2014年4月25日発売(アリスソフト)
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出典:FANZA GAMES(旧:DMM GAMES.R18)
ランス9は革命軍に参加して帝国に立ち向かうタクティカルRPG
RanceⅨ-ヘルマン革命-(以降ランス9)は戦闘にタクティカルバトルを用いたRPGで、ランスシリーズの9作目になります。
ランス9のストーリー
ランスはかつて共に戦ったヘルマン帝国皇子のパットンと再会する。
パットンは自国の腐敗した悪政から人民を解放すべくランスに助けを求めた。
そしてランスは「革命軍」の大将となってヘルマン帝国に乗り込むこととになるが、途中、ルシアンという女の子を助け奴隷として同行させることになる。
実はルシアンは帝国から脱走する際に扮した仮の姿で、正体はパットンの義理の妹のシーラ皇女だった。
ランス9のシステム
ゲームは主にイベント画面で進めて行くことになります。
選択できるイベントはある程度は順番が決まっていて、会話して作戦や進行方向を決めたり、仲間と交流を深めることができます。
「戦闘あり」と書いてあるイベントは戦闘シーンがあり、帝国軍と戦って先に進むことになります。
なおストーリーが進むと移動手段として浮要塞を手に入れることになります。
戦闘シーンではこの浮要塞の動力部を守る戦いもあり、破壊されるとゲームオーバーとなります。
こちらの「浮要塞」のカスタマイズ画面で動力部の数字を増やしたり、援護射撃や仲間の行動を復活させること数を増やしてゲームを有利に進めることが可能になります。
ランス9のキャラクターとスキル
ランス達の革命軍に加わる人数はランスを含め、最大20人です。(一週目は19人まで)
今回も各キャラクターにはファイター、ガード、ソーサラーなどの戦闘スタイルが設定され、武器や攻撃範囲が異なります。
武器はお金を払って強化できますが、いつも成功するとは限りません。
また、アイテムを装備することでステータスを上昇させたり特殊効果を追加することもできます。
また戦闘で得た熟練ポイントを割り振ってキャラクターのパラメーターを上げることも可能です。
「攻撃力」と「素早さ」は優先して上げた方がより戦闘で有利になります。
「ねばり」の数値が高いと、仮に敵に攻撃されてHPが0になっても稀に倒れずに復活することがあります。
パットンのように粘り強いキャラは何度も復活してくれるので「挑発」で敵の攻撃を集めることで優秀な盾となってくれます。
ただこれは毎回同じ回数復活するというわけではないので、100%効果をあてにしていいものではありません。
またやられやすいキャラでも「ねばり」を上げておけば意外にねばってくれて助かることもあるので余裕のある時はねばりを上げるのも手です。
ランス9のランスモード
ランス9ではルシアン(シーラ)、かなみ、志津香、チルディ、戦姫、ピグ、ミラクルの7人の女性キャラをメインヒロインとしてイベントが展開されます。
「ランスモード」で戦闘中に得られた猿玉をお好みのキャラに3個使用すれば1段階目のイベントが解放されます。
以降も同様に猿玉を3個づつ使うことで2段階目や別のヒロインのイベントを進めることができます。
今作は最終章にヒロインごとに専用のストーリーとラスボスが用意されています。
真のエンディングを見るにはすべてのヒロインの必須イベント、ルートをクリアする必要があります。
(猿玉の数に限りがあるので1週目は不可?)
なおこのランスモードは特定のイベント中以外ならいつでも使えるので別々に用意されてるルシアンとシーラのHシーンをどちらで進めるかは自分でタイミングを決めれます。
ランス9の戦闘
戦闘シーンは各ユニットを動かしていくタクティカルバトルを採用しています。
基本は移動後に攻撃で、自軍、敵軍ともに素早さの高いキャラクターが優先されて行動できます。
前述したようにパットンのように「挑発」のスキルを持っているキャラは実行することで敵を怒らせ、自分に攻撃を集中してくるように仕向けることで周りのキャラを護ることができます。
志津香のような魔法使いのキャラは離れたところから複数の敵に攻撃できますが、敵に攻撃されると一撃で瀕死か即死になるほど守りが弱く、長所も短所も顕著に現れます。
中央のゲージを貯めることにより、ランスの「ランスアタック」などキャラによって強力な必殺技を使用して範囲攻撃をすることもでき、3D表示でアニメーションします。(アニメはカット可能)
「自由戦闘」では好きな時にいつでもレベルアップやスキルのポイント稼ぎに利用できます。
砦の戦いは二連戦となりそれぞれ使用するキャラを選択することになりますが、一戦目は敵がウジャウジャ出てくるのでレベルが低いうちはほぼ全滅は不可能です。
その為レベルを上げたいキャラは二戦目に配置することをおすすめします。
(パーティー全体で経験値が手に入るため、味方人数の多い二戦目の方が狙い撃ちされにくく周りが倒してくれるから経験値を大量に得やすい為)
「ランス9 ヘルマン革命」ゲーム紹介ムービー
※このゲームは18禁です。
ランス9の感想
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★★ |
熱中性 | ★★★★ |
キャラクター | ★★★★ |
音楽 | ★★★ |
難易度のバランス | ★★★ |
ランスシリーズのストーリーやゲームシステムの面白さは今作も健在です。
3DRPG、国取りシミュレーション、クエスト受注型RPG、今回のタクティカルバトルなど同じシリーズでもいい意味で毎回違ったゲーム性にチャレンジ、提供してくれるのは賞賛できるところです。
システム面も一工夫あり、どのパラメータに割り振るか、どのキャラを選んで戦闘に出撃するか、好きなヒロインのシーンを見るために猿玉をどのように使うかなど他のアダルトゲームとは違って大きくゲーム性を意識してプレイヤーに考えさせるところも楽しめます。
ランスを含め、使用できるキャラクターは前作のランスクエストの約半分の20人とかなり減りましたが、今作は必殺技に3Dを用いたり、1人1人にアイテムを与えたり細かくパラメータを成長できるので人数的にちょうどいいと思いました。
ただ、個人的にヒロイン7人の新キャラのピグとミラクルはそれほど好みではないのが残念なところであり、むしろ過去にも多くのキャラがいるから他の2人を掘り下げほしかったところもあります。
7人中2人も新キャラに枠を取られてますし。
まぁ王女以外全員、既出のキャラというわけにもいかんでしょうが。。。
戦闘については若干難易度が高いです。
パーティーの人数が充実してくる後半の方が楽にすら感じますが、一部のイベント戦闘では使用キャラが決まっているため、ろくに育ててないとどえらい目にあい「ねばってくれるかどうか」運が絡むところもあります。
救済措置として自由戦闘やアイテムや防具を増強するなどあるのでなんとかなりますが。
残念ながら音楽面に関しては、全体通して特に気に入った曲はありませんでした。
ランスクエスト同様、毎度システム面に面白い試みをするアリスソフトでもわざわざBGMを聞きたい為にゲームを起動したくなるほどの良曲はあまりなかったです。
ただ本編ラスボスのBGMだけはちょ~カッコいいと思います!
戦闘中以外はいつでもセーブができるのは気軽に遊べていいですし、その戦闘もラスボス戦以外はほとんど30分以内に終わるので負けてもそこまで気力が削がれず続けてチャレンジできる気持ちになれます。
ちょっともったいないと思ったのはせっかく「浮要塞」がカスタマイズ出来て強力なバックアップが可能になるにも関わらず、使用できる戦闘が少ないということです。
それでも2週目以降も専用のイベントや真のエンディングを目指したり、敵の強さや経験値が2倍になったりレアアイテムが手に入るもモードもあり、とくに大きな問題点もない長く遊べるおすすめのゲームです。
なおランス9をプレイしてみたい方はWindows10に対応したダウンロード版の購入がおすすめです。
ランス01-光をもとめて-(Win)
1989年から30年近く続いたランスシリーズの第一作目のリメイク版です。
システム、グラフィックが強化され新シナリオも追加されました。
チップの配置の仕方やクールタイムによって攻撃力や防御力が変化する戦闘シーンは実に見事なアイデアだと思います。(20/02/23)
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システムは大きく改変され、戦闘は独特の戦略が楽しめます。(22/01/30)
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