ロードス島戦記~灰色の魔女~(PC98版)

1988年9月発売(ハミングバードソフト)

全てが衝撃だった”ファンタジー”RPG

今回のゲームレビュ―は呪われた島「ロードス」を舞台に繰り広げられるファンタジーRPG、「ロードス島戦記~灰色の魔女~」です。

原作は水野良による小説で、後にアニメ化もされています。

ゲームは1988年にパソコンのPC88やPC98などで発売されたので今ではかなり古いゲームとなります。
後にスーパーファミコンやPCエンジンやWINDOWS95用など多くの機種に移植されてます。
一部の機種はゲーム性や内容が若干変わってるのもあります

 

私はファミリーコンピュータ(ファミコン)がまだ全盛期だった時代に友人から「PC98買ったらロードス島戦記を絶対やってみな、すごく面白いから」と言われ、
ゲームやるためだけにパソコン買う金なんかないわ!)とその時は思ってました。

ただそれから1年後くらいにようやくお祝い事でPC98本体とロードス島戦記を手に入れたのですが、自分には何もかもが衝撃でした。

ロードス島戦記灰色の魔女※プロジェクトEGGより抜粋

それまでRPGの世界観というとファミコンのドラクエやファイナルファンタジーのパッケージや画面でしかイメージできなかったのですが、このロードス島戦記は街やイベントでドン!とイメージグラフィックが表示され直に世界観が伝わってきたのが衝撃でした!

しかも最初から種族の違うキャラクターを6人も作成してパーティーが組めるというのも初めての体験でした。

呪われた島といわれながらも綺麗な背景で、豪華なお城があって耳の長いエルフや背が低いけど力が強いドワーフという種族がいて…。

パソコンゲームだから表現できるグラフィックと世界観、ゴブリン退治にアジトへ潜り込んだり、お城の武闘大会に参加したり、砂漠のピラミッドを探検したり、将棋のようにキャラクターの位置関係が左右するタクティカルバトル…ワクワクするイベントの数々。

さらにゲームを盛り上げる美しいFM音源によるBGM、これが剣と魔法のファンタジーの世界なんだ!とファミコンのゲームでは到底味わえなかった多くの事を体験しました。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~のストーリー

ロードス島戦記~灰色の魔女~はマーモ帝国と神聖王国ヴァリスの戦い「英雄戦争」を中心に進みます。

アラニア王国出身のパーンは5人の仲間と出会い冒険の旅に出るが、その途中で英雄戦争の狭間で暗躍する「灰色の魔女」カーラの陰謀に巻き込まれていく。
やがて両国の戦争の緊張が高まる中、パーンたちは魔女・カーラの居場所を突き止めることになる…。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~のキャラクター

ロードス島戦記灰色の魔女キャラクタープレイヤーはキャラ6人分作成が可能で、好きな名前と職業を選択して冒険できます。

キャラを作成しない場合はドワーフであるギム一人でゲームを始めることになります。
そして冒険を進めるとパーンやディードリットなどギム同様に原作に出てきたキャラクターを仲間に加えて冒険をすることができます。

初回は小説やアニメと同様にパーン達原作メンバーを集め、2回目は作成したオリジナルメンバーで挑むなど二度楽しめます。

※一部、パーティーに原作キャラがいる場合のみ発生するイベントがあり

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~の戦闘

通常の戦闘はトップビューでのコマンド式になります。
攻撃方法と対象を選んでメッセージによるナビゲートで戦闘が進みます。

そしてダンジョンなど一部の状況により「タクティカルコンバット」に切り替わり、キャラクターを攻撃する対象の敵まで移動させるなど、キャラの配置や攻撃範囲などを考慮する戦略性が必要とされます。

それは敵にもいえることなので炎や魔法の攻撃範囲を考えなければなりません。

ロードス島戦記灰色の魔女※プロジェクトEGGより抜粋

ボス戦なんかは本当にハラハラドキドキします。
まあ今の時代はこういったタクティカルバトルのゲームはいくらでもあるので珍しくないですが…。

なおこのバトル方式だとレベルが低くてもうまく戦えば強い敵にも勝てたりします。

 

ロードス島戦記~灰色の魔女~の3Dダンジョン

ロードス島戦記のダンジョンは全てプレイヤー視点の3Dで表現されています。

これもファミコンの3Dダンジョンだとほぼ一色の真っ平な壁しか見たことなかったのですが、ロードス島のダンジョンはアジトとか岩壁とか質感がよりリアルに描かれています。
そしてとても複雑です。

 

イベントCGでの世界観、タクティカルバトルの戦闘、リアルに描かれて複雑で緊張感あるダンジョン探索などなどロードス島戦記灰色の魔女は私にゲームの表現の可能性とファンタジーの世界を冒険する魅力を教えてくれました。

 

項目 評価(5点満点)
システム ★★★★
熱中性 ★★★★
キャラクター ★★★★
音楽 ★★★★
難易度のバランス ★★★

ロードス島戦記~灰色の魔女~の感想(ややネタバレあり)

時代が進み、グラフィックや音楽が大幅に進化した現行の機種のゲームからすれば、今このゲームをプレイしても当時の私が感じたようなインパクトは恐らくないのかもしれません。

ただプレイしていただければこの時代の古き良きファンタジーの世界というのがどういうのかわかっていただけると思います。(現在は「異世界」という表現に変わってきてます。)

 

少し問題点を挙げると、PC98版をプレイされたことがある方はわかると思いますが、マシンスペックにより歩くスピードが遅く、戦闘シーンに入る度に読み込みが1分近くかかります。

これはちょっと…と思うところではあります。(ロード時間を短縮した改良版も後に出てます)

その後、私は上位スペックのマシンを購入して真っ先にロードス島戦記で速度の変化を確認したくなりました。
実際は激的とはいかないまでも歩くスピードや戦闘時の読み込み時間が格段に速くなり感激したのを覚えてます。

なのでスペック格差をモロに感じられるゲームでした。

 

戦闘シーンは当時では斬新で面白かったのですが、この読み込み時間の長さやじっくり考えて戦うタクティカルバトルはレベル上げするために何回も戦うとなると結構しんどく感じてしまうかもしれません。

ただ、このゲームが当時の他のRPGと最も大きく違うところがあります。

「ほとんどレベル上げ作業をしなくていい」

ということです。

こんなゲームかつてあっただろうか!
主要イベントを終えるだけで勝手に次のレベルまであがっていきます。
もっといえばラスボスもレベル12~14くらいで勝てちゃいます。

だから必要以上に雑魚と戦うことがないのはこのゲームの非常に素晴らしい所であり、プレイ時間の短縮がされるという意味では欠点でもあるかもしれません。

 

そして前述したとおり3Dダンジョンはゲーム序盤からわりと複雑です。

本当に迷うので、中盤くらいからマッピング作業は必須でした。
ゲーム内でマップが表示されてないのは当時のゲームでは珍しくありません。

まあ今でいえばスマホやタブレットで攻略サイトなどを片手で見ながらできるでしょうけど…。

 

自分好みにガッチリとハマるファンタジーな世界観というのもありますし、何もかもが真新しく冒険することに夢中になれた「ロードス島戦記~灰色の魔女~」は色々と思い出に強く残るゲームでした。

以来、私の中では ファンタジー=ロードス島の世界観 というのが確立されたわけです。

 

 







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