2018年4月20日発売(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
北欧神話を中心に描くシリーズ新章
God of War(ゴッド・オブ・ウォー)はシリーズ最初の作品が2005年にPS2でカプコンから発売されたアクションアドベンチャーゲームでその後PS3やPSPでリリースしてきました。
そして2018年。
発売元はソニー・インタラクティブエンタテインメントとなりプラットフォームをPS4に移行した第1弾が今回ご紹介する「ゴッド・オブ・ウォー」となります。
(過去の作品と区別をつける為「ゴッド・オブ・ウォー2018」と呼称されています。)
前作でギリシャ神話の神々との戦いが完結したことで今作からは北欧神話を題材にした完全新作の物語として描かれています。
なお、2022年11月9日には続編にあたる「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」も発売されています。
ゴッド・オブ・ウォー2018のストーリー
ギリシャ神話の神々への復讐を果たしたクレイトスはその後北欧の地へと流れつき新たな家庭を築いて平和な生活を送っていた。
しかし突然、最愛の妻であるフェイを亡くしてしまう。
彼女は生前に自分の遺灰を九界で一番高い山の山頂から撒いてほしいという遺言を残していた為、クレイトスは息子のアトレウスとともに過酷な旅に出ることになる。
ゴッド・オブ・ウォー2018のキャラクター
【クレイトス】
かつて「スパルタの亡霊」の二つ名でギリシャ全土にその名を轟かせた本作主人公の戦士。
リヴァイアサンという斧と素手や盾による攻撃を繰り出し、物語後半ではブレイズ・オブ・カオスという双剣も使用できるようになる。
【アトレウス】
クレイトスの息子で神の力を受け継いでいるがその境遇を知らされておらず、物語を通してその成長が描かれている。
弓矢を使用してクレイトスをサポートしたり古代文字を解読して冒険の手助けをする。
ゴッド・オブ・ウォー2018のシステム
目的地である山頂を目指す二人の道程は一筋縄ではいきません。
洞窟や古代遺跡など様々な場所を探索して乗り越え魔物と戦闘を交えながら進んでいきます。
斧のリヴァイアサンは武器として使用するだけでなく、投げて一部のギミックに命中させ凍らせて動きを止めたり呼び戻すことで道が切り開かれる場面も多々あります。
メインの舞台となるミズガルズでは船を漕いで様々な場所を訪れることができるようになります。
本編とは別にサブイベントで孤島を冒険することで強力なスキルが手に入る場合もあります。
やがてワープゾーンも使用可能となるのでゲームを満遍なく楽しむために気が向いたときにあちこちと寄り道して色々と発見するのもいいですね。
クレイトス、アウトレスともに取得した経験値で本作の魔法に近い概念を持つルーンアタックの各スキルを覚えて強化したり、お金で装備を購入することができます。
さらに武器や防具にシンボルなどを装備することでステータスの補正や属性の耐性など様々な強化も可能。
状況に応じて最適なものを選択していくのが攻略の近道です。
ゴッド・オブ・ウォー2018の戦闘
クレイトスたちの行く手を阻む敵には人型の神々だけでなく見た目や大きさの異なる様々な種族が存在します。
基本的には攻撃を繰り返し回避や盾による防御を使い、合間にスキルを使用して戦います。
体力ゲージ下のオレンジのレイジゲージがマックスになるとスパルタン・レイジを発動することができ、ダメージの大幅な軽減だけでなく素手による強力な攻撃から同時に体力も回復させることができるので戦況がガラリと一辺するほど絶大です。
巨大なボス戦とかは長期戦が予想されるのでいざという時の為に温存するのも一つの戦略です。
マップは広大で探索場所の一つ一つも長く道のりも非常に複雑です。
周囲を見渡して次に進む道を見つけたり扉を開くためのギミックやトラップを解除するなど不意の敵の攻撃を警戒しながら頭脳をフル回転させて挑んでください。
ゴッド・オブ・ウォー2018のムービー
ゴッド・オブ・ウォー2018の感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★★ |
熱中性 | ★★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
ゲームはメインクエストにそって目的地を目指して次へと進んでいくのですが、船が焦げるようになって一気に行動範囲が広がり自由度が高くなって面白さが爆上がりします。
ただ、母の遺灰を山頂から撒くための親子二人の冒険や絆を描くストーリーが主軸となっている為か登場キャラは数えきれるほどしか出てきません。
BGMといえるBGMもほとんどないのですが、少し遠くから聞こえる魔物の声と扉が開かれる音とかリアルさや緊迫感を醸し出す演出といえます。
これらは寂しい反面、ゲームの一つの特色としてはありと思う方もいるかと思います。
戦闘についてはリヴァイアサンと素手による攻撃、後半で手に入るブレイズ・オブ・カオスと合わせて最終的に3種類のモードを使いこなして戦います。
基本はガンガン攻撃やスキルを使用すれば問題ないのですが、敵がウジャウジャ出てきたり巨大な敵の場合は一気に難易度が上がり一部の敵は回避などを確実に行いながら攻撃する的確な操作が問われるところもあります。
でも運が良ければHP回復アイテムを落とす場合もありますし、このゲームは死んでも少し前のチェックポイントからやり直すだけなのでほとんどデメリットはありません。
船に乗って色々な場所を探索していけば自然に経験値やお金は貯まってくるので装備やスキルも充実してくるだけでなく中盤以降は蘇生できるアイテムを購入できるので戦闘自体はそこまで怖くなくなりますしたとえ負けても何度かやり直せば勝てる程度の難易度です。
このゲームのジャンルはアクションアドベンチャーであり、むしろ難しく感じるのは戦闘ではなく探索場所でのギミックの解除であったり次の突破口を見つけるところにあると思います。
行く先々の洞窟や古代遺跡内の探索はどこも一度は頭を悩まされます。
急に次へ進む道がわからなくなった場合、辺りを隈なく見回して「ここ登れたのかよ!」と初見じゃ気づかないところもあったりします。
他にも斧を投げて戻したり物を動かしたり破壊したり一工夫加えて新たな道が開けたりするのでほとんどパズルゲームにさえ思える謎解き要素が随所にあります。
しかもどこもマップが広く高低差もある複雑な迷宮ばかりで普通に迷子になったりします。
アトレウスがあるスキルを覚えることで「この上に何かあるよ!」とヒントをくれ助かったこともあります。
ゴリゴリのアクションだけでなく謎を解いて先に進むのが冒険感も増すのでそこが爽快でありこのゲームの醍醐味といえます。
ちょっと頑張れば突破できるのも多いのでムキになってしまうこともあるほどです。
こうしたゲームの面白さだけでなく美しい景色、巨大な生物、大迫力の戦闘ムービーなど視覚的にも非常に見ごたえがありますし、サブクエストなどに挑戦すればボリューム的にも50時間以上遊べるので大満足のゲームでした。
親子の絆、大人しかったアトレウスが反抗期的になったり逞しく成長していく姿もストーリーとともに見所です。