下級生(PC98版、Win版)

1996年6月7日発売(エルフ)

下級生のゲーム批評

下級生は大ヒット恋愛アドベンチャー同級生の妹的作品

下級生は1996年にパソコンのPC98用ゲームとして発売され、後にセガサターンやWindowsにも移植されました。

 

発売元のエルフ(elf)は過去に恋愛の甘酸っぱい体験をアドベンチャーゲームとして実現した「同級生」シリーズで大ヒットした老舗のゲームブランドです。(現在は活動を終了)

「下級生」は同級生のシステムをベースに仕様変更を加えることで、新たなシリーズとして誕生しました。

 

一気に行動期間が一年間となったことで、何度もデートするなどよりじっくりと深い恋愛体験ができるようになっています。

 

Copyright © since 1998 DMM All Rights Reserved.
出典:FANZA GAMES

下級生のストーリー

卯月学園に通うけんたろうは、女好きでケンカは強いが勉強には弱い。
ただ頭がキレ悪意は許さない学園の人気者。

そんなけんたろうも3年生となったが、噂はあったものの本命の彼女はいなかった。

学生生活最後の一年間に理想の彼女を見つける為、けんたろうは行動に出る。

 

下級生のキャラクター

下級生のゲームレビュ―
「下級生」に登場するヒロインは全部で13人です。
キャラクターデザインは門井亜矢氏となり、「同級生」に比べるとやや少女漫画風のタッチとなりました。

ゲーム内で主人公のけんたろうから見て下級生に該当するのは4人だけで、メインヒロインの結城瑞穂など同級生や年上の女性が多数登場します。

 

【同級生】

結城 瑞穂(ゆうき みずほ)
神山 みこ(かみやま みこ)
新藤 麗子(しんどう れいこ)
加納 涼子(かのう りょうこ)
橘真 由美(たちばな まゆみ)
ティナ

【下級生】

南里 愛(みなみざと あい)
飯島 美雪(いいじま みゆき)
皆川 奈々(みながわ なな)
持田 真歩子(もちだ まほこ)

【年上の女性】

山下 美夏(やました みなつ)
緑谷 麻紀(みどりたに まき)
三月 静香(みつき しずか)

 

下級生のシステム

下級生のゲームレビュ―このゲームは街の中や学校内でけんたろうを操作し、好きな場所に移動するだけです。

移動先に進むと稀に女の子と出会って会話を楽しむことができ、その後も色々な場所に移動して何度も出会うことで交流を深めていくことができます。

 

ただ各場所に到着したり一部のイベントが発生するとゲーム内の時間が経過します。

各キャラクターにはある程度の行動パターンが設定され、同じ女の子でも時間によって出現する場所が変化したりするので目的の女の子の生活の行動を考えて動くことも必要です。

 

ゲームの期間は4月の始業式から翌年の3月の卒業式までの約一年間。

同級生シリーズより大幅に長くなり季節ごとのイベントもあるので、同じ女の子と何度もデートを繰り返して時にはプレゼントを渡すなどし、主人公に対する好感度を意識してゲームを進めていきます。

 

下級生のイベント

エルフまとめ買い
ゲームを進めて行くと時にはイベントが発生してCGを見ることができます。

これらのイベントは、ゲーム進行上で一定の時期に特定の場所で見れるものや、特定の女の子と特定の場所でデートした時、愛が深まり自然にお互いを求めるようになった時…など様々です。

 

中でも女の子個別の重要イベントを見なければ最終的に結ばれる可能性はなくなります。

重要イベントを発生させるには好感度がある程度必要だったり、前段階の小イベントを見ていたり、設定上同時攻略できないもう片方の女の子のイベントを進め過ぎない(進め過ぎると消滅する)など様々な要素が絡んできます。

イベントのタイミングなどは街のマップ内にヒントをくれる人もいるので、ある程度ターゲットを絞ってイベントをこなしていくことになります。

 

「下級生」は「同級生」とは異なり、最後の卒業式でどの女の子と結ばれるかはプレイヤーに選択権がありません

 

あなたの行動がどのような結末を迎えるか

そこを含めて下級生の世界を楽しんでください。

 

※パソコン版は18禁です。

下級生の感想

項目 評価(5点満点)
システム ★★★
熱中性 ★★★
キャラクター ★★★★
音楽 ★★★★
難易度のバランス ★★★

 

下級生について最初に申し上げることは「同級生」シリーズが未プレイなら「下級生」より先にプレイしておくことをおすすめします。

というのも「下級生」は「同級生」のシステムのベースこそ同じですが、
行動期間が一年間になったことで、イベントの増加、複雑化が施され、一周あたりのプレイ時間や難易度が増しています。

 

それに大きく影響するのが同時攻略をする場合です。

同級生シリーズの同時攻略はせいぜい二周もすれば全員可能でしたが、
下級生のイベントは一年間通して発生し、複数の人数の行動スケジュールやイベントの管理をするのはそれだけで困難な状況に陥ります。

さらに数回のデートやプレゼントなど好感度のコントロールも必要(これが意外に面倒)なので、いたずらに攻略対象の人数を広げすぎると資金不足も発生します。

お金はバイトで増やすことはできますが、その分時間がなくなるのでデートやイベントなどにも影響する悪循環の可能性が出てきます。

仮に何人かの同時攻略できたとしても個々に逃したイベントやCGも多くなるのでハッピーエンドを迎えられたところで中途半端なやり残し感が残ります。

 

何よりも「同級生」と異なり、
同時攻略を目指して進めると最終的に誰と結ばれるか判断できません。

一番可能性が高いのは重要イベントを達成した好感度の高いキャラかと思われますが、
もし同時攻略をめざすなら一定の時期までのセーブデータを残しておき、その後は一人に集中してエンディングを迎えた後、ロードして別のキャラを目指すなどの手間や努力が必要になります。

 

下級生のゲームレビュ―

 

短期間で恋愛成就を目的とする「同級生」と異なり、一年を通してじっくり愛を育むことがこのゲームの醍醐味なので、一周あたり2、3人とか少人数に絞って行く方がキャラ1人1人のストーリーを含め確実に楽しむことができます。

 

その意味でいえばシステムこそ近いですが、「同級生」を好きだったユーザーが「下級生」も同様に楽しめるかは断定できません。

ゲーム中にも若干のヒントがあるとはいえ、キャラごとにどの季節にどの場所でイベント(回収できるCG)があるか、どのプレゼントが効果あるか、それに加え何回もデートをするなど、難易度が上がってるのはもちろん「同級生」に比べて面倒に感じるところが多々あります。

ただ面倒な分、1人あたりのイベントシーンの数が多いのも事実です。

 

この「下級生」というゲームは、「同級生」を遊んだ上で

「もっと恋愛アドベンチャーを遊びたい」
「もっと一人あたりのストーリーを長く深く楽しみたい」
「一人一人のイベントを巧みにこなしてより多くの同時攻略にチャレンジしたい」

などの願望がある同級生上級者の方がよりモチベーションを上げて楽しめます。

 

もちろん恋愛ゲームである以上、下級生のキャラデザの方が好みだからこちらからはじめてみたい、というのも自然な理由でいいと思います。

一年間を通してどの女の子とどのような結末を迎えることができるか、是非体感してみて下さい。

 

なお「下級生」は後にキャラクターを一新し一部ヒロイン設定が話題となった「下級生2」も発売され、さらに両方がセットになって大変お得な「コンプリートパック」もあります。

 

 

 

 

下級生2(Win)

下級生2の感想「下級生2」は「同級生」のシステムをアレンジした恋愛アドベンチャー「下級生」の2作目です。
キャラクター一人一人の設定はより濃厚になり一年かけてストーリーやイベントが楽しめます。。(22/04/14)
記事を読む

同級生シリーズをご紹介

前述したとおり「下級生」が複雑な印象を受けましたら、先に「同級生シリーズ」をプレイすることをおすすめします。

 

こちらは大きく分けると「同級生」と「同級生2」があり、1作目の「同級生」は3種類あります。

 

同級生リメイク
最新版である2021年2月26日に発売された「同級生リメイク」はキャラクターのベースを残したまま、すめらぎ琥珀氏により描き直され、イージーモードの追加などシステムの改善がされています。

現在「同級生」のご購入を検討されてるならこの「同級生リメイク」が一番おすすめです。

 

※パッケージ版とダウンロード版では付属の特典、初回限定、早期限定、購入者限定など一部内容が異なるのでご注意ください。

 

もし「同級生リメイク」以前の竹井正樹氏のキャラクターデザインで「同級生」をプレイされたい方は、当時のパッケージ版の購入は対応OSが古いのでおすすめできません。

ダウンロード版であれば、現在はリメイクされた「Windows版」とPC98版に準拠した「オリジナル版」の2種類があり、いずれもWindows:7/8.1/10に対応しているので現行のWindowsパソコンでほぼ遊ぶことができます。

 

「Windows版」はフルボイス対応でシナリオや一部ヒロインの性格の変更、エンディングの差し替えなどがあります。ただ一部の表現はソフトになっています。

「オリジナル版」は元祖・PC98版の仕様で遊べますが2007年の規定により一部のシーンが直されています。(ボイスはなし)。

 

 

 

また興味があれば一人一人の人間味をさらに重視しドラマ性、難易度が増した「同級生2」も続けてプレイしてみて下さい!

 

同級生2

 

 

同級生(PC98版、Win版)

同級生同級生は1990年代、パソコンゲーム市場の第一線で活躍していたブランド・エルフがリリースした大ヒット恋愛アドベンチャーゲームです。
主人公は自由に街や学校をかけまわり女の子と出会い、会話を繰り返し、デートをし、夏休み最後の8月31日に1人を選んで告白をします。(20/01/11)
記事を読む

同級生2(PC98版、Win版)

同級生2ゲームレビューエルフの大ヒット恋愛アドベンチャー同級生2は基本のゲーム性は前作のそのままに、人間性、ドラマ性を強化したストーリー展開となっています。
今回は冬休みの2週間が活動期間となり、好きな娘を選んで温泉旅行に行くイベントもあります。(20/05/16)
記事を読む

ドラゴンナイト4(PC98版、Win版)

ドラゴンナイト4ドラゴンナイト4は1994年にパソコンのPC9801用ゲームとして発売され、2007年にグラフィックを中心に大幅にリメイクしてWindows版として復活しました。
個性豊かなキャラクターが繰り広げるシミュレーションバトルも面白いですが、ストーリーの後半に待ち構えてる事実は衝撃でした。(19/10/03)
記事を読む

DE・JA デジャ(PC98版、Win版)

デジャ ゲーム批評「DE・JA(デジャ)」は「同級生」を生み出したエルフ(elf)から発売されたコマンド式のアドベンチャーゲームです。
考古学者の初芝竜介は「手に取って寝ると夢に金髪の美女が現れる」という不思議な杖の謎を解明する為に知恵と行動力で挑みます。(21/02/15)
記事を読む

 


ゲーム批評TOPへ
HOMEへ

スポンサーリンク
>ザ・トールはアフィリエイトサイトの強力な味方となる多機能を搭載したワードプレステーマ

ザ・トールはアフィリエイトサイトの強力な味方となる多機能を搭載したワードプレステーマ

【THE THOR(ザ・トール)】は本来プラグインが必要となる機能の多くを標準搭載しているワードプレステーマです。さらに検索エンジンから評価されやすい内部構造を追求し、収益・集客にとことんこだわり多くのアフィリエイターに愛用されています。

CTR IMG