あたなのサイトにグーグルアドセンス(Google AdSense)の広告を掲載することでクリック型の報酬を得ることが可能ですが、事前に厳しい審査を通過する必要があります。
そして苦労して審査に通過し、広告を掲載したものの、サイトの内容によってはポリシー違反に該当した場合、警告のメールが登録したメールアドレスに届くことがあります。
ここではページ単位で警告を受けた際の対処法をご案内します。
グーグルアドセンスのポリシー違反とは
アドセンスのポリシー違反は定められた規約・ガイドラインに反したサイト作りをしたり違反行為を行ってる場合に通知が届きます。
通常は誰もがアドセンスの審査を通過してるので、普通に運営していれば起こらないことだと思いますが、自分で知らぬ間に違反行為をしてた場合などもどこかのタイミングで発覚して警告の通知が届きます。
※本ページのポリシー違反の基準は2021年2月現在です。
グーグルアドセンスの主なポリシー違反と措置
該当するのは主に過激な文言や描写、暴力的な表現、アダルトコンテンツ、ページ作りの構成上の問題など様々です。
そして違反の対象となるのは大きく分けるとサイト単位かページ単位に分かれます。
サイト全体に関わる大きな問題。
扱ってるテーマや内容そのものがポリシー違反を受けている状態。
特定のページのみに起こっている問題。
サイト全体ほど重くはないが、ページ内に違反している表現がある状態。
ページ単位でしたら該当ページあら一時的に広告が表示されなくなるだけで済みますが、
サイト単位の場合は最悪、アカウント停止の可能性も出てきます。
ご存知の方もいると思いますが、消滅したアドセンスアカウント(グーグルアカウント)は二度と元には戻りません。
仮にサイト単位のペナルティを受けた際、使用しているアカウントがグーグルアドセンスだけならともかく、G-mailやYoutubeの他、各種登録情報にも使用されているなら様々な場所で影響を及ぼします。
ただそこまで大きな問題のあるサイトでしたら、そもそも最初のアドセンスの審査にすら通過してるとも思えません。
運営していくうちに途中で方向性を変えたり、ポリシー違反に触れる内容の割合が高くなってきた可能性もあります。
その場合は改めてサイト全体を見直して修正するか、可能性のあるページを削除していく必要があります。
それにサイトの全ページを見直すレベルの大きな問題となると修正ポイントを探すのも時間がかかります。
そういった事情で内容を変えたくない、直せないということなら
両立ができない以上、
頑張って直すか、そのサイトでの掲載を諦めるか一つの決断が必要です。
なおページ単位のポリシー違反に関してはそれほど時間をかけない対処方法がありますので次項からご覧ください。
ページ単位のポリシー違反の確認方法
まずは実際にどのページがどのように違反の警告を受けたのか確認します。
グーグルアドセンスの管理画面を開くと、項目内に「ポリシーセンター」がありますのでクリックしてください。
(※中身は見せることができませんが確認方法は簡単です。)
すると右側に問題のページを含んでるサイトの名前が表示されます。
そのサイト名をクリックして展開することで問題の起こったページのURLと違反内容が確認できます。
ページ単位のポリシー違反の対処方法
ページ単位の警告を受けるとそのページのみが一時的に広告が表示されなくなります。
前項で問題のあったページと主な原因が把握できたので、きちんと対処することで元の状態に戻すことはできるので焦ることはありません。
原因は様々考えられますが、対処方法は主に以下のいずれかになります。
・ページ内の問題のありそうな文言を修正する
・ページ内の問題のありそうな画像を修正する
・問題のページだけ広告を表示しない設定にする
次項からそれぞれの説明をします。
問題のページを削除する
一番簡単な方法です。
とくにポリシー違反を受けたページが、今後必要のないページであれば削除するだけです。
ただ、自身で体感しましたが
非公開に設定したページでも違反は受けます。
本当に不要なページと判断されたら非公開ではなく削除してください。
ページ内の問題のありそうな文言を修正する
ページ単位なら問題のあるページをピンポイントできちんと通知してくれるので対処はサイト単位の数倍楽です。
まず確認するのはやはりページ内のテキストです。
具体的にページ内のどこに問題があるか、なんてことまでは通知には書いてないですが、明らかに他のページとは異なるちょっと行き過ぎた表現が潜んでいるはずです。
一文字一文字じっくり確認して表現を緩和するように修正してください。
ページ内の問題のありそうな画像を修正する
テキストももちろんですが、画像にも問題がないか念の為確認してみて下さい。
私が過去に一度警告を受け、テキストを修正して再審査に提出しても改善せず「内容に問題がある」みたいな同様のご指摘を受けました。
まだ何がも問題あるの??わかんない!!
と、かなり悩みじっくり何度も何度もページを見てたら
画像内のテキストにちょっとアダルティな文言を発見しました!
「これか!」と確信し、画像内のその問題のある個所を塗りつぶすことで
広告が表示されるようになりました。
本当に画像内のテキストに問題があったなんてまったく気づきませんでした…。
ポリシー違反は自動で検出しているだけでなく、おそらく人的に肉眼で確認している可能性もありますので油断しないようにしてください。
グーグルアドセンスのポリシー違反を受けたページがその後の検索表示でまさかの展開に
以前に自分でも気づかないところで特定のページがグーグルアドセンスのポリシー違反と指摘され、該当ページを見直すと原因が判明。
その後は再審査も通り問題は改善されましたが、SEOには大きな変化を生んだのです。(19/02/19)
【記事を読む】
問題のページだけ広告を表示しない設定にする
最後は特定のページのみ広告を掲載、表示しない設定にすることです。
「そのまま放置じゃダメ?」
「一ページくらい別に広告出なくても気にしない!」
なんて思う方もいるかもしれませんが、何も対処せずに違反ページをいつまでも放置しておくのはおすすめできません。
ただでさえグーグルがらみの規約なんて年に何回も変わって厳しくなっていきますから、今が良くても数か月後には大きな問題となってる可能性も捨てきれないと思います。
違反を受けてるページを放置しているサイトがSEO(サイトの評価)に影響がないなんて断言できないですし。
ですので問題のページで結果的に広告表示しないといっても
ただ放置するここと広告を表示しない設定にすることでは意味合いが異なります。
広告が表示されないのは構わないけど
ページを削除せず残しておきたい方、違反を受けたのが非公開のページでも削除したくない方はこの方法がベストです。
具体的な対処法は以下の2つです。
・違反ページに自動広告を表示させない
広告ユニットに関しては単純にページ内の広告ユニットのコードを削除するだけです。
ただ自動広告を設定してる場合は、全ページに自動で広告が表示されていますので、問題のあるページだけ広告を非表示に設定する必要があります。
方法は以下の通りです。
自動広告から特定のページを除外する
特定のページを自動広告から除外するには、まずグーグルアドセンスの管理画面を開きます。
左のメニューから「広告」を選択すると、右側に自動広告を適用しているサイト名が表示されるので、除外したいページのあるサイト名の右側にある鉛筆マークをクリックします。
続いて「広告設定」の一番下の「ページ除外」から「管理」をクリックします。
さらに「+除外設定を追加」をクリックすると「ページ除外の管理」が開きます。
こちらには「ページ除外の追加」に問題のあったページのURL(絶対パス)を入力、
続いて「このページのみ」を選択、最後に「追加」をクリックすれば完了です。
これで指定したページのみ自動広告が表示されなくなります。
管理人のポリシー違反の事例とその後
最後に本ページを作成したきっかけとなった事例です。
今回は自分が運営しているサイト内のある特設ページを、自分の別のサイトにも使用してたところ、
「コピーしたページを使用している」というポリシー違反のご指摘を受けました。
(厳密には内容は少し変えてありましたが。。)
一時的な特設ページだったのでとっくに非公開にしてから数日後に警告されたのは驚きました。
しかも自分が作成したページのコピーでもダメはダメ!
てことですか…。(それともそこまで細かく把握できてない?)
とりあえず、最後にご紹介した方法でコピーしたページ内の広告ユニットのコードの削除と自動広告の除外設定をしました。
このページは自ら広告掲載を放棄して広告設定をはずしたので、あえて再審査の「リクエスト」をしないで様子をみたところ…。
2日後くらいにはポリシーセンターから何事もなかったかのようにポリシー違反の内容が消えていたので安心しました。
もちろん、ポリシー違反しないに越したことはないので皆様もご注意してください。