたくなく、私も見ても今後のトラウマになりそうだったので拒否しました。(拒否は任意)

 

その後、一度家に戻り、今度は我が家に待機させてたAを連れて葬儀場へ説明を聞きにいきました。

私としては葬儀はどうしてもA側に執り行ってもうらうつもりでした。

叔母が亡くなった時、四男の面倒はAが見ることになっているのは他の兄弟も知っています。
さらに叔母の遺産は兄弟で均等に分けたのですがその後、Aはだらしない四男から遺産を預かっており、そこから生活費を出してた形です。

 

私は高齢の両親と同居してた為、コロナ対策として行動には徹底したつもりですが、マスクをしないで突然うちにきたこのAの存在が非常に不快ですべてを無駄にするものと恐れました。

おそらく認知症のせいでマスク着用を習慣づける一般的なことを理解していない。

もう10月も終わりかけて肌寒くなっていましたが、私が運転する車の隣には乗せず、後部席の真逆の角に叔父を載せて窓を全開にして葬儀場へと向かいました。

 

案の定、やはり葬儀場の職員との打ち合わせ中もAは話を理解していません。
「確認したいんですけど…。」というにもほんの数分前に聞いたことをまた聞くという状態。

「…。」

(もはやこの状態のAには葬儀の手続きは無理だ。娘にやってもらおう。)
その時私はそう決心しました。

 

Aの家庭環境

このAの家庭環境もまた複雑でした。

奥さんは数年前に別居してた家で四男と同様、数日経過して遺体となって発見されました。

とにかく昔から二人の仲が悪かったらしく、毎日そういうのを見て育った長女は嫌気がさして高校を卒業と同時に早々に実家を出て一人暮らしを始めたそうです。

次女はかなりマイペースで自分勝手で何かと文句を言う性格です。
過去には夜中に突然Aが次女を私の家に連れてきて、「母と喧嘩したから泊めてくれ」といってきたことがあります。

決して娘二人とも普通の家庭環境で不自由なく育ってきたわけではないのです。

 

Aの長女へ手紙を書く

ただ、Aが四男の面倒を見る形になっていたのは父と次男の家族も認知していたのでどうしても葬儀はA側にやってもらうつもりでした。

個人的に四男に対してはかなり迷惑をかけられたので「冗談じゃない!」という気持ちもありました。

 

気になったのは娘二人はAの認知症のことを知っているのか?

久しぶりにAと会った私でも対応してすぐに認知症だとわかるレベルでしたが、ろくに会ってないなら知るはずもありません。

娘二人ともAとの関係が良好とはいえなかったので長年会っていない可能性は十分にあり得ます。

 

そこで私は、葬儀の依頼も含めて長女に手紙を書きました。
次女は色々と非常識だと噂に聞いてたので選択肢にはもともと入れてません。

 

・Aは認知症の可能性がある(状態を説明)
・Aに代わって四男の葬儀をしてもらいたい
・Aはコロナのことも理解せず一人にしておくのは危険
・今後はAとコミュニケーションを良く取りきちんと面倒みてほしい

 

A4用紙2枚ほどですが、簡単に書くと上記の内容です。

つまり、これからAに関することは娘のあなたがやるしかない
それを必ず理解してもらうしかなかったのです。

数年も会ってないいとこの私に対して急にあれこれ言われたのでおそらく悪い印象を持たれるのは覚悟してました。

ただ、なんでもかんでも四男のことだけでなく三男のこともまで母にやらせる(私がやる)わけにはいかないですし、Aの認知症の問題は今後にも影響すると思ったのです。

そもそも死体があったAが購入したマンションの後処理とかこちらは全く関係ないので葬儀をこちらがやると色々と指標がぶれるのも懸念してました。

 

葬儀が終了するも今後へ不安を残す

Aの長女からは手紙に対する返事などはなかったですが一応、葬儀の手配をしてくれました。

誰からも迷惑な人間とされていた四男に対してはやはり最低限の「火葬のみ」という形で葬儀が執り行われました。

 

そして、その時の遺骨に関しては49日までうちで預かろうと思ってその長女に「大変だったね」といって遺骨のことを言おうとしたら

 

不信感

思い切りにらまれてそのまま遺骨を持ってタクシーで帰りました。

 

…予想はしていたけど私に対して憎しみの表情を彼女は浮かべてたのです。

小さいころから笑った顔なんて見たことないですし、
疎遠だった上にいきなり色々なことを押し付けられた感じだったのでそう思われたのは仕方ありません。

ただ、こちらでAや四男に関することをするのは筋違いで、感情が先走ってもそこは理解してもらうしかないのです。

いえ、マンションや生活費のこともあり、普通に考えればわかるはずです。

結局死因も死亡日も特定できないほど死体が腐敗していたので警察は不明のまま調査を終え、
49日も正確な日時がわからない以上、「年内に終わらせておこう」と親戚同士で決め、12月に終わりました。

 

だらしなくて甘ったれの四男を世話をしていた叔母が先に亡くなり、
将来的にこのどうしようもない四男を誰が面倒みるのか?

話し合いの末、面倒を見ることになったA。
Aがマンションの所有者を引き継いだのもそういった経緯があります。

 

皮肉にも四男が先に亡くなったことにより親戚間での心配は一つなくなりました。

「これでよかったのかもしれない…」

誰がそう口にしたか記憶にありませんが皆、そう思ったはずです。

 

2021年9月【遺産が未処理】

四男の葬儀から約一年経過した頃、新たな問題が発生することになります。

四男が亡くなった時に利用していたJ銀行には遺産がある程度は残ってました。

基本的にだらしなく、なにかの宗教にはまってたこともあり、常に「金がない」と言ってた四男でしたが、2012年に叔母が亡くなったことで遺産を兄弟で四分割してそれなりに相続をしていたのです。

 

ただ、死後、

一年近くたったこの時期でも四男の遺産の処理がされていませんでした。

 

理由はわかってます。
四男の葬儀、後処理などを担当していたAの長女の「R」が着手していないだけです。

母に聞いた話によると、Rは毎日仕事が忙しくて大変とのことですが、さすがに一年近く経っても処理ができてないとなるとこの先いつ終わるかわからない。

そう思ってた頃に、父の兄弟の次男の妻から電話があり(確認という名目の催促?)、私はRに電話して遺産の件の進捗を確認しました。

 

不信感

「忙しくてできません!だいたいなんで葬儀も私が…」

 

…。
やはり最初からかなりの不機嫌モード。

予想通り一年前に送った手紙のことでで相当嫌われてると思いました。

 

ただ、自分の父であるAが認知症である限り彼女にやってもうらしかないですし、同時に「仕事の忙しさ」を理由にするならばAの面倒すらきちんとみてるのかさえ不安に思いました。

 

自分の父が認知症を患ってるのに「自分のことだけ考えていればいい」という状況じゃないのがまだわからないのか?
そもそも私はAのことを心配してRにすべて伝えただけで、感謝される覚えはあってもこのような対応されることについては腹が立っています。

昨年の葬儀の後に着手して一年もかかわるわけないし。

 

ただ一応、電話したことで遺産の処理について動き出してくれたようです。
必要な謄本が遅れてるなど、その都度連絡も自分からしてきたのでそこは安心しました。

四男は独身だったので祖父の家族に含まれています。
その祖父、祖母のそれぞれの本籍が記載されたこと、結婚したことがわかること、東京の自宅に転居した経緯。

いくつもの謄本が必要になるようです。
本当にこの辺りは素人ではまるでわかりません…。

 

それで数日後に「いつの間にか」父の口座に四男の遺産が振り込まれていたのです。

これで一応、四男が亡くなった部屋に警察が押収した通帳のJ銀行の遺産処理は終わったかに見えました。

 

ただ、これにより新たなトラブルへの布石を打たれたこととなりました。

 

2021年10月【さらに遺産の未処理が発覚】

この月にはRとかなり揉める結果となりました。

遺産の処理中に次男の妻が「四男はAに家賃の10年分を先払いしてた」と愚痴ってたことがあったようです。

 

私はこの次男夫妻とは関係は良好で、以前車で送り迎えをしたこともあり、お礼をもらうなど好印象に持っていただいてます。
ただ家賃のこともあってか今回の処理にちょっと気になってたようです。

四男の通帳を見ると金遣いの荒さがわかりましたが年金はきちんと振り込まれていました。
ただ部屋で見つかったのは直近の2冊だけで家賃10年分のようなまとまった大金をAに振り込んでる痕跡は見当たりませんでした。

それに叔母からそれなりの遺産を相続したわりには残りが少ないという疑問が私にもあり、指摘された家賃の流れも気になるのでJ銀行に叔母から相続された当時からの通帳の取引内容を開示してもらいました。

亡くなった人の通帳の開示は相続人の父が同伴なので問題ないです。

 

すると開示された内容見て衝撃の事実がわかりました。

 

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叔母が亡くなった時に相続した本来の遺産の2/5しか振り込まれていなかったのです。

つまり、残りの3/5の遺産が行方不明ということです。

 

これについてJ銀行の担当に尋ねたところ
銀行としては最終残高で遺産の処理自体は前の月にすでに終了してるのでこれ以上関与できないとのことです。

「その辺りは親戚間の話し合いでどうするか決めてください」と言われました。
それは当然ですね。

 

ただそこで新たなトラブルの予感がしました。

叔母が亡くなった時の遺産分配など協議に関する詳細が記載された書類を作成したのはA、
はじめに遺産をすべて自分の口座に集め各兄弟に振り込んだのもA、
しかも四男の私生活の面倒を見てたのもすべてAだっというこうことです。

実際に四男に振り込まれた1/5はAからでした。

 

嫌なおじさん

Aがこの不明な残りの遺産の行方を知ってる可能性が高い
というのは誰もが感じてました。

 

それを指摘する役目は親戚の環境的にも状況的にも私しかいませんでした…。

一番厄介なのは
すべてを知っているのは認知症になる前のAだけということです。

 

・認知症のAに当時の状況を思い出してもうらうのか?
・娘のRに交渉して、協力してもらうのか?
・最終的に出す側のAに納得してもらってお金を戻せるのか?

 

本来ならAが知っていると思いつつも、もともとこれらはハードルが非常に高い話だったのは覚悟しました。
私としては親戚にも言われた手前、「できる限り」までやってみるつもりでした。

 

J銀行が言ったように「親戚間の話し合い」で済むなら何も問題ない話なのですが…。
そんな簡単にも思えなかったのです。

 

Rとの交渉が泥沼化

そこから約10日間は地獄の日々でした。

詳しくは書けないですが、Rと電話を何度もし、私の提案でメールに切り替えたものの交渉は進まず泥沼化していきました。

あくまでこちらは「金を出せ」と言ってるのではなく(さすがにそれはまずいと思ってるので)
Aの口座を開示してもらって親戚間で話し合いたいというのが目的だったのです。

Rからすると父が預かってるかもしれないと思いつつも、「お金を払う側」になるので前向きに協力させること自体難しい話なのです。

 

会社が辛い

私はこの間、胃が悪くなって食欲がなくなり、夜もろくに眠れず、ストレスたまってタバコの本数が急激に増えて体調がいい日は一度もありませんでした。

 

Aが認知症じゃなかったら…

何度もそう思わずにはいれませんでした。
残念ながら認知症の方に正確なことを思い出させること自体不可能ですし、認知症の発言は全く通らないと思います。

 

何日も猛烈なストレスを抱えてる日が続き、どうにもならない押し問答で出口が見つからず、私は弁護士の助言をもらいに某法律事務所へ相談にいきました。

 

結果的には一番最初に弁護士に聞けばよかったです。

 

・四男が受け取ってない残りの遺産をAに請求しなかった
・遺産協議を今後行うにも兄弟ほとんどが認知症
・仮に後見人を立ててもその時からのお金の流れを通帳の開示だけでは証明にならず、「誰が誰にどのようにいつ貸した」などの明確な証明書がそれぞれ必要な事

私の相談に対応した弁護士はこのように「証明ができないので絶対に不可能です!」と断定しました。

 

…ただ私はガックリするどころかはっきりと「無理!」とわかったのである意味スッキリしました。

同時に「これで自分のできる役目はここまでだ」と理解したつもりです。

 

おそらく弁護士によってはいう内容は異なるかと思いますが、自分の体も限界だったし、無理な理由もわかりましたから「この話は終わりだ」と悟りました。
不明な家賃をAが受け取ったのを証拠すらないのに探るだけ無駄です。

だらしなかった四男がそんなもの残してるわけないし、三男は認知症だしこちらから探すことはさすがにできません。

 

不明な3/5の遺産は永遠に闇に葬られるものとなりました。

 

今回のRとの交渉では母、兄だけでなく次男の妻にもすごく心配されてました。
「本当によくやってくれてる」と後押しされてたことにより、「期待に応えないと」というのがどこかであって突っ走って衝突したのもあったと思います。

元々、できる限りのところまでは精一杯やるつもりで法廷にまで持ち込んで本格的な論争に持っていくつもりはなかったです。
無理矢理金をとってやろうとなんて最初から思ってませんし、正当に請求できるものであるならきちんと処理したかっただけです。

 

そして、RにはAの口座については身を引くことを伝えました。
(弁護士に言われた内容はあえて伝えてません。)

 

ただ、不明な遺産の手掛かりはもう一つ残っていたのです。

J銀行の通帳にはAが手書きで書いたと思われる「四男のM銀行へ」という一言がありました。

私は、もしかしたら四男はJ銀行の他にM銀行にも口座、残高があると思いました。
普段使う通帳とは別に、振り込み用に新たに四男の自宅から近いM銀行の口座を開設したのなら説明がつきます。

 

ただM銀行は通帳もなく口座の有無も不明な状況。
ダメもとでM銀行に調査を依頼すると可能は可能だということがわかりました。

その後、相続人の父と来店し、RからJ銀行の相続手続きの際に使用した謄本を受け取り提出して手続きをしました。
謄本を集める手間がなかったことに関してはRに感謝しています。

 

ただ警察からJ銀行の通帳が戻ってきてRが先に内容を確認してるはずなのにこっちの銀行にも気付いててほしかったところです。

本当は気づいてたのか?
それを自ら掘り起こすとまた厄介な問題になるからRは気づかないふりしたのか?

それは定かではありません。

とりえあえずRに対してはこちらは口座があればその残高で分割することを伝えてます。
今後大きく遺産相続についてはもめるようなことがなさそうなので安心しました。

 

が、
そのご判明したS銀行の残高はなんと…約1,200円(苦笑)。
まあ期待はそこまでしてなかったけど。。

 

これでようやく遺産相続については一区切りがつきました。

今後起こりうるトラブルについての対策

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。

 

・四男の死
・新型コロナウィルスの蔓延
・三男の認知症
・娘のRとの確執
・遺産相続の行方

この期間は色々な問題が発生しました。

そう、トラブルというのはいつどのようにして突然襲ってくるのかわからないのです。
そこに自分の家庭環境や仕事の状況などが加わると精神的負担は何倍にも膨れ上げがります。

本当にこの時は大変でしたが、自分でも色々と勉強させてもらいました。

ここでは私の経験で感じたことを書かせていただきます。

 

1.言った言わないは意味がない

ニュースとか見ててもわかるでしょうが、悪いことして捕まった人間がすぐに求刑や罰則が課せられるわけではありません。
確実な証拠を探すなどの入念な調査が入り、場合によっては何年に渡ることもあります。

 

今回の問題点はやはりすべてを知ってるAが認知症になったということ。

私の父もそうですが症状には波があり、ごくまれに正常になることもあります。
ただ、世間では一度でも認知症に認定されてしまうと「認知症の人の言ったこと」と思われてしまいます。

どんな時でも、論より証拠。
何も残らない言動よりも物的な証拠が勝るのが現実です。

極端な話、状況を全く知らない第三者が見てもわかる証拠が重要です。

 

今回の遺産相続の未払いに関してはAが四男から生活費を預かっていたとわかる借用書のようなものがあれば話は円滑に進んでたかもしれません。

四男は「請求権」があったから仮にAの通帳の開示できたところでも死んだからと言って返す義務はないらしいです。
ただ、借用書のようなものがあればどういった内容に基づいて貸し借りが明確に行われたか書かれてると思うのでその事実は揺るぎません。

おそらくですが、ほぼ間違いなくAと四男は「口約束」程度の貸し借りだったと思われますが兄弟だからそこまでしなかったと思います。

 

あなたも今後起こりうるトラブルについては今から対策を練っておいても決して遅くありません。
遺産相続となるとそれなりの大金が動くので慎重になるべきところです。

口約束ではなく、誰がどうみてもわかる物的証拠が肝心です。
もちろんそれを誰が所持してるのかも。

 

2.戦うか維持するか

あとは親戚間との関係です。
私はいとこのRとの関係は最悪のまま終わりましたが、後悔はしていません。

 

Rは自分の父が認知症になったことも知らずコロナ禍でも放置してたのでわざわざそれを指摘したのにまるで逆切れみたいな対応をされました。
おそらく、私の父や母がまだ若く健康の時だったら四男の葬儀も両親が受けてたかもしれません。

ただ、状況的にこちらがやる義務はまるでなく自分のことしか考えていないRに何もさせないでおくことはできませんでした。
この期に及んで何もかもこちらに任せるつもりだったのか?

認知症になったAは仕方ないですが、Rに対しては黙ってることができず考えを改めてもらう必要があったのです。

 

皆さんは親戚関係はどうでしょうか?
関係が悪化してでも伝えなければならない時、そこを我慢して「上部だけの」良好な関係を続けるか
いずれ二択を迫られることも出てくるかもしれません。

 

3.専門のプロに相談する

そして、私にとって今回、非常に役立ったのは弁護士からのアドバイスです。

自分だけで悩みを抱えるとどんどん重たくなって異常なストレスになります。
ましえやいくら考えても答えがでないしそれが法律的に正しいとも限りません。

 

例えば「相続サポートセンター」では、【最新の相続ノウハウ】を持つ遺産相続に特化したプロがあなたの悩みを解決へと導いてくれます。

 

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私の経験上、「何もわからない自分が一人で悩む」というのはおすすめしません。
無理しすぎて体調にも悪影響が出ます。

出口がまるで見えず、勇気を持って弁護士に相談したことで「正確な答え」が理解できたので帰りには信じられないくらいスッキリと心が晴れました。

不安な方はまずは無料相談から始めてみることをご検討ください。

 

なお、認知症を患ってるAにはその後新たな問題が発生しました。

詳しくは「その2」をご覧ください。

 

認知症・痴呆症の親戚間とのトラブル体験談 その2~迷惑電話~

迷惑電話認知症の叔父の行動が深刻な迷惑行為へと発展しました。
同じことしか言わず何度となくかけてくる迷惑電話。娘は対処しているのか?
こればかりはどうしても許すことができません。(21/11/08)
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