光神話 パルテナの鏡(FC)

1986年12月19日発売(任天堂)

光神話パルテナの鏡ゲーム批評

パルテナの鏡はギリシャ神話をモチーフにしたアクション

光神話 パルテナの鏡は1986年にファミコンのディスクシステムのゲームとして任天堂から発売されたアクションゲームです。

このゲームはステージが進むごとに度々進行の仕方が変化するのが特徴で、さらにプレイ内容によってエンディングが多少変化します。

 

© Nintendo

パルテナの鏡のストーリー

神様と人間が一緒に暮らしていた時代、エンジェラン度は光の女神・パルテナと闇の女神・メデューサによって治められていたがメデューサが人間に対してひどい仕打ちをするためパルテナはメデューサを醜い姿に変え追放した。

その後メデューサは冥府界の魔物と手を結びエンジェランドに奇襲をかけ、パルテナ軍から三種の神器を奪い征服してしまう。

そこでパルテナは冥府界に幽閉されていた親衛隊長のピットを脱出させエンジェランドを救う望みを託した。

パルテナの鏡の主なキャラクター

光神話パルテナの鏡ゲーム批評

ピット
パルテナ軍の親衛隊長の天使。
弓矢を武器にメデューサ軍へとの戦いに赴く。

ピットに従来のゲームの残機のような概念はありません。
敵からダメージを受けて体力が0になると死に、谷に堕ちたりすると即ゲームオーバーになります。

真っ黒の画面の中央に「ヤラレチャッタ」と表示されるだけがとてもシュールでした。

 

パルテナの鏡のステージ

パルテナの鏡は冥府界、地上界、天空界、天空の神殿の4つのステージで構成されています。

さらに冥府界から天空界のステージはそれぞれ4つのエリアに分かれ、最後が砦でボスの対決となっています。

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評ゲーム開始時の冥府界は縦スクロールとなり、敵を弓矢で攻撃しながら上へ上へと次のエリアを目指します。

敵をたくさん倒しスコアを規定値まで上げればクリア時に「タイリョクアップ」となりピットの体力が一マス分増加します。
仮にアップしなくてもスコアは加算されていくのでステージを重ねてゲームを進めて行けばある程度は自然に増えていきます。

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評道中には稀に扉を見つけることができ中に入るとお店があります。
ここでは敵を倒して出現するハートを集めることで買い物ができるようになります。

その場で体力を回復する生命の酒(グラス)、体力が0になった時に自動で回復する生命の酒(ビン)の他、画面下や谷に堕ちた時に復帰する天使の羽などがあります。

なおお店には普通のところより高く売りつける闇屋もあります。
普通は買わないですが、本当にピンチの時は利用することもあるかもしれませんし、クレジットカードを所持していれば「ツケ」が利くメリットがあります。

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評扉は他にも様々な部屋へと誘われます。

このアイテムの部屋では8つのツボを弓矢で破壊し、最後まで死神が出なければ酒ビンや、それを8個まで所持できるようになるタル、クレジットカードなどが手に入ります。

 

扉の中は他にも体力を回復させる温泉、神様から強力な矢を取得、魔物の巣などもあります。
そして修行の部屋では落下物を一定時間避けきることで三種類パワーアップアイテムのうち一つを取得できます。

 

ファイア:矢に回転する炎が付加され命中率が増す
ホーリーボウ:矢の射程距離とスピードが増す
ガードクリスタル:ピットの周りに回転するクリスタルが出現し防御性能が上がる

※これらのアイテムを適用させるにはHPをある程度回復させる必要があり、さらに砦では使用不可

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評ゲーム序盤でおそらく最初の難敵になるであろう死神。

ピットの接近に気づくとテレパシーを発動しユニークな曲とともに子死神が襲ってきます。
進行上、邪魔じゃなければ無理に相手せずさっさと上った方がおすすめです。

パルテナの鏡の砦

光神話パルテナの鏡ゲーム批評天空の神殿以外の各ステージの4エリア目は砦が舞台となっており迷路のような構造を彷徨いながらボスを目指します。

砦の中ではメデューサによって石化されたパルテナ軍の兵士・イカロスもおり、ハンマーを使用することで呪いから解放することができ、ボス戦で援軍として駆けつけてくれます。

なお砦を探索中にチェックシートを手に入れることで、お店でたいまつを買えば現在地が、えんぴつを買えばピットの通った道筋が書きこまれていくのでマッピングができます。

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評そして砦において厄介なのがピットの行く手を阻むナスビ使いの存在。
彼らの投げてくるナスビ爆弾を受けると…

ピットの顔がナスになって矢が打てなくなってしまいます!

その場合は砦のどこかにある病院を探して呪いを解いてもらう必要があります。

 

ナスビ使いの動きは決して早くはないですが、ポジショニングであったり爆弾の高さがランダムなので避けるのが困難な時もあるので緊張感が走ります。

序盤ではピットの矢の威力も弱いので倒すのはなかなか大変です。

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評そして複雑な迷宮を彷徨い、幾多の困難を乗り越えてようやくボスを発見!

ここに来る前イカロスを助けてたら援軍に登場してくれますが(同時に3体まで)出現直後に1人が瞬殺されるのはお約束です(苦笑)。

 

ボスを倒すことで「三種の神器」の一つを取り返すことができ、次のステージへと進みます。

 

その後のパルテナの鏡のステージを少し紹介

光神話パルテナの鏡ゲーム批評次の地上界ステージは横スクロールとなります。
基本的なゲーム性は同じですが、冥府界や天空界などの縦スクロールのステージのように画面上へと登った後下に落ちてゲームオーバーという心配はありません。(谷に落ちれば死にますが。)

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評天空界ステージでは再び縦スクロールとなり、雲よりもさらに上の天空の神殿を目指すことになります。
ここまで来ると敵の攻撃はさらに厳しい物となりますが、きちんとピットを育てておけばそれほど苦戦はしません。

 

光神話パルテナの鏡ゲーム批評そして、ついて三種の神器を全て取り返し天空の神殿へと到達!

ここは1エリアのみとなり、三種の神器を装備して神殿に居座るメデューサ討伐へと向かいます。

 

光神話 パルテナの鏡の感想

項目 評価(5点満点)
システム ★★★★
熱中性 ★★★★
キャラクター ★★★★
音楽 ★★★★
難易度のバランス ★★★

 

パルテナの鏡はアクションゲームでありますが、コントローラー捌きだけでなくピットの強化をある程度して進めないと後半がかなり厳しい内容となっています。

強化するにあたっては余裕がある時は敵を何度も何度も倒して体力アップし、修行に耐えてパワーアップアイテムをもらい、神様から強い矢をもらい、極力酒ビンなどを複数確保することになります。

どれかを怠るとセーブの状況によっては進行が厳しい場面も出てきます。

尤も、これは私がこのゲームを何度もクリアしてるからわかってることであって、初回でピットが一番弱い状態の冥府ステージが最も難しく感じるのはネット上でもよくある声です。

 

最初の冥府界ステージでは縦スクロールは登ってきた道から落ちても即ゲームオーバーになるので足場を考えながら進む必要がありますが、

とにかく一エリア一エリアが長い!!

やっとこさ上まで辿り着いたと思ったらちょっとした操作ミスで画面下に落ちたりすると絶望感しかありません…。

砦もなかなか複雑ですしナスビ使いの攻撃は未体験の恐怖を味わうことになります。

 

ハンマーでイカロスを助けることでボス戦において援護に来てくれるのは非常にいいアイデアだと思いました。

ただイカロスがあまりに弱すぎ!
一度攻撃されただけで離脱してしまいます。

この辺りはボスのHPを多くしてもいいからイカロスのHPや攻撃力も上げて「イカロスが多いほど楽になる」というバランスの方が個人的に面白くなったのではないかと感じました。

 

とはいえ、厳しい冥府界、砦を抜けた後の地上界の開放感と爽快さは異常です!

見た目だけでなくパッとゲーム自体が明るくなった印象があり別のゲームにさえ感じます。

というのも横スクロールの場合は、縦スクロールのように登ってきた場所から落下すると即ゲームオーバーというのがなくなるのでそれだけでも重い荷物を下ろしたくらい身軽に感じます。

さらに、この地上ステージあたりから「砦以外で」温泉を見かけるようになり、事前に修行を一つでも耐えてたら体力を回復させることでパワーアップアイテムの恩恵を堪能できるようになるのです。

ちなみに私はホーリーボウ>ガードクリスタル>ファイアの優先順で取得しました。

この辺りからパルテナの鏡の本来の面白さがより際立ってくることを実感できます。

天空界に着くころには自分が育て上げたピットの状態次第で楽にも苦にもなるかと思います。

 

今でも中世ヨーロッパを舞台にしたファンタジーゲームが多い中、このパルテナの鏡はギリシャ神話をモチーフにした数少ないゲームでした。(ヘラクレスの栄光とかもあったかな)

ちょうどこの当時は愛読していた週刊少年ジャンプでも「聖闘士星矢(セイントセイヤ」が人気絶頂期で、ギリシャ神話や神殿などの建造物、世界観に興味が非常に関心が高まってた時期でもあります。

ペルセウス座のアルゴルというメドゥサの盾を使って相手を石化するというキャラもいました。

 

このゲームはその次に一ヶ月後くらいで新たにディスクシステムでリリースされたゼルダの伝説の続編である「リンクの冒険」の登場によって影が薄くなった印象があります。
(この短期間での連続リリースは今では考えられないですが。)

でも私はこの独特なゲーム性と世界観を持つパルテナの鏡の方が好きでした。
死神やナスビ使いなどクセがあるけどユニークな敵キャラがいるのもこのゲームの魅力です。

 

ちなみにエンディングは強さの状態によって主人公のグラフィックが変化しました。

しょぼい成績だとピットが農民や兵士の格好でパルテナの半分くらいしか身長がないのですが、最良の成績でクリアするとパルテナよりも大きくガッツポーズしたピットが見れます。
こうしたエンディングの変化が地味に熱中性を増加させて夢中にさせてたのは間違いありません。

なおエンディング曲はドラクエの有名なタイトル曲「ぽい」箇所があります。

 

名作だったパルテナの鏡は続編を遊びたい気持ちはあったもののなかなかリメイクされなかったですが…

約25年後、なんと忘れたころに3DSで続編が出たのです!

 

ただその「新・光神話 パルテナの鏡」はどうもシューティング要素が強く、3Dになってたので私の好きだったパルテナの鏡とは思えず3DSを買った後でも未だにプレイしていません。

それでも今回「パルテナの鏡」が気になりだして記事を書いたのもあり、多分プレイしたら面白いと思うのでそのうち「新・パルテナ」を購入してみたいと思ってます。

その時はきっとプレイしなかったことを悔やんでいるかもしれません…。

 

 

 

リンクの冒険(FC版)

リンクの冒険ゲーム批評ゼルダの伝説の続編は大きくゲームスタイルを変えて登場しました。
サイドビューで展開される戦闘は剣とジャンプと魔法を使いこなし多彩で熱いアクションが可能となってます。
複雑な神殿の奥には個性豊かなボスが待ち構えてます。(18/11/11)
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