天冥のコンキスタ（Win）

2020年5月29日発売（エウシュリー）

【2022年8月2日更新】

アダルトゲームでありながらゲーム性のあるやりこみ要素の強いゲームが多いブランド・エウシュリー。

そのエウシュリーから前作の「封緘のグラセスタ」から約一年半経過して待望の新作となる「天冥（てんめい）のコンキスタ」が2020年5月29日にリリースされました！

発売から約9か月後の2021年2月26日には続編（第2部）となる大型アペンドディスク「天冥のコンキスタ -魔族制圧編-」も発売されました。

このディスクをインストールすることでさらに新ストーリーや新キャラが追加され、新たな戦いが楽しめます。

さらに2022年7月29日にはシリーズ最新作、第3部となる「天冥のコンキスタ -天上決戦編-」も発売され、こちらも「魔族制圧編」と同様のアペンドディスクとなります。

次項から「天冥のコンキスタ」に続いて「魔族制圧編」「天上決戦編」をあわせてご紹介させていただきます。

(C)Eushully / Anastasia All Rights Reserved.
出典：FANZA GAMES

天冥のコンキスタは魔物を捕獲して自軍に加えるシミュレーションRPG

「天冥のコンキスタ」は同ブランドの「姫狩りダンジョンマイスター」や「神のラプソディ」の雰囲気に近いシミュレーションRPGです。

ゲーム最大の特徴は戦闘中の魔物や敵軍を捕獲して仲間に加えることが可能で、このシステムは過去に「姫狩りダンジョンマイスター」にも実装されています。

天冥のコンキスタのストーリー

かつてラウルバーシュ大陸北方に位置するイムニス山脈周辺では天使軍と魔族軍が領土の支配をめぐって抗争していた。

長い戦争が続いたある日、「魔王の崩御」という噂が広がり、魔族軍が徐々に乱れ始め天使軍が優勢となっていく。

そんな状況の中、元睡魔で人間の身体に成り代わったクラウスが新興勢力として立ち上がる。

クラウスは睡魔族の能力を秘め、他者を支配する能力を用いて新たなイムニスの台地の魔族の王となるべく天使軍殲滅へと向かうことになる。

天冥のコンキスタの主なキャラクター

クラウス
天使が持つとされる技術により人間の身体にされた元睡魔。
人間の身体では十分な力が発揮できないが残された睡魔の力を使い、天使軍に立ち向かう。

ヘルミィナ
クラウスをダーリンと呼んでつきまとう女睡魔。
一部の魔族からは高貴な血統と噂はあるが、この地の魔族勢力には属さず単独行動をしていたが、元魔族のクラウスに興味を持ち同行することになる。

このほかゲームを進めいていけば様々な天使族と遭遇することになり、ゲームの進め方により自軍にユニットとして参戦してくれるようになります。

天冥のコンキスタのシステム

天命のコンキスタはインターミッションで戦闘準備をし、次の戦闘マップへと進んで行くステージクリア型のシミュレーションRPGです。

ゲームの肝となるのは魔物の捕獲です。
天使軍と戦う自軍メンバーは最初はクラウスとヘルミィナしかいませんので、戦闘中にドンドン魔物を捕獲して仲間に加え強化していく必要があります。

インターミッションではアイテムやスキルの装備の他、「儀式」で捕らえた魔物やキャラを生贄にするか、契約して自軍に加えるか選択できます。

そしてこのゲームで「魔物の捕獲」と同じくらい重要なのが「儀式ポイント」です。

儀式ポイントは捕らえた魔物を「生贄」にしたり戦場で既定のミッションを達成することで得られ、インターミッションで自軍ユニットのレベル上げや魔物の召喚やクラスチェンジなど様々な所で使用するのでできる限り多く獲得する方がゲーム展開が円滑に進みます。

天冥のコンキスタの戦闘と魔物の捕獲の方法

戦闘シーンに進むとタクティカルビューに切り替わり、指定された勝利条件でステージクリアを目指します。

各ステージには勝利条件とは別に特別任務（ミッション）があり、指定された数の魔物を倒したり捕獲すればクリア後に儀式ポイントを取得することができるのでなるべく一つでも多く達成しましょう。

戦闘は自軍と敵軍が交互に行動をするターン制で、自軍はお好みのユニットから操作が可能で、敵が攻撃範囲にいる場合はワンタッチで移動と攻撃を実行することができます。

もちろん自軍のキャラや魔物には性能の差があり、攻撃方法や射程距離などの他、地形による移動距離や高低差などもよく考慮して出撃メンバーを選抜する必要があります。

なお、戦場マップでは基本セーブができませんが（一部アイテム使用で可能）、ワンタッチで一つ前の行動に戻れる機能も搭載されています。

そして魔物や敵軍の固定キャラを捕獲する方法は大きく二通りあります。

「捕獲攻撃」はゲームが進めばクラウスが使用でき、攻撃と捕獲が同時に可能です。
通常攻撃と大差ないダメージも与えられるのでゲーム中は頻繁に使用することになりますが射程距離は1だけです。

敵を魅了する「睡魔の接吻」はヘルミィナが最初から使えるのでゲームを始めてすぐに捕獲が楽しめます。

このスキルを敵に命中させると、敵ユニットに●％と表示され、100％になった後ならば、捕獲攻撃を使用せずともどのキャラクターの攻撃でとどめをさしても捕獲できます。

弱い敵は一回の魅了で100%になりますが、強敵や固有キャラなどは何度か実行する場合があります。
捕獲攻撃と異なり、多少対象と離れてても使用できますが敵にダメージは与えられません。

これら特徴の異なる捕獲方法を上手に使い分け、一体でも多くの魔物を捕獲していくことが肝心です。

「天冥のコンキスタ」はストーリーイベントやサブイベントをこなしつつ戦闘では魔物を捕獲し、インターミッションで儀式によるユニットの強化を繰り返すシンプルなゲーム進行となります。

天冥のコンキスタのデモムービー

※このゲームは18禁です。

天冥のコンキスタの感想

エウシュリーの「姫狩りダンジョンマイスター」や「神のラプソディ」などをプレイされたことがある方は完全な真新しさというのは感じにくいですが、ステージクリアー型として日常の合間のわずかな時間でも遊べるように考慮されただけあって気軽に楽しめるゲーム内容となっています。

なお、今作は「魔物の捕獲」に焦点をあててるのもそうですが、予約特典のアペンドディスクをインストールすることで「姫狩りダンジョンマイスター」のリリィを自軍ユニットに加えらることから同作品のセルフオマージュが感じられます。

そして、ここでも書きますがこのゲームで大事なのは「魔物の捕獲」と「儀式ポイント」です。

普通に敵軍と戦えば経験値を得られレベルを上げることが可能ですが、出撃可能人数に比べてどのステージも倍くらいの敵軍ユニットが常にいる為、難易度がシミュレーションRPGとしては高い方だと思います。

ステージクリア型なので自由にレベル上げできるマップもないですが自軍強化の方法としてインターミッションの儀式でポイントを使用して一気にレベルを上げたりすることが可能です。
（一つ上げたくらいじゃそこまで極端に強くはなりませんが…。）

とにかく儀式ポイントは他にも召喚やクラスチェンジなど様々な場面で使用するので魔物を一体でも多く捕獲し、可能な限りのミッションを達成して少しでも多く取得する必要があります。
いくらあっても困りません。

ちなみに私は戦闘では7、8割方捕獲をしてできる限りのミッションも達成してるのですがそれでも楽な展開（戦闘）はありませんでした。

それどころか第20説（ステージ20）までに両軍残り一体ずつの状況で「この攻撃がかわされたら負け」というギリギリの戦いが2回ほどありました…。

メインシステムが魔物捕獲である以上、あまり怠るとその後の展開が厳しくなるのは容易に想像できます。

「天冥のコンキスタ」ではこの魔物の捕獲を楽しめるか、苦痛に感じるかはユーザーにより分かれると思いますが、そもそもそれが嫌い、面倒と思える方はこのゲームの購入は避けると思います。

私はシミュレーションRPGを数多くプレイするほど好きですし、魔物を効率よく捕獲する為に自軍ユニットをどの位置に移動し、どの順番で倒すかなど考えるのが非常に楽しく感じましたし、自分の戦略がうまく成功したりすると爽快です。

捕獲する前にいらんクリティカルヒットでとどめをさしてしまい、ステージをやり直したこともいい思い出となりそうです（苦笑）。

キャラクター面に関しては同ブランドではさほど新鮮味はなく、ストーリー上とはいえ味方になる固有キャラがやたら天使系ばかりなのが気になるところではあります。
他は女の子系の魔物モブばかりなので、この辺りの獲得できるお楽しみCGも含めて満足できるかは好みは別れそうです。（私はそこは重視していません。）

ゲーム進行でちょっとどうにかならないのかと思ったのは
必死に自軍の弱い魔物を育てて底上げしても何ステージか先には高レベルの同じ魔物をあっさり捕獲することができるので儀式ポイントを無駄使いすることもあり、継続して育てた方が強くなるなどもう一工夫ほしかったところです。

そして予約特典のアペンドディスクをインストールすることで使用可能となるリリィの存在。
リリィは同ブランド「姫狩りダンジョンマイスター」に登場するキャラです。

リリィはなんと「捕獲攻撃」と「魅了」の二種類の捕獲方法が可能なのでゲームの性質上、いるといないとじゃかなり捕獲難易度が変わるかと思います。（一部の魔物でも魅了スキル持ちはいます。）

ただそのせいか私はほぼ毎回クラウス、ヘルミィナ、リリィ、回復役が固定化され、他に出撃できる枠がかなり限られてきてしまいました。
まぁあくまでおまけディスクなので「いないとクリアできない」というわけではありませんが。

色々良い面も悪い面もありつつ、久々のエウシュリーの新作は非常に楽しめました。

「神のラプソディ」みたいにミッションで「草を全部刈る」とか「木を全て切り倒す」などというやる気が失せる類のものはないので快適ですし、「ちょっと頑張ってみれば達成できそう」くらいのものなのでやる気にさせてくれます。

少し難易度の高いシミュレーションRPGを遊んでみたい方にはおすすめです。

現在はコンキスタ3部作を収録したお得な「コンプリートセット」もあり、本ページ最後に紹介しております。

非売品の予約特典アペンドディスク（AP01）もタイミングがあえば稀に単品でamzaonで手に入る場合があります。
（ご利用される場合は天冥のコンキスタ本体のインストールが必要です。）

アペンドディスクではリリィが再登場し、再び脚光を浴びることができました。

このリリィが活躍したマイスターシリーズ一作目となる「姫狩りダンジョンマイスター」も気になる方はプレイしてみて下さい。

今となっては古いゲームですがリリィの三段階の成長、ゲーム進行によって性格が変わって複数のエンディングに分岐するなど複雑ですが非常に夢中になれるダンジョン探索シミュレーションが楽しめます。
もちろん戦闘も面白いです。

「姫狩りダンジョンマイスター」は現在、Windows8.1や10で動作確認済みのダウンロード版があります。

姫狩りダンジョンマイスター DL版
【萌えゲーアワード2009 プログラム賞金賞受賞】

天冥のコンキスタ -魔族制圧編-のご紹介

2021年の2月26日に発売された【天冥のコンキスタ -魔族制圧編-】は、
【天冥のコンキスタ】の追加アペンドデータ（AP02）となり、インストールすることで【天冥のコンキスタ】のゲーム内に新たに【魔族制圧編】が追加されます。

こちらは「第2部」という位置づけで、前作クリア後から新たなストーリーが展開されることになります。

こちらは新規参戦のキャラクターの一人であるラムエル。
白と黒の2対の翼を持ち、高位の天使と見受けられますが細かい素性は不明です。

やがてクラウスの軍に加わり、剣と魔法を使い分け万能な活躍が期待できます。

もちろん新規で捕獲できる魔物も大幅に増加！

そして新規の魔物だけでなく、前作で最高クラスまで育てた一部の魔物はさらに上位クラスへの成長ができるようになりました！

新ストーリーでは戦場マップも25以上も追加され、新たな地形で新たな強敵との戦闘を楽しむことができます。
（新マップにはサブイベントの新たな「遠征」の分も含まれています。）

新キャラ、新イベントが増えることで当然女性キャラとのお楽しみのシーンも大幅に追加されています。

しかも対象となるのは新キャラだけでなく
前作からの既存のキャラにも新たなイベントやCGが追加
されているのでお気に入りのキャラがいる方は見逃せません！

なお、プレイしてて追加要素以外で何気に良くなったと思った点を。

【魔族制圧編】はその名の通り標的が天使から魔族に変わったので、一部天使系にとどめをさした時に発動する、あのイヤ～んな
最後の審判などの攻撃を受ける機会が激減しました！

これだけで非常にテンポが良くなり快適なゲーム展開です。

天冥のコンキスタを楽しめた方には、これだけ追加要素が増した「魔族制圧編」も同様かそれ以上に楽しめるのでおすすめできる大型アペンドデータとなっています！

【注意】
このゲームを遊ぶには【天冥のコンキスタ】がインストールされた環境でクリアしたセーブデータが必要です。

また、パッケージ版とダウンロード版の互換性があるのでインストールは相互にできます。

第3部の天上決戦編も発売中！！

【天冥のコンキスタ -魔族制圧編-】に続き、
2022年7月29日にはアペンドデータ（AP03）となる【天冥のコンキスタ -天上決戦編-】が発売されました！

魔族との戦いを終え、第3部となる今回の目的地は天使の聖地『聖禦の霊峰（せいぎょのれいほう）』。

クラウスたちとの新たな戦いが開幕します。

魔族制圧編と同様に新キャラ・新マップの追加だけでなく、成長が止まった一部の魔物がクラスチェンジでさらなる成長も可能！

もちろんイベントも新キャラだけでなく既存キャラの新たなシーンもあり、価格以上の満足感を味わえます！

【注意】
このゲームを遊ぶには【天冥のコンキスタ】と【天冥のコンキスタ -魔族制圧編-】がインストールされた環境でいずれもクリアしたセーブデータが必要です。

また、パッケージ版とダウンロード版の互換性があるのでインストールは相互にできます。

天冥のコンキスタ3部作のセットも登場！

【天冥のコンキスタ】【天冥のコンキスタ -魔族制圧編-】【天冥のコンキスタ -天上決戦編-】の3部作がセットになったコンプリート版も登場しました！

さらにこのコンプリート版の種類によっては、
【天冥のコンキスタ】初回購入特典に付属していて現在は手に入らない「天使の捕獲もリリィにお任せ！DISC」（AP01）と一部店舗特典「突撃！！青い看板のお店 DISC」（AP11）の2つのアペンドディスクも収録されています！

単品で3作それぞれ買いそろえるよりも大変お得なので「コンキスタ」をすべてプレイされたい方は価格的に非常におすすめです。

【注意】
パッケージ版も音楽CD付属版も【メーカー公式】をご購入なら非売品のアペンドディスクは付属されます。（限定生産）

ダウンロード版は必ず付属されています。

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