痴呆症の叔父のいる親戚とのトラブル体験談の続きです。
今回は叔父の行動がエスカレートし、我が家に直接迷惑行為として襲ってきました。
直前までの簡単なおさらい
認知症を患ってしまった父と同居している母と私。
物忘れのひどさは年々増し、その読めない行動の数々に苦労させられるがなんとか支えながら生活している状態でした。
アルツハイマー型認知症患者の夜の異常行動に対して家族の苦労と対策
人間、生きてる限りいつかはなる可能性のある認知症。
家族にアルツハイマー型認知症を抱える方々はその先の読めない行動の数々に苦労させられ、ストレスがたまってくると思われます。
我が家でも症状にあわせた対策の奮闘体験を公開いたします。(19/04/24)
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そして、親戚間との問題が起こるようになったのは2020年の10月に父の弟である四男の叔父が亡くなった時。
だらしない生活を送っていた四男の面倒を見ていたはずの三男の叔父「A」と久しぶりに再会した時にAも認知症を患っていたことが発覚。
当時コロナウィルス蔓延真っ只中でもマスクもせずにフラフラと外を徘徊するAの行動に危機感を感じ、私はAの長女の「R」に手紙を書くことに。
妻に先立たれたAは一人暮らしで娘二人は仲の悪かった親を見てきて育ってきたのをわかりつつも、手紙ではAの状態をこと細かく記載し「娘がきちんとAの面倒をみてほしい」ことを強く伝えました。
その後、四男の葬儀で再開したRは手紙に対してか、明らかな嫌悪感をこちらに示すことに。
一応、葬儀がらみの手続きはRがやったものの何かと仕事の忙しいことを理由に四男の遺産分配が一向に進まず、終了したのは約一年後の2021年9月ごろ。
その後も未消化の四男の遺産があることがわかり、事前にそれを預かっていたのがAである可能性が浮上。
それから約2週間は、私とRとの電話やメールによる交渉が始まり通帳開示や協議の必要性をお願いするも「おそらく払う(戻す)側」となるであろうAの娘Rは何かにつけて後ろ向きで電話は押し問答の泥沼化。
元々こちらからはかなりハードルの高い話であったのは理解していたし
結局Aが認知症であることでいろいろと不明な遺産の行方をこちらは追うことができないと相談した弁護士が教えてくれました。
銀行が着手できないのは個人の口座の問題である為で、代わりに遺産分割協議で親戚同意の話し合いによっても決めることは可能でしたがその前段階で交渉が決裂してしまったわけです。
色々とモヤモヤしたまま遺産相続については一応、一区切りがついたのでした…。
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徐々に襲ってきたAの迷惑行為
叔父Aの迷惑行為は、2020年にコロナ禍でマスクをせずに突然我が家に訪れた時が最初でした。
四男が亡くなった直後というのもあり、我が家でも混乱に拍車をかけました。
そして2021年10月、四男の不明な遺産分配のことで私とAの娘であるRとの電話でかなり関係が悪化している最中、
Aがまた突然、我が家に勝手に入ってきたのです。
私の父は兄弟の長男ということもあり、昔から弟である叔父たちが「勝手にうちにくる」というのは何度も何度もありました。
ただ、普通に考えて身内だろうと
「事前に連絡するのは当然だろ!」
と思わずにはいられない非常識な行動だと思います。
亡くなった四男なんてとくに住んでるマンションが隣の駅で近かったせいか、突然来て母が慌てて晩飯を用意したり、父と酒飲んで喧嘩したりなど何度も迷惑に感じたことがありました。
そうでなくても普通に私に色々と私生活の「頼み事」をしてくるので非常に嫌悪感を抱いてました。
この男は「ありがとう」や「申し訳ない」という言葉を発する思考がなく、「頼めばやってもらえる」と甘ったれた考え方で何10年も生きてきたのです。
四男をとくに甘やかして世話していた一番下の妹である叔母が先に亡くなり、この「どうしようもない四男」を三男のAが面倒をみてくれることになったのはありがたかったのですが、四男が亡くなったことで一つの親戚間の心配事が消えたのは否定しません。
ただ、今度はAが認知症になり、もともと「勝手に家に入ってくる習慣」が心の片隅に残っていたためか、この時も突然現れたのです。
しかも「ワクチンを打なたい!」と娘に豪語してた男です。
世間的には東京の新規感染者数が30人以下になって落ち着いてきた時期とはいえ、高齢者を抱える我が家ではまだまだ予断を許していなかった為、私も母も非常に混乱してしまいました。
私は怒りを隠せず「何をしに来たんですか!!」
そう確認したところ、なんでもAは四男が亡くなった後は四男のマンションに何度か片付けをしに隣の県の自宅から度々来てたらしいです。
※この時点でも認知症を患っているのでAの発言はどこまでが本当かも定かではありません。
ただその日、四男のマンションに行ったときは鍵が開かなかったらしく困ってこちらに来たようです。
実際、こちらは三男の自宅の鍵と四男の生存時からのマンションの鍵を預かっていたのです。
私はこの時、妙にイヤな予感がすると思い写真を撮りました。
一度鍵を失くした人間が、この先きちんと持ってるのか?
増してや認知症を患っていて。
二つの鍵をAに渡しましたが、もう夜も8時過ぎだったのでこの日は使用していない部屋に泊めることにしました。
当然、すぐに娘のRにも上記の画像を添付してメールしておきました。
「鍵がないようで困ってたのでAさんの自宅と四男のマンションのスペアを渡しました。」
「もうこちらにAさんに関する鍵はありません。」
「Rさんはスペアを受け取って対処してあげてください。」
ここまでは伝えるべきことは伝えたと思っていたのですが…。
Aを泊めた次の日は念のため、私と一緒に隣駅の四男のマンションに行き、スペアキーが使えることを確認しました。
ただ、実際はAは所持している鍵束の中に同じ鍵があり、失くしていなかったのです!
「鍵があったのに失くしたと思ってたのか…」
これまた今後へ不安を残す事実だと思いました。
頻繁に続いたAからの迷惑電話
それから三日後、案の定、夜の8時ごろにAから電話がありました。
A「鍵がないんだけど…。」
…また振り出しに戻ってました。
私「鍵は前に渡しました。Rさんに聞いてください。」
そして電話を切ってRに改めてメールをしました。
Rは前のメールから対処していないのか??
それから二日くらいたってまた夜にAから電話がありました。
A「鍵がないんだけど…。」
私「Rさんに聞いてください。」
A「鍵が変えられてるみたいだから、頼むよ…。」
(おそらく鍵が合わないのは間違った鍵を使用してるからであり、誰かが勝手に鍵を変えたと勘違いしているので業者を呼びたいのかもしれない。)
私は父の兄弟からの「頼むよ」という言葉にひどい拒絶反応を持っています。
前にも書きましたが、亡くなった四男からは頻繁に面倒事を頼まれ、父から母、母にやらせたくないので私が対処してきました。
そもそも人に頼んでおいて自分は何をするのか?
迷惑で甘ったれた人間の四男が亡くなったのに、「今度は三男かよ!」と尋常じゃなく腹が立ちました。
ましてや独身だった四男と違ってAには頼むべき娘がいるのになぜこちらに言ってくるのか。
私「とにかくこちらに言われても困ります。迷惑です。もうかけてこないでください!」
と伝え、Rにもしっかり対処するよう前回より感情をのせたメールを送りました。
それから三日後、今度は夜中の0時前、寝ていた母が起こされる形でAから電話が鳴りました。
内容は同じです。
ふざけんな!!Rはなにもやっていないのか?
持病を抱えてる母のストレスや体が心配だったし
私は再度かなりキツメのメールをRに送り、次の休みに直接会ってくると返事してきました。
手帳に書いてるであろう我が家の電話番号も消すと。
どこの会社でもいませんか?怒らないと動かない人間
そして次の日、このままでは母がノイローゼになるか持病が悪化するか心配だったので
念には念をいれてわざわざ固定電話をナンバーディスプレイの契約に替えてAの電話の着信拒否を設定しました。
お金をかけてまでここまでするかと思いましたが、母が心配だったので緊急で最終手段を決行することに迷いはありませんでした。(工事費2000円+月々400円)
意外にも早く工事が完了したようで、
試しに一度私の携帯番号を着信拒否に設定した後に電話かけてみたら…
「この電話番号からの電話をおつなぎすることができません」というアナウンスが流れるのを確認しました。
お金はかかりましたが、「これでようやく安心」と思えました…。
ただ、実際はその後も一回だけAから電話がありました。
それは父が認知症になってから母が使用している携帯電話にです。
(こっちの番号も知ってるんかい!)
と思いながらあわてて着信拒否にしておきました。
結局、迷惑電話に対してはこうするしかないのですね。。
「認知症 迷惑電話」などでネット検索すると、同じことで悩まされる家庭はかなり多く認知症の行動としてはあるあるの問題のようです。「親戚から」は確認できなかったですが…。
それはやはり家族が親身になって聞いてあげて「安心感」を与えるのも必要で、実際解決につながった事例もありました。
Rが私の怒りのメールに対してどこまでやってくれたかは定かではありませんが、もうAに対しては着信拒否にしたので今後はどうなろうがこちらの知るところではありません。
ただ自分の親が他の家庭へする迷惑行為に対して「何もしなかった」では許される問題ではないことをわかっていただけるかと思います。
だからあえて「着信拒否にした」ことはRに伝えていません。
母の持病
私の母は数年前から狭心症を患っています。
ひと月に1、2回の頻度で急に胸が締め付けられて苦しくなる症状が出ます。
放置するのは危険で病院からもらった特定の薬を飲めばすぐに楽になるようですが、いつ症状が出るかわからない為、財布に常に薬を入れ出かけ先でも大事にならないように常に準備しています。
狭心症については定期的に病院で検査をしているのですが、今回はタイミングが悪く私がRと交渉で大喧嘩してる真っ最中の時でした。
幸いにもその時した心臓の検査では問題はとくにありませんでした。
ただ検査が終わってからでもAやRに対するトラブルは今まで書いたように続行されていたのです。
何が母の病気にとって良くないか、私は医師に念を入れて確認したところ以下の二点を指摘されました。
・ストレスがたまること
私でさえ、AとR親子についてはひどくストレスが溜まっていましたし、体を壊しました。
現在は過去に一度しか記憶になかったくらい原因不明で片目が充血しています。
高齢の母なんてAの突然の訪問や、何度かの夜中の電話でより負担がかかっていたのは間違いないです。
今回のようなトラブルはただ黙って待ってるわけにはいかず一刻も早く鎮めなければならない状態でした。
認知症の方への接し方のまとめ
Aの迷惑行為、頻繁な電話と、それに対してろくに対処しなかった娘のRには尋常じゃないほどの憤りを感じていまます。
おまえらのせいで母に何かあったらどうするつもりだ!!!
これが一番心配しているところです。
今後、この迷惑な親子に付き合うことはありませんが、警戒心は常にもっておくことを忘れません。
自分の父の認知症のことなんて理不尽な他所からのストレスに比べればなんてことない問題です。
娘に見放されかけてる親。
しかしそのように育ててしまったのは親であるAの責任。
なるべくしてなったけど結果的に我が家へ影響を及ぼすなら親を守るために黙っていられません。
ここまで読んでくださった方はどのような印象を受けましたでしょうか?
「相手が認知症だから仕方がない」というは少なからずあるかもしれません。
ただ、面倒をみるべき娘がいて、その状態を伝えてるにも関わらずろくに対処しない為、
結果的に「他所に迷惑をかけている」という事実は揺るぎません。
Rが幾度と言ってた「仕事が忙しい」なんて言葉は、自分の会社にいうことであって、こちらからすれば「知るか!そういう次元じゃないだろ!」と思うので迷惑をかけてる相手に使う言葉としては通じません。
私だって父の状態がひどくなってから母に負担がかかるので当時の仕事を辞めています。
話の節々で自分のこと中心で状況を呑み込めてないRに最後に告げたのは
身内に認知症を抱えているなら、
今までと同じ生活ができるとは思わないことです。
「世話する人間」「やれることがある」以上、私は「仕方ない」でなんでもかんでも許すことはできません。
これは私自身、長年認知症の父と正面から向き合ってきたから感じられたことです。
むしろ認知症が両親、兄弟などでなければ以下の通りにした方がいいかもしれません。
・認知症の方とは電話でも話さない(着信拒否推奨)
・認知症の方とはなるべく関わらない(トラブル回避)
我が家みたいに「実の娘より頼られる状態」というのは本当に厄介なところであり、トラブルに巻き込まれてしまいます。
人情を大事にしたいところではありますが、自分の家族以外の認知症に関わるのは非常にリスキーです。
実際Aの発言によってRから誤解されて「私が騙した」みたいな扱いをされたこともあります。
もしあなたが街中などでまったくの赤の他人の高齢者が困っている場面に遭遇しても認知症かどうかわからないので軽く話を聞く程度であとは警察に伝えて家族に迎えに来てもらった方が無難です。
ただ、実の親が認知症の方は親身になって接してください。
不安なことは何度も何度も口にします。
そこには我慢も必要です。
体のことを考えるのをもちろん、放棄、放置して他所に迷惑をかけることがないよう心掛けてください。
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