1990年発売(日本ファルコム)
ブランディッシュ(Brandish)はPC98用のパソコンゲームとしてファルコムから発売されたマウスで操作するアクションゲームです。
後に「ブランディッシュ 〜ダークレヴナント〜」というタイトルでPSP(プレイステーションポータブル)にリメイクされました。
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出典:PROJECT EGG
ブランディッシュは全ての操作をマウスで操作するアクションゲーム!
ブランディッシュは真上からの見下ろし型のダンジョン探索アクションゲームです。
プレイヤーが歩いた道筋がオートマッピングで表示される仕様になっています。
パソコンのPC98でアクションゲームというとブランディッシュを出してる発売元の日本ファルコムはイースシリーズなどで有名でしたが、他社のメーカーではあまり見かけませんでした。
アクションゲームといってもゲーム機のコントローラーのようなものは基本なく、イースシリーズなどはテンキーでプレイヤーを動かすことになりますが、私はこのテンキー操作は大好きでした。
ただこのブランディッシュの操作は、それまでイースなどのパソコンアクションゲームとは違い、
なんとマウス一つでプレイヤーの移動や攻撃ができるのです!
現在ではそういったゲームは探せばあるかもしれませんが、1990年代のPC98現役当時では非常に珍しいことでした。
(え?マウスなんかでどうやって操作するの?)
と思う方もいるかもしれませんので具体的に説明させていただきます。
カーソルをプレイヤーキャラの近くに持ってきてプレイヤーの前方をクリックしたままにすると前に進み、右側をクリックするとプレイヤーが右を向くのではなく、画面全体が右に90度回転します。
右斜め後ろをクリックしたままにすると前を向いたまま右にカニ歩きします。
つまり、プレイヤーキャラは常に画面上を向いたままということです。
ちなみに画面右下にあるカーソルをクリックしての移動も可能です。
そして通路を徘徊する敵と接触するとそのまま戦闘になります。
攻撃方法は敵に近づくとカーソルが剣のマークに変わり、前方の敵をクリックするだけ、と至ってシンプル。
敵が攻撃してきたとき、盾を装備していれば何もせずに勝手にガードしてくれます。
当然、敵もガードをするので、マウスをクリックするタイミングで命中することもあればガードされることもあり、戦闘の展開が有利になるか否か変わってきます。
始めた当初はその特殊な操作性になかなか慣れなかったのですが、決して嫌いというものではなく、むしろ慣れてくるとその操作性の良さ、面白さがわかってくるようになります。
その分、後半のボス戦などはそれなりの手先のテクニックを要求されます。
さらに武器は消耗品で攻撃できる回数に制限があり、0になると壊れてしまいます。
その為、弱い敵に対して強い武器で攻撃すると、後々ボス戦などで使用回数が不足して困ることになるので通常移動は回数が余ってる弱い武器を装備したり、回り道などして無駄な戦闘を避けるなど他のアクションゲームにない戦略も必要になります。
魔法で飛び道具も使えますが、MPを消費します。
基本的にダンジョンのどこでも寝ることができ、寝てる間はHPとMPが回復していきますが、寝てる時の無防備な状態で敵に攻撃されて目が覚めたり、最悪死んでしまうこともあるので気が抜けません。
舞台となるダンジョンは複雑でマップを頼りに進みますが、鍵がかかってて通れない場所も多くあり、別の道やフロアにいって鍵を見つけたり、ボスを倒して手に入れることで進めるようになったりできます。
他にもお店やイベントが発生する場所も存在します。
ダンジョンのマップを埋めつつ、鍵を探して道を開き、ボスを倒して次のフロアーや場所を目指します。
ブランディッシュの感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★ |
音楽 | ★★★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
ブランディッシュの独特な操作については98版のマウスでの操作はゲームを進めていけば自然に慣れてきます。
むしろ後半は敵の攻撃を横移動でかわすことが必須操作となります。
渋めのグラフィックは当時、PC98の制限で同時16色しか表現できなかったのですがそれを感じさせないファルコムの技術で丁寧にリアルに描かれてました。さすがPCゲームの老舗メーカーです。
先の見えないダンジョン探索を盛り上げるBGMも神秘的な曲や盛り上がる曲など多彩です。
ブランディッシュのシステム面については
アクションゲームをパソコンで遊ぶための様々な試みがマンネリ防止となり、新しいゲーム性を生み出したという意味で高く評価させていただきます。
未踏の地を塗りつぶしてマップを埋めていく感覚も楽しく、テンポよく進みオリジナリティ溢れてよくできたゲームだと思います。
今ならPC98版は入手困難でゲームする環境を整えるのも大変でしょうが、
このゲームは2009年に「ブランディッシュ 〜ダークレヴナント〜」というタイトル名でPSP(プレイステーションポータブル)にリメイクされています。
私はこちらも所持していますが、オリジナルの要素を残しつつ、本編終了後に登場キャラのドーラの操作が可能となるなど新たなストーリーを楽しむことができます。
ただマウスでの操作はできませんがPSP版なら手に入りやすいかと思いますので、面白そうと感じていただけたならプレイしてみてはいかがでしょうか。