ロードス島戦記~灰色の魔女~(PC98版)

1988年9月発売(ハミングバードソフト)

ロードス島戦記
出典:プロジェクトEGG

ロードス島戦記は全てが衝撃だった”ファンタジー”RPG

今回のゲームレビュ―は呪われた島「ロードス」を舞台に繰り広げられるファンタジーRPG、「ロードス島戦記~灰色の魔女~」です。

原作は水野良による小説で、後にアニメ化もされたほどの人気作品です。

 

ゲームは1988年にパソコンのPC88やPC98などで発売されたのでかなり古いゲームとなり、
後にスーパーファミコンやPCエンジンやwindows95用など多くの機種に移植されてます。
一部の機種はゲーム性や内容が若干変わってるのもあります

 

ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスーそして2020年3月には登場キャラの一人であるディードリッドを主人公とした
ロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-」がPC版で発売され、2021年12月16日にはNintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4などのコンシューマ機でも発売されています。

こちらは本ページ最後に簡単にご紹介させていただきますので合わせてご覧ください。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~の思い出

私はファミリーコンピュータ(ファミコン)がまだ全盛期だった時代に友人から
「もしPC98買ったらロードス島戦記を絶対やってみな、すごく面白いから!」
と言われました。

その時は(ゲームやるためだけにパソコン買う金なんかないわ!)と思ってました。

 

ただ「ロードス島戦記」という作品の名前は記憶に残っていて
そこから約1年後くらいにようやくお祝い事でPC98本体を買ってもらい、気になってたロードス島戦記を手に入れたのです。

 

いざ、プレイすると…

自分には何もかもが衝撃でした。

 

ロードス島戦記灰色の魔女

それまでRPGの世界観というとファミコンのドラクエやファイナルファンタジーのパッケージイラストやゲーム画面でしかイメージできなかったのですが、このロードス島戦記は街やイベントでドン!とイメージグラフィックが表示され直に世界観が伝わってきたのです!

 

しかもゲームの最初から種族の違うキャラクターを6人も作成してパーティーが組めるというのも初めての体験でした。

呪われた島といわれながらもファミコンのグラフィックとは比べ物にならない綺麗なグラフィック、豪華なお城があって耳の長いエルフや背が低いけど力が強いドワーフという種族がいて…。

パソコンゲームだから表現できる世界観、ゴブリン退治にアジトへ潜り込んだり、お城の武闘大会に参加したり、砂漠のピラミッドを探検したり、将棋のようにキャラクターの位置関係が左右するタクティカルバトル…ワクワクするイベントの数々。

さらにゲームを盛り上げる美しいFM音源によるBGM。

 

これが剣と魔法の冒険ファンタジーの世界なんだ!

とファミコンのゲームでは到底味わえなかった多くの衝撃を体験させてくれました。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~のストーリー

アラニア王国出身のパーンは5人の仲間と出会い冒険の旅に出るが、その途中で英雄戦争の狭間で暗躍する「灰色の魔女」カーラの陰謀に巻き込まれていく。

やがて両国の戦争の緊張が高まる中、パーンたちは魔女・カーラの居場所を突き止めることになる…。

 

「ロードス島戦記~灰色の魔女~」はマーモ帝国と神聖王国ヴァリスの戦い「英雄戦争」を中心に進みます。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~のキャラクター

プレイヤーはキャラ6人分作成が可能で、好きな名前と職業を選択して冒険できます。

キャラを作成しない場合はドワーフであるギム一人でゲームを始めることになります。
そして冒険を進めるとパーンやディードリットなどギム同様に原作に出てきたキャラクターを仲間に加えて冒険をすることができます。

 

初回は小説やアニメと同様にパーン達原作メンバーを集め、2回目は作成したオリジナルメンバーで挑むなど二度楽しむこともできます。

※一部、パーティーに原作キャラがいる場合のみ発生するイベントがあり

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~の戦闘

ロードス島戦記灰色の魔女
通常の戦闘はトップビューでのコマンド式になります。
攻撃方法と対象を選んでメッセージによるナビゲートで戦闘が進みます。

そしてダンジョンなど一部の状況により「タクティカルコンバット」に切り替わり、キャラクターを攻撃する対象の敵まで移動させるなど、キャラの配置や攻撃範囲などを考慮する戦略性が必要とされます。

もちろん敵の炎や魔法の攻撃範囲を考えて移動させなければなりません。

 

ボス戦なんかは本当にハラハラドキドキします。
まあ今の時代はこういったタクティカルバトルのゲームはいくらでもあるので珍しくないですが…。

なおこのバトル方式だとレベルが低くてもうまく戦えば強い敵にも勝てたりします。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~の3Dダンジョン

ロードス島戦記のダンジョンは全てプレイヤー視点の3Dで表現されています。

これもファミコンの3Dダンジョンだとほぼ一色の真っ平な壁しか見たことなかったのですが、ロードス島のダンジョンはアジトとか岩壁とか質感がよりリアルに描かれています。

そしてとても複雑です。

 

 

このように「ロードス島戦記~灰色の魔女~」はイベントCGでの世界観、タクティカルバトルの戦闘、リアルに描かれて複雑で緊張感あるダンジョン探索などなど私にゲームの表現の可能性とファンタジーの世界を冒険する魅力を教えてくれました。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~の感想(ややネタバレあり)

項目 評価(5点満点)
システム ★★★★
熱中性 ★★★★
キャラクター ★★★★
音楽 ★★★★
難易度のバランス ★★★

 

時代が進み、グラフィックや音楽が大幅に進化した現行の機種のゲームからすれば、今このゲームをプレイしても当時の私が感じたような感動やインパクトは恐らくないのかもしれません。

ただプレイしていただければこの時代の古き良きファンタジーの世界というのがどういうのかわかっていただけると思います。
(現在はファンタジー世界を「異世界」という呼ばれ方される傾向にありますが。)

 

少し問題点を挙げると、PC98版をプレイされたことがある方はわかると思いますが、マシンスペックにより歩くスピードが遅く、戦闘シーンに入る度に読み込みが1分近くかかります。

これはちょっと…と思うところではあります。
(後にロード時間を短縮した改良版も後に出てたようですが。。)

その後、私は上位スペックのマシンを購入して真っ先にロードス島戦記で速度の変化を確認したくなりました。
実際は激的とはいかないまでも歩くスピードや戦闘時の読み込み時間がいくらか速くなり感激したのを覚えてます。

なのでスペック格差をモロに感じてしまうゲームでした。

 

戦闘シーンは当時では斬新で面白かったのですが、この読み込み時間の長さやじっくり考えて戦うタクティカルバトルはレベル上げするために何回も戦うとなると結構しんどく感じてしまうかもしれません。

 

ただ、このゲームが当時の他のRPGと最も大きく違うところがあります。

「ほとんどレベル上げ作業をしなくていい」

ということです。

 

こんなゲームかつてあっただろうか!

主要イベントを終えるだけで勝手に次のレベルまであがっていきます。
もっといえばラスボスもレベル12~14くらいで勝てちゃいます。

だから必要以上に雑魚と戦うことがないのはこのゲームの非常に素晴らしい所であり、プレイ時間の短縮がされるという意味では欠点でもあるかもしれません。

 

そして前述したとおり3Dダンジョンはゲーム序盤からわりと複雑です。

本当に迷うので、中盤くらいからマッピング作業は必須でした。
ゲーム内でマップが表示されてないのは当時のゲームでは珍しくありません。

まあ今でいえばスマホやタブレットで攻略サイトなどを片手で見ながらできるでしょうけど…。

 

自分好みにガッチリとハマるファンタジーな世界観というのもありますし、何もかもが真新しく冒険することに夢中になれた「ロードス島戦記~灰色の魔女~」は色々と思い出に強く残るゲームでした。

以来、私の中では ファンタジー=ロードス島の世界観 というのが確立されたわけです。

 

 

 

ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスーのご紹介

ロードス島戦記ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー©水野良・グループSNE/KADOKAWA/Team Ladybug・WSS playground

 

前述したとおり、2021年12月16日には最新作である
ロードス島戦記 -ディードリット・イン・ワンダーラビリンス-」が
Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4などのコンシューマ機で発売されています。

 

こちらは原作者の水野良監修の下、”誓約の宝冠”に至るディードリットを主人公とした空白の物語を描いた2D探索型アクションゲームです!

 

剣と弓をメインとした多彩なアクションを楽しめるところが
どことなく私がPS1で一番好きだったゲーム「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」と似ている印象です。

 

悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲(PS版)

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今回ご紹介したRPGの「ロードス島戦記~灰色の魔女~」とは随分と趣が異なりますが、
原作やディードリッドのファンの方、かつての悪魔上ドラキュラシリーズのような2D探索型アクションが好きな方はプレイしてみてはいかがでしょうか。

 

それぞれアマゾン限定の同梱版がありますので購入の際は在庫にご注意ください。

※限定版などは無くなり次第終了になる可能性があります。

 

 

ロードス島戦記 ーディードリット・イン・ワンダーラビリンスー(PS4版)

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