1986年9月26日発売(コナミ)
悪魔城ドラキュラはムチを武器として戦うホラーアクション
悪魔城ドラキュラはファミコンのディスクシステムで1986年9月にコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたアクションゲームです。
メインの武器であるムチを振り回しサブウェポンを駆使し、復活したドラキュラ伯爵の討伐の為シモンはドラキュラ城に向かいます。
このゲームは後に「EASY MODE」を追加してROMカセットにも移植されました。
悪魔城ドラキュラのストーリー
中世ヨーロッパの小国、トランシルバニアで闇の魔王として君臨していたドラキュラはベルモンド一族の祖先によって倒され長い眠りについた。
100年後、邪悪な心の人間の祈りによって復活するという言い伝え通りにドラキュラは再び蘇る。
ベルモンド一族の子孫であるシモン・ベルモンドは不思議な力を秘めたムチを持ちドラキュラ討伐に悪魔城へと向かうことになった。
悪魔城ドラキュラのステージ構成
プレイヤーはシモン・ベルモンドを操作してドラキュラ城内を進んで行くことになり、城内は大きく6ブロックに分かれ1ブロック3ステージで構成された2D横スクロールアクションになります。
各ステージは礼拝堂、地下水路、時計台の中など様々な過酷な道程やギミックが用意されています。
そして各ブロック最後に待ち構えているボスを倒せば1ブロッククリアとなり、最終的に標的であるドラキュラ伯爵が控えています。
悪魔城ドラキュラで使用できる武器
シモンのメインとなる武器はムチになります。
初期状態の皮のムチじゃ威力が弱いですがローソクを破壊して強化アイテムを取ることで鎖のムチにパワーアップし、さらにもう一度取ることで鎖のムチが長くなり攻撃範囲が広がり戦いやすくなります。
ただプレイヤーが死ぬとまた初期の皮のムチに戻ってしまいます。
またローソクからは他にもサブウェポンやハートが出現します。
サブウェポンはハートの数だけ使用可能で、ウェポンの種類により消費量は異なります。
懐中時計:一定時間、敵の動きを止めることができる。3ブロック以降のボスには効かない。
短剣:まっすぐに横に飛ぶ。射程が長くスピードも速いが威力は弱い。
聖水:射程は一番短いが威力の高い火柱を起こすことができる。
オノ:威力は高いが放物線上に飛ぶので上空には有効だが横から向かってくる敵には使いづらい。
クロス:スピードは遅いが威力は高い。一部の敵を貫通し画面の端までいくと戻ってくる最強のウェポン。
懐中時計以外のサヴウェポンで敵やローソクを10回連続で攻撃していくと「Ⅱ」というアイテムが出現し、取ることにより2連射攻撃が可能になり、さらに「Ⅱ」の状態で同様に攻撃を繰り返せば「Ⅲ」が出現し3連射攻撃が可能になります。
3連射は余裕がある時以外ではなかなか作りにくいですが、ボス戦では戦況を大きく有利に進めることができます。
ドラキュラ城の恐怖と緊張感が漂うボス戦
ドラキュラ城内にはヴァンパイア・バット(大コウモリ)、メデューサ、ミイラ男、フランケン&せむし男、死神、そしてドラキュラ伯爵が各ブロックのボスとして最後に待ち構えています。
それぞれ見た目もリアルで怖く、意表をつく独特の攻撃を仕掛けてシモンを苦しめます。
いかにステージ中のシモンの体力をボス戦まで温存していけるか、サブウェポンを駆使するなどして有効な攻撃パターンを見つけかれるかが勝利への道です。
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
悪魔城ドラキュラの感想<ややネタバレあり>
悪魔城ドラキュラはそれまでファミコンのアクションゲームで基本とされてきたパンチや剣による攻撃とは異なり、「ムチでの攻撃」というのが非常に珍しく異質でした。
そもそも命がけで魔物と戦うのに、なぜ使いこなすのに難しそうなムチを選択するのだろうか??と思いつつもシモン一族の宿命なので仕方ありません。
このムチ操作のアクションはなかなか斬新で楽しかったですが、ジャンプして少し高い位置のローソクを攻撃するのが初めは難しく感じました。
ステージのギミックはやはり進むごとに過酷になり、ジャンプ中の無防備状態を狙ってせむし男や空中を飛ぶスモールメデューサやにはじかれて落下死してしまうのはよくあることです。
ボス戦は前半のブロックでは何も考えずに突撃して攻撃ボタンを連打してもなんとかなりますが、ブロック4以降からステージ進行が格段に難しくなり、ボスも敵の攻撃をかわしながら隙を見つけて攻撃を少しずつあてていくテクニックを要することになります。
副官的存在の死神との戦いでは四方八方から飛んでくるカマ攻撃を避けながら攻撃をあてていく一段と難易度の高い戦いとなります。
この辺りからサブウェポンは三連射に育てるのは必須といえるでしょう。
当時のファミコンのゲームではグラフィックはトップレベルで、敵だけではなく各ステージの背景も驚くほど細かく描き込まれてドラキュラ城の不気味さ怖さをリアルに表現できてて非常に評価できるところであります。
BGMも全体的に雰囲気を盛り上げるカッコいい曲が揃ってます。
ただ古いゲームというのもあり、6ブロック(18ステージ)のボリューム不足は否めません。
クリア後は敵の攻撃力が上がったりと少し高い難易度のステージ19(1ステージと同じ構造)から始まりますが、もっと色々な造りのステージを遊びたい、と思える面白いゲームだけに残念で仕方ありません。
ディスクシステムは大容量のゲームが遊べるという目的も当時少なからずあったと思いますが、その後のファミコンのROMカセットの方では2M、3Mなどディスクカードよりもさらに大容量のゲームがバンバン出ることになり、ディスクシステムのゲームがフェイドアウトして行くことになりました…。
それでもこの「悪魔城ドラキュラ」が好評だった為か、時代が流れても多くの機種で続編が発売されました。
シリーズが進むごとにゲーム内でもストーリー性を持たせたり、キャラが喋ったり過去のボスがよりパワーアップして復活したり、マップ探索要素を加えたり3Dマップになったりと常に進化し続けた悪魔城ドラキュラシリーズ。
ボリュームやゲーム性が増すことでより面白くなるのはもちろんですが、一度原点となった「悪魔上ドラキュラ」というゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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