1984年7月31日発売(ハドソン)
ファミコン初の横スクロールを採用したアクションパズルゲーム
ロードランナーは元祖がパソコン(マイコン)で発売されたのが1983年とちょっと古いですが、超メジャーのパズルゲームです。
パソコンを中心に幾多の機種に移植され、私はファミコン版、PC9801版、DS版とプレイしてきました。
本記事は主にファミコン版をベースに書かせていただきます。
ロードランナーのゲームの目的
ロードランナーは迫りくるロボットをかわしながら迷宮に散らばる金塊をすべて回収して脱出するゲームです。
ステージは全部で50あり、進むごとに迷路のような通路を進んだり金塊をとるために一工夫がいるなどパズル的要素が強くなってきます。
※機種によってはステージの作りや細かい仕様は異なっていると思われす。
なおファミコン版はステージセレクトやスピード変更などもできます。
ロードランナーの敵(ロボット)について
ロードランナーでは行く手を阻むロボットには直接攻撃を加えることはできません。
ただプレイヤーはレンガ床をビームガンを使って穴を掘り、ロボットをはめることができ、その際、金塊を持ってるロボットは隠し持ってた金塊を出してくれます。
ロボットの頭だけはなぜか安全地帯であり、プレイヤーは穴にはめたロボットの頭を踏んで通過することでピンチを脱出することができます。
そして時間が経つと掘られた穴は徐々に普通のレンガに戻り、ロボットがはまったまま穴が塞がれば撃退できますが、再び画面上から復活します。
なお穴に落ちたロボットは床にハマるのですが、プレイヤーが落ちた場合は画面一番下以外、一段分の厚さの床には埋まらずに下の階層に落下するという謎仕様です。
ただこの下層に落ちることはロードランナーのテクニックの一つとして多くの場面で活かされます。
ロードランナーの多彩なステージとステージエディット機能
ロードランナーの50ステージはどれも個性豊かです。
ステージ構成に使用されてるのはレンガ、コンクリート、はしご、バーのみ!
そこに金塊やロボットの配置が加わることでロードランナーの無限のパズル性やゲーム性が広がるのです!!
しかもファミコン版のロードランナーはタイトルから「EDIT MODE」を選ぶことにより、自由にステージを作って遊ぶことができます!(スクロールなしの一画面分)
エディット機能が搭載されたゲームというのも大変珍しく、自分が考えたステージを友達に遊んでもらって盛り上がったりしました。(…当然セーブ機能はありません。)
このエディットはユーザーごとに異なった見たことのない十人十色のステージができるので多くの可能性を秘めており、ファミコン雑誌などでコンテストが開催されてました。
チャンピオンシップロードランナー
ファミコンでは後にロードランナーの上級者用に向けて「チャンピオンシップロードランナー」が発売されました。
ロボットの最大数が3から5に増え、ステージは新たに縦スクロールも加わって広大になり、さらに進む順番ももちろんのこと特定の金塊をとるためにレンガを掘る順番を考慮するなどより頭を使う難解なステージが用意されています。
ステージは通常のロードランナー同様に50ありラウンドセレクトが可能ですが、ステージ11以降をプレイするにはシークレットコードと言われるパスワードが必要になります。
ステージ10をクリアすれば次のステージ11のシークレットコードが表示される仕組みです。
つまり最後のステージ50をプレイするには最低でもステージ10から49まで順にクリアしていく必要があります。
ロードランナーの認定証・チャンピオンカード
シークレットコードは説明書にメモすることができるのですが、ステージ11~50のシークレットコードを全て記入した説明書をハドソンに送ると「チャンピオンカード」という認定証が贈呈されました。※当時の話
ロードランナーの感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★ |
音楽 | ★★★ |
難易度のバランス | ★★★★ |
この当時のファミコンのゲームでは独特の世界観とゲーム性は突出していて、敵に直接攻撃を加えるのではなく、穴に埋めて撃退するというのが非常に斬新に感じました。
ロードランナーは適度な難易度で遊びやすいですが、チャンピオンシップロードランナーは「ロードランナー未経験者お断り」と銘打っただけあってかなり難しいです。
(難易度のバランスはチャンピオンシップは★★です。)
ロボットが5体もいるので通常なら走って間に合うようなタイミングもなかなかとれず、さらにロボットをかわすために都合よく穴を掘れるレンガ床がない場面など何度もあり、さらに金塊の取り方も難しくなったりとどのステージも一筋縄ではいきません。
シークレットコードは友達同士で教えあったりして情報は入ってきましたが、私は結局全てのステージを自力でクリアすることができました。
ただ、認定証をもらうために説明書を送ると返してもらえないという噂があった為、私は送っておらず、当然認定証ももらってません。
ちなみにあの高橋名人のライバルといわれた(?)毛利名人は認定証をもらってて、「とくにステージ31と50に悩まされた」とコメントしてました。
そう、私もステージ31が一番難しく感じました。
金塊が一つしかないのですが、落とし穴がやたら多く、そこに辿り着くまでの道が全くわからなかったのです。答えがわかれば簡単ですが。。
なのであの毛利名人も自分と同じステージで悩んだと言ってくれたのが妙に嬉しかったものです。
このゲームはファミコン版もいいですが、今なら携帯機で気軽にプレイする方が向いてるし短時間でも充分楽しめます。
ロードランナーはまさに「シンプルだが奥が深い」ゲームです!