封緘のグラセスタ(Win)

2018年11月30日発売(エウシュリー)

封緘のグラセスタ

完全新作の王道ストーリーRPG

封緘のグラセスタ(ふうかんのぐらせすた)は2018年11月末に発売されたWindows対応のRPGです。
メーカーのエウシュリーはアペンドディスクを除けばほぼ一年に一つくらいしか作品を出さないのですが、前作2017年に発売した天結いキャッスルマイスターが200時間以上遊ぶほど熱中したゲームだったので今作が過去の続編などではなく完全な新作ということでどんなゲームに仕上がってるか想像つかず、より一層期待が高まっていました。

ストーリー


封緘のグラセスタベルガラード王国ザルドネ隊に雇われたジェダルはテルフィオン連邦藍鷹騎士団との戦争でザルドネの降伏により隊ごと敵の捕虜となり、迎撃都市グラセスタに奴隷として送還されることになった。
グラセスタは絶対的な身分制度があるが金次第で身分も買える国。
奴隷に成り下がったジェダルは報酬を得て自由になるため戦いに赴くのであった。

キャラクター

封緘のグラセスタ戦闘種族「ロヴァリ」の血を引く主人公のジェダル。高い戦闘能力で最前線での攻撃が期待できます。

キャラごとにHPと荷物の持てる量や決まっており、パーティーのメンバーが増えるごとに加算されます。
またお金を消費してスキルを覚えることも可能です。

封緘のグラセスタ 本作ヒロインのリリカ。とある事情で魂が肉体を離れ「魔導操殻」という人形に宿るが満月の夜だけ本体に戻ることができます。
戦闘では攻撃、支援、回復と幅広く活躍してくれます。

封緘のグラセスタ魔族との契約に失敗し「眠れない呪い」にかかってしまった魔術師のミクリ。めぐ〇んのようなお騒がせキャラですが魔法は強力です。

封緘のグラセスタ今作はイベントを進めてお金を払うことで契約してパーティーに加わって戦闘に参加してくれるキャラが多数存在します。
ドワーフ族で武具の開発をしているロザリンドはダンジョンで見つけた不明なアイテムを鑑定することができるので彼女とのイベントは必須です。

なおお金で雇ったメンバーはそれぞれ契約期間が定められ、ベッドで休むと日付が経過し、期間が過ぎれば離脱してしまうので再度お金を払って雇う必要がでてきます。
個人のイベントを進めて親密になり「盟友」となってくれればその後は無償で常時パーティに居座ってくれるようになります。

システム

封緘のグラセスタ封緘のグラセスタはダンジョンで冒険したりイベントの会話でストーリーが進み、新たな道が開放される流れになります。
武具購入はもちろん、メンバーを雇うのもダンジョンで見つけたアイテムを買い戻すのも地位を得るのもスキルを覚えるのもお金が必要。このゲームは何をするにもお金が全てといって過言ではありません。
お金はGP(ギルドポイント)が通貨となり、ギルドで仕事をこなしたりダンジョンで冒険して帰ってくることで得ることができます。

封緘のグラセスタ

封緘のグラセスタ黒の抗を始めとするダンジョンは複雑ですが、画面でマップが見えるのでそれほど迷うことありません。
戦闘はシンボルエンカウントとランダムエンカウントの両方あります。
また、一部通れない場所や障害物で取れない宝物は対応するスキルを上げる必要がでてきます。(暗い場所は暗視スキルを上げるなど)

戦闘

封緘のグラセスタ戦闘では画面上のキャラクター全てから待機時間の短いキャラクターから行動を実行できます。
個人差があるので全員均等に周ってくることはありませんが、パーティーの人数が多ければ多いほど単純に味方の攻撃回数が増え、敵のターンも遠ざかるので有利になります。
また戦闘は前方だけではなく時には左右や後方から等囲まれることもあり、2戦、3戦と連戦することもあります。
なお本作の戦闘中の参加人数は陣形により配置人数の制限が異なります。

封緘のグラセスタそして封緘のグラセスタの特徴の一つであるチェインバトル。
稀に石や剣などのチェインアイテムが出現し、キャラクターとは別行動で独自に攻撃やパーティーの支援が行えます。
さらに「ストック」することで他のチェインアイテムと組み合わせた強力なチェイン攻撃をすることもできます。

封緘による強化

封緘のグラセスタ武器や防具やアクセサリーなどの一部は「封緘」を実行することでパワーアップさせることができます。
封緘できる種類は物理攻撃やHP、命中率などアイテムごとに異なり、それぞれ対応する素材が必要になり、ダンジョン内や買い物、闘技場など色々な場所で入手できます。

※このゲームは18禁です。

項目 評価(5点満点)
システム ★★★★
熱中性 ★★★★★
キャラクター ★★★★
音楽 ★★★★
難易度のバランス ★★★

総評<ややネタバレあり>

封緘のグラセスタはそれまでのRPGで暗黙の了解だった「なぜその場のパーティーには6人もいるのに戦闘には4人までしか参加できないのか」という疑問を少しぶち壊し、ほぼいつでもその場全員参加できるのが嬉しいです。(イベントや陣形による制限はありますが)

本作はHPや荷物制限は人数が増えればそれに伴い増えるので、ジェダル一人で始まる序盤は少々慣れるまで難しく感じます。
人数を増やすためにはユナギやエクセルなどメンバーを雇うお金が必要になりますが、とにかく最初はお金を集めるのに苦労するでしょうし、武器や防具を買う余裕もそれほどありません。
それに1人、2人の装備を強化したところでHPは戦闘中はトータルだし、強力な全体攻撃をかけてくる敵もいるのでお金がないうちは装備よりパーティーの人数をキープすることを優先することでゲームを進めやすくなります。

ただHPについて注意点があります。
戦闘中のHPは戦闘に参加してるメンバーのトータルではなくその時点でいるパーティー全員分だということです。
これはつまり戦闘に5人で参加しようが10人で参加しようがパーティーの人数が変わらなければHPは常に同じだということです。(レベルアップや装備による増加は別として。)

これが意外な盲点で、戦闘の参加人数が多いとターン的に有利なのはありますが、デメリットがでてきます。
範囲攻撃や全体攻撃で複数のキャラがダメージを受けるとHPは同じなのにダメージが人数分なのでトータルのダメージが多くなる可能性がでてくるのです。
通常のザコ戦ではとくに気にならないのですがストーリー後半のボス戦では突然眠気が覚めるくらいの大ダメージを受けるなど顕著に現れますので、時にはあまり装備やスキルが整ってないキャラはあえて戦闘から外して少数精鋭で臨むのも一つの戦略になります。
という私は周回の強敵との戦闘で気づきましたが(苦笑)。

なお評価の難易度のバランスはストーリーを進めていくだけなら「!」のナビがあるのでほとんど迷うことはなく★4くらいでいいのですが、今作のキャラごとのイベントに関しては少々発生条件がシビアで逃しやすいのもあるのでマイナス1してます。

封緘のグラセスタ

私は一周目は基本自力でやると決めてるのですが、ほとんどのキャラのイベントが達成できませんでした…。
このゲームはキャラクターごとのイベントを進めていく為に「自宅のベッドに寝ること」または「寝ることで日付を進めること」が発生条件に含まれてるのがほとんどです。

もちろん2017年遊び尽くした「天結いキャッスルマイスター」も日付を進めるという意味では同じですが、「封緘のグラセスタ」はお金で雇った仲間には雇用期間が設けられていて、少々傷を負ったくらいでベッドで休んで日付を進めてしまうと仲間の雇用日数がどんどん減っていきます。ひどい時は同じタイミングで3、4人離脱してしまう事態に。

そうなると格段にパーティーの戦力が落ちるので、再び雇うためにお金が人数分必要になります。
私は一周目はお金をケチってしまった為にベッドで休むことを極力避け、HP回復はダンジョンで拾ったアイテムや魔法で対処しました。そしてMPがなくなったらこちらもアイテムを使って回復するという感じに。
闘技場で戦えるようになればこの辺りのアイテムはいくらでも取れるようになります。

イベントには日数の経過が関わるというのは半分わかっていましたがこのやり方が裏目ってしまいほとんどのキャラクターのイベントを逃す結果となってしまいました。
しかもイベントには該当キャラがパーティーから「離脱してる状態」で起こるものもあります。

・1人じゃ冒険がつらい→金で仲間を雇う→ベッドで休むと雇用期間が減る
・お金がかかるのでベッドで休むことに躊躇するようになる→イベントが発生しない

イベントの発生期限もゲームが進むと切れる場合もあるので条件を知らないとタイミングを逃したりする可能性が高いです。

ただ本筋のゲーム展開でいえば中盤くらいになるとある程度人数的にもお金的にも余裕が出てくるので、後半の方が強力な全体攻撃を仕掛けてくるボスがバンバン出てくるとはいえ序盤の辛い展開よりも楽にさえ感じました。

どうせ二周目専用のイベントもあるのでとりこぼしを気にしない方であれば一周目は細かく考えずに自由にプレイしていいと思います。二周目はクローンモードでストーリー上パーティーに加わる以前のキャラもクローンとしてパーティに最初から参加できますし。

ロザリンドだけは最低でもアイテムの鑑定ができるところまでイベントを進めた方がいいかもしれません。
鑑定後に不要なアイテムだとわかればどんどん売ることができるのでお金も貯まりやすいです。
二周目でわかったことでした…。

私はそれまでPS4の閃の軌跡Ⅳ -THE END OF SAGA-を二ヶ月間プレイしてクリアした直後にこの封緘のグラセスタが発売しすぐにプレイしましたがほとんどの面で上回っていると感じました。
RPGというくらいしか共通点がないのですが続けてプレイしたからどうしても比較してしまいます。

グラセスタの方がストーリーが非常にわかりやすくダラダラ長くないですし、キャラクターもウジャウジャいないちょうどいい人数でゲームのテンポが非常に良く時間を忘れてプレイしていました。閃の軌跡Ⅳはゲーム中の6、7割が会話してる時間で退屈だしイラッとするキャラや演出が多いですし(笑)。
一昔前はPCゲームの方がマニアックで人を選ぶような傾向があったのですが。。

なおグラセスタの不満点を挙げるとするとコントローラーでプレイすると荷物の受け渡しなどのカーソル移動が遅く面倒に感じます。この時は片手マウスでカーソル移動をしてました。
一部戦闘が長いと感じる声もありましたが、環境設定で変更すればかなり軽減されます。

イベントをろくに起こせなかった私は一周目のプレイ時間は50時間弱でしたしまだまだプレイしたい気持ちがありました。
二周目には取りこぼしの回収の他にも専用のイベントもありますのでまた違った楽しみ方ができます。
データを引き継いで強いデータで新たなイベントや追加ディスクなどでやり込めるこのメーカーのゲームは毎回素晴らしいと思わせてくれます。
アダルトゲームというと偏見を持たれがちなのはありますが「ゲームとして面白い!」というのが重要だと私は思います。

封緘のグラセスタ
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