国内おススメ観光地の今回は広島旅行をご案内させていただきます。
広島には2度訪れ、その1とその2では最初の2004年の1月の方をお伝えします。
出発したのはなんと元旦の夜でした。
年の最初の夜に寝台列車で広島へ
日付的には2泊3日ですが実際は1泊2日の旅行です。
これはどういうことかといいますと、出発の夜に寝台列車を利用していたからです。
当時働いてた会社は電車の通勤時間が長く、西村京太郎のトラベルミステリーにはまっていたのもあり、毎日のように読みながら通勤していました。
当時はまだ東京から大阪まで走る寝台急行列車「銀河」が運航していて東京から南の旅行へはほとんど利用していました。
実際には新幹線と在来線を利用した方が到着も全然早くお財布にも優しかったと思います(苦笑)。
ただ私はその前から旅行で利用していた寝台の雰囲気に魅了されていました。
好きな音楽を聴きながらひたすら何も考えずに窓から流れる見知らぬ街の夜景をただただ眺めるのが大好きで可能な限り利用し続けたいと思い、広島の際も大阪までしかいかないとわかりつつも銀河で一泊していくことにしたのです。(別に事件を期待していたわけではありません。)
なお私は乗り鉄というほど立派ではなくそこまで列車に詳しくないです…。
思えば元旦の夜に寝台列車に乗って旅行なんて今の自分では考えられないです。
前日は年末の大掃除でヘトヘトしてたでしょうし…。
いや~、若かったですね~(苦笑)。
寝台列車「銀河」についてご興味があれば下記記事をご覧ください。
寝台列車「銀河」で味わった深みのあるロマン
西村京太郎の推理小説のファンであった私は作中によく出ていた寝台列車に乗って旅行に行きたいという思いがあり、数年後、念願かなって銀河に乗ることができました。
個室に入りただ列車の音だけを聞きながら、窓から流れる夜景や町のネオンを眺めてると、まるで幻想的な空間にいる錯覚に陥りました。(17/12/23)
(記事を読む)
尾道の長い小路を通るお寺巡り
19時に寝台列車で出発。翌早朝に大阪に着き、電車を乗り継ぎ8時半にようやく広島県の尾道に着きました!
約13時間半の電車移動でした…。新幹線を利用すれば約4時間です。ワイルドだろ~??
尾道とは
尾道は坂と寺と文学の港町といわれているだけあって坂道と石段が多く2.5キロの道沿いには25もの寺が並んでいます。
また尾道出身である大林信彦監督の映画「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」などの撮影場所としても有名な観光地です。
個人的に初の中国地方の旅行でした。
当時までの旅行では東京から一番離れた場所への一人旅だったので不安がありましたが尾道の駅を出ると「明らかに違う空気と未知の光景」を感じ同時にワクワクしたものです。なお丘の上に立つ城は尾道城です。
南側の海に浮かぶ離島はポルノグラフィティの出身地である「因島」や「向島」も尾道市に含まれ「しまなみエリア」といわれてます。
そして尾道駅のある北側は「おのみちエリア」になります。
ここは古寺めぐりコースとして全長2.8キロ、所要時間3時間ほどの細い石畳の道を進み多くの寺や神社を廻ることができます。
なおPS4のゲーム「龍が如く6 命の詩(うた)。」ではこの尾道が舞台になっていてこの複雑な細道もゲームとは思えない再現度の高さで実現し、キャラクターが歩き回ることができます。
私はプレイした時に実際に旅行で歩いた場所が鮮明に蘇ってきました。
通路は細くて狭いですが所どころに広い場所に出れ、お寺にいくことができます。
そちてこちらが山頂の千光寺公園にある展望台で中にはレストランもあります。
本当だったら尾道の景色を眺めながら食事も、と思ったのですがまだ時間的には10時前だったので断念しました。
山頂へはロープウェイで行くこともできます。
港町の尾道だから見える独特の美しい景色ですね。
千光寺はユニークな形状の岩が有名で、石鎚山は鎖でつながれた岩を登る「鎖修行」として利用されてました。
千光寺の驚音楼(きょうおんろう)の鐘は尾道のシンボルとなっています。
続いて山頂から下って行きます。
途中で見えた三重の塔があるのは西國寺です。
千光寺から東側に位置するのは尾道最古の神社である艮(うしとら)神社です。
ここは映画「時をかける少女」や「ふたり」の撮影場所にもなりました。
樹齢900年の立派なクスノキは幹の周囲が7メートルもあります。
こちらは善勝寺です。尾道はとにかくお寺の数が多いのですべてじっくり見るのはかなりの時間がかかります。
この牛の石像は御袖天満宮にある「さすり牛」です。
細道を下っていく途中、目の前の方達は地元の方でしょうか?親子で犬を散歩に連れていました。
こちらは先ほど三重の塔が見えた西國寺の仁王門です。
奥の大師堂には巨大な不動明王の像があります。迫力ありますね。
ようやく細道を出て昼食タイム。やはり広島といえばお好み焼きですね!
そして尾道観光で最後に決めたのは少し足を延ばして浄土寺へ。
浄土寺とは
広島県尾道市東久保町にある真言宗泉涌寺派大本山の寺院で616年に聖徳太子が開いたと伝えられています。
焼失後に尾道の有徳人道蓮・道性夫妻によって再興されました。
現存する国宝の本堂・多宝塔、重要文化財の阿弥陀堂はこの時再興された建物です。
施設情報
施設名 | 浄土寺(じょうどじ) |
所在地 | 広島県尾道市東久保町20-28 |
電話番号 | 0848-37-2361 |
入場料金
<個人>
大人:600円
子供:300円(小・中)
<団体>(20名以上)
540円
※施設情報、金額は全て2018年11月現在です
鎌倉時代末期の代表的な建築方式で建てられた多宝塔(たほうとう)です。
お正月の本堂は初詣の参拝客が多く訪れていました。私もここで参拝し、尾道を後にします。
江戸の豪族や商人の家が並ぶ竹原
尾道の次に訪れたのは竹原です。
電車で尾道から三原まで行き呉(くれ)線に乗り換えて辿り着きました。
この呉線はちょっと注意が必要です。
電車がほとんど1時間に1本しか来ない為、行きも帰りもすごく待つことになった記憶があります。
私はそれ以降の旅行では必ず目的の駅に着いたらすぐに帰りの時刻表を確認したりカメラで撮るようになりました。まあせっかくの旅行ですしなるべくなら時間に縛られず気にしないことも大事ですけどね。
竹原とは
竹原市は室町時代より港町として知られ、江戸時代以降は「安芸の小京都」と呼ばれ町人文化が栄えました。
かつての豪商の家や商家が立ち並び、江戸町文化が漂う観光地で2000年に国土交通省によって町並地区が「都市景観100選」に選定されています。
またアニメ「たまゆら」の舞台にもなってる場所です。
竹原駅を出て少し歩くだけで周りの景色が一変します。
安芸の小京都というだけあって風情ある趣を感じさせてくれます。
ちょっと雨が降ってきたせいか人通りがほとんどなかった為、余計に別の時代に迷い込んだように思います。
こちらは徒歩15ほどの距離にある照蓮寺です。
樽のおいてあるちょっと古びた建物は酒造です。
一部のエリアと言ってもこれだけの古い建物が数多く密集してるもすごいですね。
この辺りはほとんど人に会った記憶がありませんでしたがそれだけ竹原の町から感じられる時代背景に没頭できました。
こちら光本邸は後に竹原市に寄贈された建物です。
光本邸内の土蔵を改装して造られた「今井政之陶芸の館」では今井氏が幼いころ親しんだ瀬戸内の魚や草花、自然をモチーフにした作品が展示されています。
竹原の最初の郵便局だったと言われる「初代郵便局跡」です。
黒いポストは明治四年に郵便局ができた当時のポストが復元され現在も集配が行われているようです。
珍しい黒いポストといい、外観からでは郵便局とは現代のイメージからすると想像つかないですね。
貴重な町並みや建物の数々を見せてくれた竹原の町を十分に堪能し、この日は宿泊先に向かうことにしました。
非常に素晴らしかった広島の夜の散歩
ここが宿泊先となったホテル法華クラブ広島です。
一度、荷物をおいて小休憩をした後、夕食をかねて散歩にでかけました。
まだ18時ごろでしたがお正月の時期でしたので外は真っ暗です。
ホテルから徒歩10分くらいのあたりで何やら明るい場所が見えてきたので近づいてみると公園内に複数のオブジェのイルミネーションが展示されていました。
とくに周辺にはイベント的な告知のようなことは書いてなかったです。
前年のクリスマスからのイベントで展示品がそのまま残してるのでしょうか?
詳細は不明ですがとにかく見る物見る物鮮やかです。
人の少ない静まり返った夜の公園でひっそりと色鮮やかなオブジェの数々が輝いてるの光景がとても神秘的で夢のような空間でした。
昼は江戸時代に夜はメルヘンチックな世界に誘われてギャップが激しいです。
すごい!お城まで建ててありました…。
本当にこの公園のイルミネーション(2004年1月当時)はなんのイベントだったのでしょうか…?
広島の思い出はこのイルミネーションに全てもっていかれた感じでした。
紹介してる私が教えてほしいです。
あまりにもインパクトが大きく、ホテルに近い公園でしたので当時から14年経った今でも場所は覚えています。
この袋町公園は調べてみるとイベントスペースとして度々利用されてるようでした。
まだ広島の町の夜の様子が見たいので散歩を続けます。
広島城も少し歩いて行ける距離でした。
お城は夜にしか入れないイメージですが、お正月というのもあり出店などが出て開放されてました。
夜にライトアップされたお城を見たのは初めてでした。
時間的に中に入ることはできませんでしたがしっかりと広島城を目に焼き付けました。
広島城から南に進んでホテルに帰る途中です。この辺りは本当に夜景が素晴らしいです。
見る物見る物煌びやかでお正月という時期が良かったのもありますが、広島の夜の散歩はすごく楽しかったです。
こうしたその地でか味わえない体験ができるのも旅行の醍醐味ですね。
今回の記事を作成するにあたり、地図を確認してみましたが、日中の尾道や竹原でもかなり歩いてたのに夜の散歩だけも1時間30分くらい歩いてたんですね…。本当に今では信じられないタフさです(笑)。
次回は広島の二日目をお伝えさせていただきます。
広島旅行のおすすめ観光スポットその2~宮島の厳島神社と広島平和記念公園~
2004年の広島旅行の2日目です。
この日は最初にフェリーで宮島の厳島神社を参拝した後周辺を散策しました。
その後向かった広島平和記念公園は原爆の恐ろしい爪痕が残る原爆ドームや平和を願う記念碑が数多く展示されてました。(18/11/25)
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広島旅行のおすすめ観光スポットその3~大久野島~
瀬戸内海に浮かぶ大久野島はかつて「地図から消された島」と呼ばれ毒ガスの製造が行われてました。現在は工場や砲台の跡が残るも多くのウサギが生息する「ウサギの島」と呼ばれるレジャーランドとなっています。
ただウサギと大久野島には悲劇的な因果関係があったのです。(18/12/02)
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広島旅行のおすすめ観光スポットその4~江田島の海上自衛隊第1術科学校~
2007年広島最後に訪れたのは江田島にある海上自衛隊第1術科学校です。
ここはかつての旧海軍兵学校になり、当時の施設や戦争で使われてた兵器や軍用船の数々を無料で見学することができます。(18/12/08)
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