1994年発売(システムソフト)
今回はPC9821専用の「メガトンアームズ(MEGATON ARMS) 鋼鉄の武闘界」をご紹介します。
キャラクターデザインは代表作「炎の転校生」で有名な漫画家の島本和彦氏が手掛けました。
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メガトンアームズは隠れた名作3Dロボット格闘アクション
1990年代半ば、コンシューマ機でグラフィックに3Dポリゴンを用いたPlaystation(プレステ1)やセガサターンを始めとした次世代機が躍進していた頃、パソコンのPC98シリーズも上位互換のPC9821シリーズを販売するようになりした。
そのPC9821専用ゲームとしてこの「メガトンアームズ」や「アローン・イン・ザ・ダーク」など3Dポリゴンを使用したパソコンゲームも世に出でくるようになりました。
PC9821シリーズとは
NECのPC98シリーズの上位互換機として1992年に発売。
「21」というのは21世紀に向けたPC9800シリーズの意味があります。
主な特徴として基本スぺックの向上、640×480ドット同時256色の画面表示モード、PCM音源を搭載しステレオにも対応しました。
フロッピードライブは薄型でペラペラだった5インチがなくなり、頑丈でコンパクトな3.5インチがメインになり、内臓ハードディスクやCD-ROMを搭載してるタイプもあります。
世がフロッピーディスクのアプリケーションのデータを内臓HD(ハードディスク)にインストールして使用するのが当たり前になってきたため、フロッピードライブも2ドライブから1ドライブのみの搭載が目立つようになりました。
※PC9821シリーズ内でも機種によっては若干の性能の差やドライブの有無などはあります
メガトンアームズ(PC9821用ゲーム)を遊べる環境を作るまで
メガトンアームズはPC9821専用、さらにHD専用でした。
始めにフロッピーディスクのデータをハードディスクにインストールする必要があり、PC本体、内蔵HDドライブを購入するだけでも25万円くらいかかったと思います。(内臓HD搭載の機種もあり)
さらにインストールするにはMS-DOSの知識もちょっと必要です。
ネットのない時代だっちゅーのに…。
当時のPC98の一部のゲームはゲームを起動するにも最低限の知識や環境が必要な場合がありました。
ゲームをしたくて貯金をためてようやくゲームを買ったまではいいですが、そこからさらに「ゲームを起動するための準備」というハードルも待ち構えていたわけです。
まあMS-DOSのプロンプトを入力したりHDにインストールしてゲームを起動するくらいなら自分なんかでも独学でどうにかなり、メガトンアームズを買う以前からある程度熟知できました。
メガトンアームズのシステムとロボット
メガトンアームズは個性豊かな8体のロボットの中から好きな機体を選択して次々と相手を倒して勝ち進んでいく3D格闘アクションゲームです。
操作はテンキーを中心としたキーボードですが何度もプレイしていけば次第に慣れてきます。
ヒーロー系ロボットの「烈風王」の他、合体ロボやパンツァー型などタイプは様々で各々必殺技を持っています。
ちなみに女性型のフレイアは見た目がセーラームーンぽくBGMもどことなく似ています…。
難易度HARDでラスボスを倒せば真のエンディングとなります。
メガトンアームズの戦闘の演出
メガトンアームズではゲーム上の設定により視点を数種類、変更することができ、コックピット視点にすれば実際に目の前で敵ロボットとつぶかりあえる迫力あるバトルが楽しめます。(やりにくい方はデフォルトの視点で充分です。)
またダメージの受け方によっては腕や首が破壊されることがあります!
部位を破壊されたロボットは一部攻撃が発動できなくなったり、機動力が落ちたりと戦闘に悪影響が出てきます。
無残な姿ですが「リアルなロボットバトルとはこういうものだ!」と現実を見せつけられたような心憎い演出です。
メガトンアームズの感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
発売当時はインパクトあったメガトンアームズですが、カクカクしたポリゴンのグラフィックは、PS4などのHD画質のグラフィックのゲームが当たり前となってる今となっては、古臭さを感じます。
それに操作できるロボットが8体しかないのも物足りなく感じてしまいます。
(コードをいじればラスボスも動かせるとの噂がありましたが。)
この当時はPCエンジンのCD-ROMなどでゲームにアニメーションを導入したりキャラクターが声を発したこすることは革命的なことだったのですが、そうした表現、演出面に関してPC98は遅れを取ってる感は否めませんでした。
そしてようやく私はPC9821を手に入れ、自分のパソコンでゲームのキャラが「ブラスブレイド!」などの声を発しただけで感動したものです。
グラフィックについてもPC9801は16色までしか表示できないので中間色は2色のドットを細かく混ぜることによって表現するな工夫が施されてました。(黒と白を細かいドットで絡めてグレーに見せるなど)
256色ともなると色数の制限が広がる分、グラデーションによる表現も可能となり、非常にきれいに感じました。
そしてなんといっても個性豊かな重厚感あるロボットバトルは非常に燃えました!
自分のペンティアム4の66メガヘルツのスペックのマシンではロボットが滑らかに快適に動いてくれ、しかも対戦プレイもできます!
時にはシールドで敵の攻撃にひたすら耐え、遠距離攻撃で威嚇しつつ、ひたすら逃げ回ることもありました。
しかも敵もダッシュで追いかけて攻撃してくるので必死です。
そして逃げながらわずかな隙を見つけチビチビ攻撃し、部位を破壊することで好転し、必殺技を決めて逆転する…。
こうした緊張感あふれるバトルを楽しめるのも「メガトンアームズ」だからこそです。
案外、リアルなロボットバトルになったら自分はこんな戦術になるでしょう。(乗らんけど)
私は2015年に一度PC9821本体を修理に出し、今でもこのゲームの動作は確認できています。
いつでも好きな時にこのゲームを動かせる環境を保ててるのは一つの喜びです。
隠れた名作なのに、ごく一部の環境を整えた人しかプレイしたことがなくマイナーゲームとして忘れ去られるのも残念です。
シンプル3D格闘ゲームとして家庭用ゲーム機とかでリメイクしてほしいです。
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