1988年11月26日発売(コナミ/現:コナミデジタルエンタテインメント)
スナッチャーパソコンのPC88シリーズで発売されたアドベンチャーゲームです。
その後はMSX2、90年代を中心に家庭用ゲーム機でPCエンジン、メガCD、Playstation、セガサターンなど多くの機種に移植されました。
またPCエンジン版以降では音声も追加されています。
本記事ではPlaystation版をベースにご紹介させていただきます。
小島秀夫氏がシナリオを手掛けたアドベンチャー
スナッチャーは「メタルギアソリッド」シリーズで有名な小島秀夫氏が当時コナミに籍をおいてた際にシナリオと企画を担当しました。
コマンド選択式のアドベンチャーゲームでありながら、戦闘シーンでは簡単なシューティングゲームを遊ぶことができます。
ストーリー
2042年、ネオ・コウベ・シティでは正体不明のアンドロイド「スナッチャー」は殺害した人間に扮し潜伏していた。
スナッチャーが入れ替わった人間は性別も体型など身体的特徴も似るので判別が困難である。
特殊警察JUNKER(ジャンカー)の捜査官であるギリアン・シードはスナッチャーを探し出しスキャニングすることで判別し戦うことになる。
キャラクター
ギリアン・シード
本作の主人公。スナッチャーを特定、排除するランナー。
3年前に記憶喪失でジェニーとともに発見される。
その後、特殊訓練を受けJUNKERとなり、ネオ・コウ・ベシティに配属される。
メタル・ギアmk-Ⅱ
通称「メタル」。ギリアンを補佐する小型のナビゲーター。
的確にギリアンをサポートするがボケるギリアンにツッコんだり厳しく愛嬌のあるロボット。
ジェミーシード
別居中のギリアンの妻。ギリアンと同様に記憶喪失で物語の鍵を握る人物。
ベンソン・カニンガム
JUNKERの指揮をとるリーダー。
ミカ・スレイン
JUNKER本部の受付兼オペレーター。
ランダム・ハジル
スナッチャー退治を得意とする謎のバウンティングハンター。
システム
スナッチャーは基本的にはオーソドックスなコマンド式のアドベンチャーゲームです。
ギリアンにさせたい行動を選択してゲームがストーリーが進行していきます。
時には求められる答えのワードを入力したり、手がかりとなる人物のモンタージュを作成したりする場面もでてきます。
戦闘
戦闘シーンになるとシューティングゲームの開始です。
3×3マスで標的が現れたマスに素早くカーソルをあわせてボタンを押すことで銃による攻撃ができます。
攻撃が遅れたりミスしたりすると自分がダメージを受けることもあり、LIFEがなくなるとゲームオーバーになりますので、敵もいつ襲ってくるかわからないので油断できません。
もちろん、人間に扮したスナッチャーとの戦闘もあり、より緊迫した厳しいバトルが楽しめます。
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★★ |
難易度のバランス | ★★★★ |
総評
アドベンチャーゲームというとほとんど現代の殺人事件物しかプレイしたことがなかったですが、科学が発達した近未来的なSFの世界を舞台にしたアドベンチャーゲームをプレイしたのは初めてです。
そうなると専門用語が多くて難しそうな印象も受けましたが、随所で説明が入ったりとゲームには早い段階で馴染め、ギリアンとメタルの会話のやり取りも楽しく夢中になってストーリーを楽しめる作品です。
メタルの声はアラレちゃんやコロ助でお馴染みの小山茉美さんの明るく誠実さのある声がメタルを嫌味な感じにさせず人間味あるキャラに育て、ランダム・ハジルは私の大好きだった塩沢兼人さんのクールな声が非常にカッコよく活かされています。
ゲーム面においては、コマンド選択アドベンチャーでじっくりプレイしていたかと思えば突然、スナッチャーを発見して戦闘に突入するなど、基本はアドベンチャーゲームとはいえ気が抜けません。
そしてこのもぐらたたきのような戦闘(?)は後半で難易度があがったりします。
なお私はPlaystation版でプレーしてたら、終盤でPlaystation本体が画面に出てくる場面があったのですが、他の機種だとどのようになってたか気になるところです(笑)。
ちなみに当時私は主人公の「ギリアン・シード」のカッコいいけどスケベで三枚目なキャラ設定が大好きであり、名前の登録できるゲームや一部のサービスのネーム登録やボーリング場での名前まで「ギリアン」をよく使っていました。
もちろん今は使ってません。
アドベンチャーゲームの性質上、細かいところは触れられず個人的なしょうもない感想が多くなったのはすみません。
それでもストーリーもキャラクターも音楽も全体的に素晴らしく、アドベンチャーが好きな方なら間違いなくおすすめできる作品です!
そういやスナッチャーの時代設定の2042年はもうそんな遠い未来ではないのですね…。