1994年2月25日発売(エルフ)
怒涛のストーリー展開が話題を呼んだドラゴンナイト4のリメイク版
ドラゴンナイト4は1994年にエルフ(elf)がパソコンのPC98で発売したドラゴンナイトシリーズの4作目となります。
それまでのドラゴンナイトⅠ~Ⅲはタケルの冒険になりますが、ドラゴンナイト4では息子のカケルが主人公となり軍を編成してルシフォン軍と戦うシミュレーションRPGとなっています。
このドラゴンナイト4は2007年にグラフィックの強化とシステムの改良を加えWindows版としてリメイクされました。
本記事ではWindows版を中心にPC98版との相違点などを交えながらご紹介して感想を書かせていただきます。
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出典:FANZA GAMES(旧:DMM GAMES.R18)
ドラゴンナイト4のストーリー
勇者ヤマト・タケルの息子であるカケルは15歳となり、父に推されるまま冒険の旅に出ることになった。
途中、ドラゴンナイトの血を引くセイルと出会い連れていくことに。
同じころ、魔界ではルシフォンを人間界へと侵攻させた。
そして人々を石化させる黒い霧を使い、西の地から徐々に世界を覆っていく。
カケル達は黒い霧の影響で後戻りができない状態となったが、謎の剣士のエトの先導のもと、ルシフォンのいるはるか東のライムリン王国を目指すことになる。
ドラゴンナイト4の主なキャラクター
カケル:勇者・ヤマトタケルの血を引くドランナイト4の主人公である剣士の少年。
エト:カケル達を導く謎の剣士。正体は不明で仲間の女の子にエッチなことばかりする。
ナターシャ:カケルの幼馴染の女の子の魔導士。本当はカケルのことが好きなのにいつもケンカばかりする。
セイル:ドラゴンナイト・バーンの息子。臆病な性格でカケルに無理矢理冒険につきあわされることになる。
マルレーネ:どこか陰のある謎のエルフの女性。
※この5人の主要キャラクターのうち1人でも戦場で死亡するとゲームオーバーになります。
他にもストーリーを進めたり選択によって数多くのキャラクターが仲間になります。
ドラゴンナイト4のシステム
カケル達はルシフォンのいるはるか東を目指すことになります。
戦場で勝利した先には必ず街や村に辿り着き、中には迫りくる黒い霧やルシフォン軍におびえる人々がいます。
人々の話を聞きつつ、時にはイベントで仲間になってくれるキャラも出現します。
他にもナターシャなど一緒に冒険してる仲間も街のいたる場所で休憩しているので、会話を楽しんだり固有のイベントが発生することがあります。
また樽の中や戦場では稀にスキルの種が見つかることがあります。
種を仲間に使うことにより力や魔力などのパラメーターを上げることができるので、得意な能力を伸ばしたり、弱点を補うなど調整することができます。
そしてトルヘスの訓練所では滞在中の街や村で傭兵に志願しているキャラクターを紹介され、2人のうちお好みの方を1人仲間に選ぶことができます。
選ばなかった方は、以降二度と仲間に加えることができないので、パーティーの職業のバランスを考えて慎重に選びましょう。
基本性能は男性キャラの方が性能が高いですが、女の子を多く加えた方がそれだけお楽しみのイベントを見れる機会が増えます。
ドラゴンナイト4の戦闘
東へ向かうことで戦場のシミュレーションパートへと移行し、カケル達が勝利することで新たに街を開放していく流れとなっています。
戦闘開始時にはまず出撃メンバーを最大12人まで編成できます。
PC98版では各キャラクターをリーダーとしてモブ隊員8人との計9人の部隊として出撃し、敵の部隊からダメージを受けると部隊人数が減少し、9人全てやられるとそのキャラクターは死亡しました。
Windowsのリメイク版では仕様が大きく変更され部隊という概念がなくなり、カケルやエトなど個人での戦闘となりキャラにはそれぞれHPが設定され0になると死亡します。
さらにWindows版の戦場マップは3Dに変わり、拡大、縮小、回転などが可能となりました。
基本は順番の回って来たユニットを移動させたり射程範囲に敵がいる場合には攻撃を実行できます。
味方、敵の行動が全て終了すれば、次のターンになります。
カケルやエトなど剣士系はHPと攻撃力が強いため、接近戦に向いてます。
ナターシャやネレイドなど魔導師系は離れた場所からでも魔法を放つことができ、範囲が広いほど複数の敵に同時に攻撃が可能です。
魔法のレベルがあればさらに強力な攻撃が可能となります。
そして経験を積むことで、通常のレベルとは別に稀にスキルを習得することができます。
スキルは4つまで装備することが可能でアイテムを使用することで習得することもあります。
ユニットは他にも弓矢を使用して遠距離攻撃のできるアーチャー、速度の高い騎馬や忍者、射程の長い大砲など様々な特性を持ったタイプが出現します。
敵のタイプや地形を注視しつつ最良のキャラで挑むなど効率のいい戦闘が求められます。
※このゲームは18禁です。
ドラゴンナイト4の感想<ややネタバレあり>
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★ |
熱中性 | ★★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
ドラゴンナイト4はオリジナルのPC98版から、ただただひたすら東を目指して街と戦闘を繰り返すそのシンプルなゲーム性は変わらず、Windows版へとリメイクされたことでグラフィックが大幅に強化されています。
ただ、それにともない、システム面に一部大きな変動がありました。
一番は街や戦闘が2Dから3D表示への変更です。
街の中では一画面で見渡せる範囲が極端に狭くなり、造りがいまいちわかりづらくなりました。
それに加え、マウスでは右クリックでダッシュなのですが、そのままでは建物の中に入ることができないので、建物の入口にカーソルをあわせて今度は左クリックをする必要があり少々操作が面倒です。
戦場に関しては、マップが大きく広くなった印象もあり、地形の凹凸など高低差を表現して移動できる範囲もいくらか複雑になっています。
肝心の戦闘ですが、難易度はオリジナル版とさほど変わりません。
障害のある地形などもある為、やはり長距離攻撃、魔法攻撃を使えるキャラを育てるとかなり楽になります。
そしてこのWindows版になったことで、ナターシャやネレイドなどの魔導士系は複数の敵に魔法を放てる為、詠唱に時間がかかるとはいえ恐ろしい強さを発揮してくれ、魔法のレベルがあがればさらに圧倒できます。
せっかくスキルという要素が加わりカケルをはじめとした剣士系も遠距離攻撃が可能になったのに、魔導士系がその何倍もの強さを発揮してくれるせいか、余計にPC98版よりもユニットの性能差を感じるようになりました。
素早くないキャラ、攻撃力の弱いキャラは育ちにくい傾向にあるので、育てたいキャラより強いキャラに種を優先させた方が攻略は楽になります。
というのもWindwos版は一つの戦場は最大12部隊という制限がある為、人数分出撃できたPC98版と違い12~15人ほどに絞って成長させるほうが効率が良く、使わないキャラは完全に使わない方向が望ましいです。
なおカケル、エト、ナターシャ、セイル、マルレーネの5人は死んだら即ゲームオーバーとなり、他のキャラは死んでもゲームは進められますが、以降二度と出現せずイベントが発生しません。
Windows版になって難易度の設定が可能になり、イージーだと仲間がやられても死亡扱いではなくなりました。
ただドラゴンナイト4を遊ぶ醍醐味として、味方を一人も死亡させないで勝つスリリングな戦闘を楽しむためにノーマル以上を推奨します。
ドラゴンナイト4はノーマルなら後半になるにつれ、ほどよくやりがいのある難易度です。
それにアレンジされパワーアップした戦場の各BGMはどれも本当名曲ばかりでゲームを盛り上げてくれます。
そしてストーリーについては当時で話題になった後半の大どんでん返しの展開は必見です!
是非、実際にプレイしてみてシミュレーションを楽しみながらドラゴンナイト4の世界に浸ってください。
なお、ドラゴンナイト4の購入をご検討されてる方は
パッケージ版は対応OSが古いので、Windows7/8.1/10に対応したダウンロード版をおすすめします。
興味があれば遊んでみてください!
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