2008年10月23日発売(コナミデジタルエンタテインメント)
©Konami Digital Entertainment
ドラキュラDS第三弾は戦闘スタイルをカスタマイズするグリフシステム
「悪魔上ドラキュラ奪われた刻印」はコナミの人気アクションゲーム「悪魔城ドラキュラシリーズ」のニンテンド-DSでの最後となる三作目になります。
私の好きなマップ探索型のアクションゲームで同じドラキュラシリーズの「月下の夜想曲」に近いシステムですが、月下は広大な悪魔城をメインの舞台にしてるのに対し、
「奪われた刻印」はステージが複数に別れているため、一ステージごとのの規模はいくらか狭くなっています。
それでもマップを埋める為に進み、ボスを倒したり、特定のアイテムを手に入れることでそれを使って先に進める場所を探すという流れは月下の夜想曲と同様の楽しさが味わえます。
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印のストーリー
過去に何百年もに渡りドラキュラ伯爵から人々を救ってきたベルモンド一族は消息を絶った。
その後エレクシアの長であるバーロウは万物に宿る力を術式に変換した印術のグリフを編み出し、ドラキュラをも滅ぼせる究極のグリフ「ルミナス」を完成させた。
エレクシアの女戦士であるシャノアはルミナスの担い手に任命されるが、それを快く思わない同僚のアルバスにルミナスを奪われるのだった。
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印のキャラクター
本編の主人公のシャノア。シリーズ初の女性を操作してゲームを進めていくことになります。
シャノアの兄弟子ともいえるアルバス。ルミナスを奪った目的とは…。
冒険の舞台は洞窟、森、監獄島、海底、峠など様々でそれぞれ厄介な敵が待ち構えています。
物語が進むとステージが次々と増えて行き、やがてウィゴルの村にも行けるようになります。
ただ村人が一人しかいません…。他の村人はどうしたのでしょうか??
実は冒険を進めていく先々で稀に行方不明の村人を救出することができるのです。
そして救出した村人はその後は村に戻ってます。(どうやって一人で帰れたのか…?)
救出した村人の一部は話しかけるとクエストが発生し、達成することでシャノアに対してアイテムを売ったり譲ってくれたりします。
中には貴重な調合アイテムを持っていけば強力な武器を作成してくれる人も。
村人を探索先で救出すればするほどシャノアに多くのサポートしてくれるので全員見つるも楽しみ方の一つです。
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印のシステム
奪われた刻印ではグリフシステムを採用しています。
敵を倒すとまれにグリフが出現し、十字キーの上を押し続けることで吸印できます。
吸印した武器などは攻撃ボタンであるYボタンとXボタンに別々の武器や魔法を装備できます。
手には入る武器は敵によって異なり、剣、槍、弓、鎌などあるので敵のタイプに合わせて使い分けることができます。
なおグリフによる武器や魔法の攻撃は使用するたびにMPが減り、消費量は装備により異なりますが、一定時間経つと回復します。
また十字キーの上ボタンとYボタンを同時入力することでハートを消費して強力な「合成印術」を発動できます。
またRボタンには特殊能力系のグリフを装備することができます。
中にはシャノアが変身し、コウモリを投げて攻撃できるちょっと変わったグリフもあったります。
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印の敵との戦闘
奪われた刻印ではとくにボスでなくても道をふさぐ巨大な敵が序盤から普通に出てきます。
真面目に戦うと思わぬダメージを受けることもあるので、ほとんどが倒す必要もありませんのでうまくかわしていくのも一つのテクニックです。
そしてボスとの戦闘は総じて巨体で攻撃力が桁違いに強く苦戦を強いられ、うっかりしてるとあっという間にシャノンが死んでしまうほどシビアです。
恐らく序盤の最大の難敵になるであろうカニさん。長期戦は間違いないので確実に避けるところは避けましょう。
こちらのボスも攻撃方法が非常に多彩です。動きをよく読めば攻撃できるタイミングがわかってきます。
マップを埋めながら進み、進めない場所は無視して、とりあえず行ける場所から探索してボスを倒していきます。
大抵はそのボスを倒した先で手に入るアイテムを使うことで新たな道が切り開かれます。
アルバスは何処に…?
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印の感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★★★ |
難易度のバランス | ★★ |
「奪われた刻印」は敵を倒すことによって稀に出現するグリフを吸引しそれを装備して戦うというのが非常に斬新で面白いシステムを採用しています。
別々の武器を選択したり好きな魔法を併用することで自分だけのスタイルでゲームを進行でき、ボス戦などで有効な武器などの組み合わせを自分で考えた組み合わせによって有利に進められるのが非常に評価できるポイントにもなります。
ただこのグリフシステムの欠点といえば敵がいつグリフを落とすかは完全に運なのでボスだけでなく雑魚的によっても有効な武器を所持してないと思わぬ苦戦したりすることもあります。
難易度的にはマップ道中ももちろんですが、全体的にボス戦がとにかくキツイです。
どのボスも序盤から一癖も二癖もあり攻撃パターンが多彩で攻撃力が半端なく、初見では必ずと言っていいほど苦戦します。
回復アイテムはありますが、とにかくこのゲームはお金が貯まりにくいので、何も考えずにポーションばかりを使って防御無視で突撃してもその後はポーションを買うにも物を売ったりするなどゲーム展開が厳しいものになります。
むしろポーションなどの回復アイテムは、しばらく探索が進んだ時やレベルが上がったりしてその後深いダメージを負ってるにも関わらずなかなかセーブ地点が見つからない、かなりやばい状態の時にやむなく使うために温存しておいた方がいいです。
そういったわけでボス戦のほとんどは回復アイテムになるべくたよらず敵の攻撃パターンをしっかり見極めることが必須になります。
何度も何度も負けて敵の構えや動作で次の攻撃を予測し避けるところは確実に避け、わずかな隙を見て少しずつダメージを与えて倒していくのがこのゲームの戦い方であり、進んでも進んでも厳しいボス戦がその都度待ち構えています。
唯一の救いと言えばほとんどのボスの部屋の近くにはセーブポイントがあるということくらいです。
少しでも楽に進めるには色々なグリフの組み合わせを試して自分が使いやすい組み合わせを見つけたり、村の住人を助けてクエストを達成して強化することでゲーム展開を有利に進める手段を選択するのもいいです。
なおクリア後にはボスラッシュモードやアルバスを操作してゲームができるアルバスモードなどおまけ要素もうれしいです。
ニンテンドーDSとしてはこの「奪われた刻印」がシリーズ最後となってしまいましたが納得のトリを飾る完成度だと思います。
私的にはこの奪われた刻印のようなグリフシステムはすごく面白かったのでまた新作などでプレイしたい気持ちはありますが、あくまでそれは今回だけの設定ぽいので今後採用される可能性の方が低そうですね…。
それでも携帯機で気軽に遊べるアクションゲームとしては非常におすすめできます。
悪魔城ドラキュラ(FC版)
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グラフィックは細かく丁寧に描き込まれ非常に鮮やかです。(18/07/12)
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