私の5年以上使ってるパソコンの動作が重くなってきました。
昨年、新たにノートパソコンを買ったのでこちらにデータ移行をしてから一度クリーンな状態にしたいと思いますが、データの移行はやはり大変な作業です。
データ移行については外付けのハードディスクやUSBメモリなどを使う方法がありますが、物がなければ購入するのにお金がかかりますし、一つのファイルに対しコピーを2回実行することになります。
データ移行元PC⇒外付けハードディスクなど⇒データ移行先PC
2台のパソコンをLANケーブルでつないで共有させて移行させる方法もありますが、設定内容がわりと複雑なので人によってはハードルが高く感じるかと思います。
そこで今回は
なるべく簡単な設定でお金をかけずに直に移行する方法をご紹介させていただきます。
今回のデータ移行のパソコン環境の条件
今回ご案内する方法にはPC環境に条件があります。
・データ移行元と移行先の2台のPCがいずれもWindows10でバージョン1803以降であること(最新であれば問題なし)
・Bluetooth機能が搭載されてること
ご自身のパソコンが上記の条件を満たしているか確認するには
これからご案内する方法を実際に試してみてバージョンを最新にアップデートしてもできなかったら残念ながら環境が整っていないことになります。
今回のデータ移行のメリットとデメリット
そして今回ご案内するデータ移行(ファイルのコピー)はメリットとデメリットがあるのでご確認下さい。
【メリット】
・無線でできる
・無償でできる(通常の電気代や通信費を除く)
・簡単操作でできる
【デメリット】
・通常のコピーより時間がかかる場合がある
・ファイルのコピーなのでフォルダーごとはできない(中を出す必要がある)
・移行時は一度に選択するファイルの数や容量に制限がある為、場合によっては数回に分ける必要がある
【注意】
これからご案内する手順では「共有」というワードが出てきますが、
一般的に会社などで利用されてる共有ファイルなどは一人が編集したファイルはその後別の方がそのファイルを開いた場合は編集された後の内容が反映されていると思われます。
ただ今回の操作は「ファイルをコピーする」ことになるので
ファイルそのものは共有されず、移行先のPCで同名の新たなファイルが作成されるという認識を持ってください。
データ移行の設定方法
それではここから設定方法をご案内させていただきます。
データの移行元と移行先のパソコン2台とも設定が必要です。
まずデスクトップの右下の通知ボタンをクリックします。
その中の「近距離共有」を右クリックで選択し「設定を開く」をクリックしてください。
近距離共有がないPCはデスクトップ左下のWindowsマーク(スタート)をクリックし「設定」メニューの「システム」から「共有エクスペリエンス」をクリックしてください。
いずれかの方法で「共有エクスペリエンス」の設定画面が開きます。
共有エクスペリエンスでは「近距離共有」の項目を設定します。
・BluetoothとWi-Fiを使って近くのデバイスとコンテンツを共通する⇒「オン」にする
・次の場所からコンテンツを共有または受信できます⇒「近くにいるすべてのユーザー」を選択する
・受信したファイルの保存先⇒保存先として任意のフォルダ―を選択する
2台とも設定すれば準備完了です。
データ移行の手順
2台のパソコンで設定が完了したら実際にデータ移行(ファイルのコピー)を実行してみます。
まずデータ移行元のパソコンの共有(保存先)に設定したフォルダーの中に移行したいファイルを置きます。
上でお伝えしたとおりファルダ―ごとは移行できないので、中のファイルを出しておいてください。
続いて上のメニューから「共有」のタブを選択し、「共有」のアイコンをクリックします。
(移行させたいファイルにカーソルをあわせて右クリックの「共有」を選択しても同様です。)
すると共有のダイアログが開き、パソコンのマークが表示されてデータ移行先のPC名が表示されていれば正しく共有されている状態となります。
そしてこのパソコンのマークをクリックします。
するとデータ移行先のPCでは通知が届きます。
この通知に表示されてるファイルの共有(コピー)を許可する場合は「保存して開く」または「保存」を実行するとデータの受信が開始されます。
簡単なテキストファイルなどはすぐに受信終了となりますが、30分以上の動画ファイルなど種類や容量などによって時間がかかります。
受信が終了したことでファイルの移行が完了しました!
ここでは移行元と移行先で共有フォルダ―(★共有)の名前を同じにしてるので画面が似てますが、フォルダ―の場所が先ほどと違うので別のPCにファイルがコピーされてるとわかっていただけるかと思います。
いかがでしたでしょうか。
このような形で無線でデータの移行(ファイルのコピー)が簡単にできます。
もちろん、共有された2台は移行元と移行先を逆にしてもファイルを受け渡すことが可能です。
私は何度か使ってますが受信に時間のかかった動画ファイルなどでも正常な移行が確認できており、今のところ全く問題はありません。
この方法ならわざわざ線をつないだり難しい設定を必要としませんし、2回目以降は設定は不要です。
何よりお金がかかりません。
尤も、事前にフォルダーの中身を出す必要があるので移行後は整理する手間は発生しますが、メリットを考えれば許容範囲のはずです。
本当に便利ですので試してみて下さい!
もし今回のご案内でご使用のパソコン環境でできなかったら、LANケーブルの接続による共有設定も必要かもしれません。
ただ現在は2台のパソコンをつなぐことで簡単にデータ受け渡しに対応している専用のUSBリンクケーブルもあるので
こちらを利用してみるのも一つの方法です。