2022年夏、東京では連日猛暑が続いてましたが、せっかくの夏休みだったのでちょっとした冒険を楽しみたいと思い神奈川県の横須賀にある猿島へと小旅行に出かけました。
ここでは猿島への行き方や見どころをご紹介させていただきます。
横須賀中央駅から三笠公園へ
自宅から電車を乗り継ぎ、横浜駅で京浜急行電鉄本線に乗り換え、横須賀中央駅で降りました。
猿島へ向かうフェリー乗り場のある三笠公園までは駅から徒歩で約15分ほどの距離です。
横須賀中央駅の他にも横須賀駅からでも徒歩で行くことは可能ですがこの場合は30分近くかかってしまいます。
コロナ禍による行動規制のなくなった2022年の夏は旅行者の混雑も予想されたので、最初の便の9時30分に少しでも早く着くことを目指したのです。
三笠公園に到着した時は9時10分くらいでした。
やはりフェリーのチケット売り場ではすでに10人以上の行列ができていましたが、少なくとも定員オーバーで乗れないという心配はなさそうで安心しました。
フェリーに乗って東京湾に浮かぶ”無人島”猿島へ
「横須賀軍港巡り」のフェリーとは異なり、猿島公園行きは小型フェリーの為かやや揺れることもあるので苦手な方はご注意ください。
無人島・猿島とは
猿島は東京湾に浮かぶ無人島で、島の大半を「猿島公園」として横須賀市が管理・整備しています。
かつては幕末から第二次世界大戦前にかけて首都防衛拠点となっていた歴史的遺跡を散策できる場所です。
現在はバーベキューや海水浴などのレジャースポットとしても楽しめる観光スポットとなり、宮崎駿の映画「天空の城ラピュタ」を連想させる観光地としても人気があります。
猿島公園の施設情報
施設名 | 猿島公園(さるしまこうえん) |
所在地 | 神奈川県横須賀市猿島 |
電話番号 | 046-825-7144(株式会社トライアングル) |
営業時間 | 午前9時30分~午後4時30分(1時間1本、猿島行きの乗船時刻) ※時期により変更される場合あり |
猿島公園の入園料金(入園料+往復乗船料)
大人:2,000円
中学生:1,750円
小学生:1,000円
大人:1,000円
中学生:880円
小学生:500円
※小学生未満は大人1名につき1名無料です(大人の人数を超えた場合、小学生料金を人数分適用されます)。
※「(身体・精神等)障害者手帳」「療育手帳」「被爆者健康手帳」等保持者本人と、介護者(小学生を除く12歳以上)1名の計2名までは一般運賃および小学生運賃の半額でご乗船いただけます。
※施設情報、料金は全て2022年8月現在です。
※天候などにより欠航になる場合があります。
猿島の散策を開始!
フェリーの乗ってから約10分ほどで到着。
桟橋から島へと向かいます。
暑さもありましたがとにかく天気が良くて助かりました。
さっそく猿島散策を開始します。
島内はオーバル状のコースとなり、基本的に時計回りに進むのが一般的と思われます。
すぐに目に入ってきた長い通路は、「切通し」という名の戦争時の要塞の跡地です。
通路にはレンガ造りの兵舎や弾薬庫があり、色褪せたレンガが時代の流れを感じさせてくれます。
奥に進むとトンネルがあり、レンガ造りのトンネルとしては日本で最も古い建造物の一つとされています。
真夏でもトンネルに入れば一気に涼しくなります。
長さは100メートルくらいでしょうか。
近年では「愛のトンネル」と呼ばれる必見スポットとなっているようです。
とにかく美しい大自然や荘厳な建造物などが非常に神秘的な空間を作り出しています。
天空の城ラピュタをイメージさせる、という声が多いのも納得です。
トンネルを抜け、道なりに左側に進むと砲台跡があります。
逆に進むとちょうど入り口から真逆に位置するオイモノの鼻の広場が見えるのでちょっとした休憩ができます。
数年前とは状況が変わり2022年現在では一部の場所は立入禁止区域となっています。
数年前に初めて訪れた時は海の見える岩場まで行くことができました…が仕方のないことですね。
広場を出るとコース的には残り半分くらいです。
ここにきて長いのぼり階段が続くので体力は残しておいてください(苦笑)。
階段を登り切って目の前にあらわれたのは展望台跡です。
高さはそれほどでもないですが老朽化の為か中に入ったり上ることはできません。
戦時中は利用されてたと思いますが、今はその役目を終えポツンと存在するこの歴史的建造物も長い年月静かに佇んでいます…。
展望台の奥の道を進むとまた砲台跡が見えてきました。
最初のとは異なりこちらは複数の穴が歯車のような形で連なっているのが特徴です。
そしてさらに進むと今度は下り階段が。
マップを頭に描いた方はある程度は予想つくかと思いますが、こちらから最初の城塞跡の通路に戻ってこれます。
入口に戻ってくると一気に襲ってくる日射しが眩しく感じました。
だいたい一般的な成人男性の足でゆっくり観光して一時間で一周できるかと思います。
(以前より通行止めの場所がいくつかあったのも関係しますが)
タイミングよく、5分ほどで次の船が到着したのでこれに乗って三笠公園へ戻ります。
10時30分の第2便でも人がぎっしりだったので最初の便で来てよかったです。
それなりに体力も消耗して汗もかいてたので帰りのフェリーでの風がとても心地よかったです。
その後は少し横須賀の街を歩いて横須賀駅から帰ることにしました。
途中、気になってたどぶ板通りに寄ることに。
こちらは日本とアメリカの雰囲気が融合した商店街です。
丁度昼飯時だったので巨大バーガーにするか海軍カレーにするか悩みましたが…。
私は食べやすそうな海軍カレーを選択。
おいしかったですが、カレーで1,400円なのでそれなりの高額!(お店による?)
まぁカレーに牛乳という組み合わせも意外にあうのがわかりました。
猿島旅行の動画
猿島観光の感想
圧倒される大自然、歴史ある建造物を見ながら島を散策するのは東京育ちの私からすればいい意味で非・現実的な世界を体験させてくれました。
真夏でも島内はほぼ木々に囲まれた中を散策するのでいくらか温度も下がりますし、ゆっくり歩いて一時間ほどなのでそこまで過酷には感じないかと思います。
今回は自身二度目となりましたが、数年前に訪れた時よりも現在はバーベキューや海水浴などレジャースポットとしても大きく取り上げ観光地として人気が高まっているのを感じます。
実際、記事にも書いた通りフェリーの二便(10時30分)の時点ですでに人がぎっしり乗って来て、そこからチケット売り場に戻った時は11時でしたがすでに11時30分の組の行列ができてました。
これから行こうと思ってる方は混雑が予想されるので平日や早い時間など人の少なそうなタイミングを狙う方がいいと思います。
長い年限を経て残された廃墟などが閑散と寂しげな雰囲気を演出しているのが素晴らしいので、この空間を少しでも楽しむには人がワイワイしている時はなるべく避けた方がいいです。
東京から約一時間で冒険気分が味わえる猿島はちょっとした気分転換にも非常におすすめです。