2011年8月26日発売(アリスソフト)
シリーズの数多くのキャラを無駄なく使える練られたシステムのクエスト受注型RPG
1989年に第1作目が発売され、2018年に最終章となる10作目が発売され完結し、平成の約30年という長きに渡ってパソコンゲーム市場を盛り上げてきたランスシリーズ。
今回ご紹介するランス・クエストはナンバリングタイトルとしては8作目で「RanceVIII(ランス8)」となり、複数のショートストーリーとなるクエストを受注してゲームを進めていくRPGです。
そしてランス・クエストは発売から半年後に出たアペンドディスク「ランス・クエスト マグナム」をインストールすることにより、システムの大幅な強化に加え新キャラや新クエスト(MAP)を追加してさらに深く遊べるようになります。
Copyright © ALICESOFT. All Rights Reserved.
出典:FANZA GAMES(旧:DMM GAMES.R18)
ランス・クエストのストーリー
コパ王国を訪れたランスは冒険と女の子三昧の暮らしをしていた。
そのついでに(?)前回のJAPANでの戦いにおいて(戦国ランス)呪いによって氷漬けになったシィルを元に戻す手がかりを求めカラーの都に向かう。
しかしランスはカラーの女王の逆鱗に触れ、「モルルン」という禁欲の呪いをかけられてしまう。
ランスは呪われた自分の体とシィルを助ける為、数々のクエストをこなしていくこととなる。
ランス・クエストのシステム
ゲームは会話中心の「アドベンチャーパート」とダンジョン探索の「RPGパート」に別れます。
基本は複数あるクエストを一つずつ受注し、ダンジョンなどをクリアしたりイベントを進めることで、パーティーの仲間が増えたり新たなクエストが発生してゲームが進行していきます。
クエストはメインとサブをあわせて実に多くの数が用意されており、必要な仲間がいるか、必要なレベルに達しているかなど条件をクリアしないと受注できないクエストも存在します。
ランス・クエストのキャラクターとスキル
パーティに加わるキャラクターは過去のランスシリーズお馴染みのキャラや今作で初登場するキャラなど合わせて70人以上登場します。
戦闘のあるクエストをチャレンジする際は、参加するメンバーを前衛3人後方2人の最大5人まで選択できますす。(途中で入れ替えは可能)
各キャラクターには戦士系や盗賊系や魔法使い系などあらかじめ固有の職業が設定され、スキルも個々に与えられています。
「実装スキル」に装備したスキルがダンジョンや戦闘で使用可能となり、レベルが上がった時に得られるポイントで使用回数を増やしたり新たなスキルを覚えることができます。
なおランスクエストは自分のオリジナルのキャラターを作成できるだけでなく好きな画像も設定でき、戦闘時のセリフの作成も可能となっています!
さらに選択した職業によって使用できるオリジナルスキルも用意されています。
人気麻雀漫画「咲-saki-」のヒロイン「宮永咲」を作成↑
実は自分の証明写真を使って私自身も戦闘に参加したことがあります…。
©小林 立/スクウェアエニックス・清澄高校麻雀部
出典:咲-saki-
ランス・クエストのモルルンとレベル最大値
各キャラクターにはレベルの限界値があらかじめ設定されていて通常はそれ以上は成長しません。
そこで我らがランスの登場です。
禁欲の呪い「モルルン」をかけれられたランスでもレベル35以上の相手にはイベントを起こすことができ、その後相手はレベルが1に戻ってしまいます。
ただ所持してたスキルポイントは残したままなので、結果的には限界レベルの値が上昇しさらなる成長が見込めるようになります。
なお限界レベルが元々35未満のキャラクターには、まず専用のアイテムを使って限界レベルの値を35以上にする必要があります。
ランス・クエストのクエストとダンジョン探索
フィールドのあるクエストの舞台は洞窟の他にも草原やお城など様々な地形、場所があり、「魔物を○匹倒す」「指定した場所に辿り着く」「ボスを倒す」など指定された目的を達成することでクエストクリアになります。
稀に一部のダンジョンには宝の他にも罠が随所に仕掛けられています。
クエストやダンジョンの特徴にあわせてトラップを解除できる仲間など、連れていく仲間のスキルも考慮して選抜することが大事です。
ランス・クエストの戦闘
クエスト中はランダムエンカウントや特定のマークやイベントで魔物との戦闘になり、各キャラはステータス画面で設定した攻撃方法やスキルの回数分だけ行動が可能です。
ただ使用回数が0になったスキルは使えなくなり、コマンド内のスキルの残り回数が全部0になると一切行動ができなくなります。
その時は右下の「入れ替え」を選択して控えメンバーと交代することで対処できます。
基本的にクエスト突入時の初期メンバーだけでは戦闘を続けていくうちに誰かしら行動不能になる可能性がありますので、交代する予定のメンバーの装備やスキルも常に考えて準備しておきべきです。
また戦闘は行動をするごとに残りタイムが減っていき、0になると強制的に戦闘は終了となってしまいます。
時間以内に全滅させなければいけないイベントも多いので注意が必要です。
以上のことから常に仲間の行動回数や時間を気にして効率のいい戦い方を心掛け、交代できる残数も注意しておく必要があります。
ランス・クエスト マグナムの追加要素
ランス・クエストは別売りの「ランス・クエスト マグナム」をインストールすることにより、機能が拡張できます。
・クエストを大幅に追加
・S級クラスの武器、防具、アイテムの追加
・バランスの改善、調整
etc.
「ランスクエストマグナム」はオリジナルをより快適にプレイするためにシステム面を大幅に改善してクエストも充実してるので是非、一緒にあわせて購入することをおすすめします。
※「ランス・クエスト マグナム」を遊ぶには「ランスクエスト」本体のインストールが必要です。
ランス・クエスト デモムービー
ランス・クエストの感想<マグナム込み>
項目 | 評価(5点満点) |
---|---|
システム | ★★★★★ |
熱中性 | ★★★★★ |
キャラクター | ★★★★★ |
音楽 | ★★★ |
難易度のバランス | ★★★★★ |
ランス・クエストはキャラクターに対する愛着を感じ、成長のさせ方が非常によく練られていると思います。
というのもほとんどのゲームでは使用できる仲間のキャラが大勢揃ってくると、プレイヤーによって強いキャラや使いたいキャラが限られたりするので他の弱いキャラをわざわざ育てるのが面倒になったりしがちです。
ただそうしたプレイ中の偏りを避ける為か一部クエストを始めるには「特定のキャラのレベル○以上必要」などあるので、普段使わないような仲間もパーティに入れてレベルを上げる必然性が生じます。
そしてランスがイベントを起こすことでCGを得たりできるので、
ほとんどの仲間キャラがストーリー上、万遍なく使えるように配慮されているのが素晴らしいです。
さらに
戦闘で使用できるスキルの回数制限があることで常に緊張感を与え戦略性を求められます。
スキルの使用回数が決まってるから長いダンジョン探索でスキル切れが発生し、最初の5人以外にも「控えのメンバーと入れ替える必然性」があり、上記同様、その分キャラを幅広く使えレベル上げも苦痛に感じることはそれほどありません。
それにその時点でレベル不足などで選択できないクエストの必要なキャラを優先させて育てることも並行してできます。
一見、スキル切れによる入れ替えというと面倒くさいイメージがありますが、色々なキャラを使うのが楽しいですしゲームを進めて行く上での作業感はなく、むしろそこに面白さや安心感を感じられるのでよくできたシステムだと思います。
ランスシリーズといえば前作の「戦国ランス」が圧倒的に人気がありますが、
私はこの多くのキャラクターを満遍なく無駄なく使えるように配慮されたランスクエストのシステムやゲーム性の面白さ高く評価させていただきます。
ただ、残念ながら気に入ったBGMはそこまでありませんでした…。
ランスクエストは専用ページでは追加クエストを無料で配布していたり、ワールドのレベルを変更することにより難易度の高い「ランスクエスト」を遊べるなど、ユーザーにとってサービス精神を随所に感じさせてくれるゲームです。
従来のランスシリーズ同様、イベントの会話も楽しくクエストも飽きさせない様々な種類があり、次から次へと挑みたくなる気にさせてくれ、何より好きな画像を取り込んでお好みのキャラを作れるのも嬉しいです。
さらにランスクエストマグナムはランスクエストを格段にパワーアップし、ボリュームもアップさせてくれるので是非一緒に入れて遊び尽くしてください。
なおご購入を検討される場合はWindows8や10にも対応しランス・クエストとランス・クエスト マグナムが統合されたダウンロード版が金額的にも非常におすすめです!
ランス01-光をもとめて-(Win)
1989年から30年近く続いたランスシリーズの第一作目のリメイク版です。
システム、グラフィックが強化され新シナリオも追加されました。
チップの配置の仕方やクールタイムによって攻撃力や防御力が変化する戦闘シーンは実に見事なアイデアだと思います。(20/02/23)
【記事を読む】
ランス03 -リーザス陥落-(Win)
大人気ランスシリーズのランス3のリメイク版が約24年ぶりに復活し、シリーズ初となる声優の起用でランス達がしゃべります!
システムは大きく改変され、戦闘は独特の戦略が楽しめます。(22/01/30)
【記事を読む】
Rance Ⅵ -ゼス崩壊-(Win)
ランス6はシリーズ初となる3Dダンジョン形式のRPGですが、簡易マップがあるので初心者でも遊びやすいゲームです。
冒険場所に出撃コストを設けることで戦闘を考慮したメンバーの使いどころに戦略的要素があります。(20/11/08)
【記事を読む】
戦国ランス(Win)
平成最後の日、ゲームレビューに選んだのは戦国ランスです。
ランスシリーズの7作目は日本をモデルにしたJAPANで繰り広げられる地域制圧型のシミュレーションゲームでそのゲーム性の高さ、面白さは今までプレーしたゲームでトップクラスです。(19/04/30)
【記事を読む】
RanceⅨ-ヘルマン革命-(Win)
ランス9は1989年の第一作から20年以上続いてる人気PCゲーム「ランスシリーズ」の9作目で戦闘にタクティカルバトルを採用したRPGです。
今回は7人のメインヒロインに焦点を当て、各ルートやラスボスが個別に用意されています。全てクリアした後に待つ真のエンディングでは…。(18/09/17)
【記事を読む】
Rance X -決戦-(Win)
平成とともに約30年の時代をともに駆け抜けたランス10はまさにシリーズの集大成と言っていい作品となりました。
過去のキャラもほぼ登場し、人間VS魔軍の大戦争が開戦され、選択肢や行動によって様々なゲーム展開が繰り広げられます。(20/07/30)
【記事を読む】